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  • 公開日:2018.08.22

理想の職場で働こう!薬剤師が転職を成功させる4つのポイントと受かる履歴書の書き方

理想の職場で働こう!薬剤師が転職を成功させる4つのポイントと受かる履歴書の書き方

「転職で失敗したくない」、「希望どおりの転職ができるか不安」、「どう転職活動をすればいいかわからない」......。転職を考えると、さまざまな不安や悩みを抱えるもの。

でも、転職活動は、いくつかのポイントを押さえて行うことで成功率は飛躍的に高まります。ここでは、薬剤師が転職を成功させるために押さえておきたいポイントをご紹介します。転職を考えている薬剤師の方は、ぜひ参考にしてください。

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転職経験者が語る!薬剤師が転職で注意すべき4つのポイント

転職を成功させるには、経験者に聞くのが一番。というわけで、まずはじめに転職経験者の話をもとに、薬剤師の転職で注意すべき4つのポイントを見ていきましょう。

年収だけでは選ばない

年収は、転職において大切なポイントの一つ。給料のことをまったく考えずに転職をする方は、ほとんどいないでしょう。「薬剤師が年収を上げるためには転職が必要」といわれることもあり、転職と年収には深い関係があります。

ですが、年収だけで職場を選んでしまうのは、考えもの。高い年収の職場は、とても忙しいところが多い傾向があります。毎日残業ばかりで休みも少なく、自分の時間がとれなかったり、人間関係が悪い職場ではストレスから健康を損ねたりしてしまうことも。そうならないためにも、年収だけでなく、やりがいや仕事内容、ワークライフバランスをきちんと考えた上で転職先を決めるのが、長く働くための秘訣です。年収以外の条件にもしっかりと目を通し、バランス良く働ける職場を選びましょう。

また、年収を重視したい場合には、比較的、年収が高い傾向にあるドラッグストアのような成長している業態(※1)や、地方での勤務を選ぶこと(※2)で、理想の年収に近づくことができます。ひとつの選択肢として考えてみましょう。

※1)ドラッグストア......薬だけでなく日用品も取り扱うことで利益率が高く、診療報酬改定の影響を受けづらいドラッグストア。経営が安定しているため、高収入の転職先として注目を集めています。

※2)地方の求人......地方では慢性的な薬剤師不足になっており、都市部の薬局より高収入で求人を出している薬局も。地域によっては、東京の平均値より100万近く年収が違う県もあります。

条件には優先順位をつけること

転職する際に考えるいくつかの条件の中でも、"何が1番大切なのか"優先順位をつけることが重要です。

まず、"理想とする職場の条件"を書き出してみましょう。たとえば、「通勤30分以内、年間休日120日以上、土日休み、残業なし、年収○○万円以上、小児科はNG、処方箋枚数は多くても1日200枚......」といった具合です。もちろんすべて揃っている職場が理想ですが、そうした求人にはなかなか出会えないもの。

自分が何を大切にするかを考え、出てきた項目の中で優先順位をつけていきましょう。もっとも理想に近い職場を探すことで、転職におけるミスマッチを回避することができます。

企業調査を徹底的に行う

「社内研修があると聞いていたけど、何の研修もなかった......」、「昇給があるはずなのにない......」、「交通費が支給されると聞いていたけど、出ない......」。求人票の要項と実際の勤務内容に食い違いがあるといったトラブルもめずらしくはありません

こうしたミスマッチを避けるためにも、転職をする際には、薬局や企業の情報を徹底的に調べましょう。単なる求人票だけではわからないことも多く、自らリサーチすることで知ることができる情報はたくさんあります。会社概要を薬局のホームページでチェックしたり、転職コンサルタントに確認してもらったり、面接時でも担当者に質問をするなど、さまざまな方法で企業調査はしっかりと行いましょう。

また、募集要項をしっかりと読み込んで、"どのような人材が求められているのか"という視点で確認することも大切。薬局や会社のホームページから、転職先の企業理念や会社の取り組み、社長の考え方などにも目を通しておきましょう。理念や募集している人材を正しく理解していれば、転職におけるミスマッチを減らすだけでなく、履歴書に書く内容や面接で話すネタができ、内定をもらえる確率も高まってきます。

