第1類医薬品であるトランシーノⅡは、<トラネキサム酸やL-システイン、アスコルビン酸(ビタミンC)などを配合したしみ(肝斑に限る)改善薬です。トラネキサム酸は、メラニンをつくり出すメラノサイトにはたらきかけ、色素沈着抑制効果を発揮して肝斑を改善します。 ただし透析療法を受けている人などは、トラネキサム酸により重篤なけいれんを起こすおそれがあるため、服用できません。またトラネキサム酸は主として腎臓で排泄されるため、一般的に腎機能低下が予想される高齢者では「相談すること」とされています。 さらにトラネキサム酸の止血作用は、プラスミンのフィブリン分解作用を阻害し、血栓の溶解を抑制する場合があります。そのため、血栓症のある人や血栓症を起こすおそれのある人、55歳以上の人(血栓塞栓症の発症例数は50代後半から増加)も「相談すること」とされており、注意が必要です。 服薬指導POINT2ヶ月間を超えて続けて服用しないよう指導しましょう。(しみの改善の程度には個人差があり、誰にでも効果があるわけではありませんが、お薬の効果がわかる目安として1ヶ月程度は服用するよう指導します。) 皮膚の治療に関連するクイズはこちら
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Q |
しみ(肝斑に限る)改善薬のトランシーノⅡ、してはいけないこと(禁忌)として正しいものは? |
掲載日: 2022/02/25
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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