2014.02.25

世界の薬局、どんなところ?

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こんにちは。
ファルマスタッフです。

2月も下旬に入り、ようやく春めいてきたこの頃ですが
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

春になると何か新しいことを始めたい!とお思いの方も多いと思いますが
これから短期留学・海外で数か月滞在予定の薬剤師さんに最近お会いする機会がありました。
そこで、今回は世界に目を向けて、好評だった前回に続き
『海外の薬局事情 第2段』をお送りいたしますびっくりマーク.gif

 

【ブラジル】
ブラジルの薬局には、入口に体重計が置いていることが多く、薬局のトレードマークとなっています。
通りすがりの人が靴を履いたまま、気軽に体重を測るのも日常の光景です。

医薬品を販売している店舗には、「Farmacia(ファルマシア)」と「Drogaria(ドロガリア)」があります。
処方箋を元にその場で薬剤師が調剤する薬は、ファルマシアでのみ取得することができます。
どちらの薬屋さんでも、営業時間中は少なくともひとりの薬剤師が責任者として店にいなければなりません。

ブラジルでは、医薬分業となっているため、医師の処方に基づく処方薬はすべて薬局で購入することになります。                                                      薬剤師になるためには、5年程度の大学教育が必要で、そこで必要単位を取得し研修期間を修了後                  晴れて薬剤師として活躍できます!

ブラジルには、SUS(Sistema Unico de Saude:統一保健医療システム)という公的保険制度があり、                                                            このシステムにより公立の病院・診療所などでは、薬代以外はすべて無料で医療サービスを受けることができます。
ちなみに薬代は薬局にて全額自己負担です。
しかし、公立の病院で無料診察を受けようとすると、診察までに長蛇の列となることが珍しくなく
また、公立以外の医療機関にかかろうと思うと大変費用がかかります。
限られたSUSだけではどこでもいつでも医療を受けることは極めて難しいため、
日頃から、手軽に医薬品を得るための手段としてOTC医薬品は身近な存在です。                                                                近年、所得向上と並行して民間保険の加入が大きく増加しているようです。

この他、『【ドイツ】の薬局はどんなところ?』はコチラ ↓↓↓ (「続きを読む」をクリック)

ドイツロゴ.png

 

【ドイツ】
ドイツの薬局には統一のマークがあり、白地に大きくゴシックで「A」と書かれています。     そのため、だれでも薬局を見つけやすいです。

 ドイツの薬局は2つに分類され、
処方箋が必要な薬や薬剤師のみが販売できるOTC医薬品を取り扱う「薬局(Apotheke:アポテーケ)と薬剤師がいなくても販売できるOTC医薬品を取り扱う「薬店(Drogerie:ドロゲリー)」です。
ドロゲリーでは、洗剤、石鹸、香水など、薬以外にも様々な製品を置いています。

薬局には薬剤師と薬剤技術助士がいて、薬剤技術助士は薬剤師の監督下においてのみ、薬の販売が認められています。                                                                 薬剤師になるためには、4年間大学で薬学を勉強した後、1年間実務研修をし、国家試験に合格する必要があります。
その他に、薬剤商業従業員がおり、薬局で扱う製品の購入・保管など、薬局における商業的な実務を担当しています。

ドイツでは、『閉店法』があり小売店の閉店時間は日本に比べて早く18時や19時に閉店することが多いです。
薬局も通常、夜間や休日はお店を閉めていますが、ドイツでは輪番で夜間・休日対応サービスを提供しています。
夜間・休日対応の薬局は、急患受け入れの病院に提示されている他、地方新聞などでも発表されています。

ドイツでは、体に何か異常があった場合、まずかかりつけ医である一般医に行き診察してもらいますが、
少し調子が悪い時には、街で販売されているOTC医薬品を使う傾向にあります。
医者に処方された薬がOTC医薬品である場合もあり、まずは薬剤師に相談し、OTC医薬品で対処してみようという傾向が  多いそうです。 


世界にはまだ様々な国の薬局がありますが、日本とは異なる歴史や価値観を持つ国によって
薬局の様子や仕事内容もさまざまなのは非常に興味深いですね〜!


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