転職コンサルタントに頼ってみる

転職を考える際に、人材会社の"転職コンサルタントに頼ってみる"ことも一つのポイント。転職コンサルタントは、求人先の人間関係や職場状況など、一般の募集要項には載っていないくわしい内部情報を把握しています。そのため、相性の合う転職先かどうかを見極めるアドバイスをおこなってくれることも

また、コンサルタントに頼ることは、転職を考えている方にとってたくさんのメリットになります。たとえば、スキルやキャリアに応じて適切な求人を無償で紹介してくれたり......さらには、内定を勝ち取るための面接対策や履歴書の添削、企業調査や条件の交渉など、さまざまなサポートを受けることも可能です。転職を考えている方は、一度相談してみることをおすすめします。

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履歴書のここに気をつけよう!受かる履歴書の書き方

希望の転職先が見つかれば、次は履歴書を書きましょう。売り手市場と言われる薬剤師の転職では、履歴書はそれほど重要視されないのではと思われがちですが、高倍率の求人においては、履歴書が明暗を分けるといっても過言ではありません。この章では、受かる履歴書の書き方をご紹介します。

手書きの楷書で、丁寧な文字で

最近ではパソコンで履歴書を作成してもよいという企業も増えてきましたが、多くの企業では未だに自筆の履歴書を評価するという風潮が残っているのも事実。そのため転職の成功率を少しでも上げるために、履歴書は手書きをおすすめします。

「この企業で働きたい!」という思いを込めて、丁寧に書くことがポイント。書き間違えた場合には、修正液などは使わずに新しく最初から書き直すようにしましょう。

履歴書にふさわしい内容を書きましょう

履歴書に記載する内容やエピソードは、いかに「一緒に働きたい」と思わせるのかが大切です。志望する職場に自分がどう合っているのか、どう貢献できるのかといった視点で自己PR文を考えてみましょう。

また、履歴書からは、一般常識があるかどうかということも読み取られます。たとえば、趣味はパチンコ、ゲームセンターなど、履歴書にふさわしくない内容は書かないようにしましょう。

差がつくポイントは「自己PR」

資格や経歴といった項目は、指示通りに書いていけばよいのであまり差がつくことはありません。受かる履歴書のポイントは、自由記入欄である「自己PR」にあります

ここでは、「コミュニケーションの能力」、「謙虚さ」、「実務経験」などを中心にアピールするとよいでしょう。また、人事担当者が共感しやすいエピソードを盛り込むことも重要です。

志望理由には転職先企業の特徴を盛り込もう

志望理由を考える際には、すべての企業に使用することができる、汎用性が高い内容を書くのは避けましょう。たとえば、「患者さまの役に立ちたい」、「病気の方を助けたい」といった志望理由では、「それならばほかの薬局でもいいのでは?」と思われかねません。

転職先の企業の特徴を盛り込んで、「なぜこの企業で働きたいのか」、「この企業のどこに共感を得たのか」ということをアピールしましょう。そのためにも、求人内容だけでなくホームページなどから企業情報などもしっかりと収集しておくことが大切です。

・具体的な記入例

最後に、履歴書の具体的な記入例をご紹介します。自己PRや志望理由の一例として、参考にしてみてください。

【例】
前職では管理薬剤師として、若手からベテランまで、さまざまな方とコミュニケーションをとりながら仕事をしてきました。これまでの薬剤師経験で得た医薬品の知識だけでなく、誰とでも仲良く話せることが私の強みであると考えています。御社は、私の地元である○○県を中心に展開をしており、地域密着型の薬局であると考えています。御社の掲げる理念である「地域の健康増進を目指し、顔の見える医療を提供したい」という考え方は、私の考える薬剤師像そのものであり、生まれ育った地域のために貢献したいと考え、志望しました。

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転職を成功させるには、自分にあった職場選びから

今回は、薬剤師が転職を成功させるためのポイントを、ご紹介しました。

転職先を考える際、「年収だけで選ぶ」といった極端な方法は、あまりおすすめできません。まずは「どんな職場がいいのか?」を考え、自分が求める条件を書き出し、優先順位をつけていきましょう

条件の優先順位をつけたら、転職コンサルタントにも相談しやすくなります。転職コンサルタントは、求人情報の提供だけでなく転職活動においてもさまざまなサポートをしてくれます。専門家の知恵を借りながら、転職先となる薬局や企業の候補を絞り込み、吟味していきましょう。なにか困ったことがあったらひとりで悩まずに積極的に相談してみてください。

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記事掲載日: 2018/08/22

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