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在宅医療/薬剤師による栄養管理
みなさまこんにちは!ファルマスタッフ広島支店です。
段々と暑さが和らいで、朝晩の気温が低くなり過ごしやすい季節となりました。
さて、秋といえば、読書の秋・スポーツの秋・・・みなさまはどんな秋がお好きですか?
美味しいお魚やお野菜、果物が旬となる季節でもございますので、
「食欲の秋」が一番好き!という方も多いのではないでしょうか。
今回は「食」に関することと致しまして、薬剤師さんの「栄養指導」についてお話できればと思います。
以前コラムでも掲載致しましたが、診療報酬改定により、在宅医療に着目されている薬剤師さんも多いと思います。
在宅医療では、栄養士さんがいる病院とは違い、
その方の疾患に合わせて細々とした栄養素を考えたお食事を3食すべて用意するのは難しく、
気づかぬうちにビタミンやミネラル等が不足している場合も少なくありません。放っておくと、
食事を全量摂取しているにも関わらず、褥瘡が出来ていたり、アルブミン値がかなり低下していた・・・という声も聞いたことがあります。
最近では在宅訪問管理栄養士という管理栄養士さんの特別分野認定制度もございますが、
実際に活動されている栄養士さんはまだまだ少ないのが現状です。
では、在宅医療での栄養管理に薬剤師の皆様がどのように関わることができるのでしょうか。
栄養状態の指標は、主に身長・体重・上腕周囲長等の測定値や血清アルブミン値等の検査値が用いられます。
しかし在宅医療ではこれらを常に把握することは非常に困難です。
比較的会話の中で確認しやすい方法として、患者さんとお会いしたときに身体の状態を見たり、
食事や排せつの状況を聞いたりすることで状態や傾向をつかんであげましょう。
例えば
・浮腫みはないか
・肌は乾燥していないか
・便や尿はしっかりと出ているか
・便の状態(緩さ・臭い)の変化
・食事について(摂取量、好きなものばかり食べる等偏りはないか)
などの項目が挙げられます。
お薬の服用状況を確認するのと同時に、栄養状態を確認することで、
実際に処方されているお薬はどういった症状があるから処方されているのかということに加えて、その症状が
普段のお食事から補えきれていない栄養素が原因であるかもしれないということも推測できるようになります。
在宅患者さんと直接お話する中で把握できないことでも、訪問看護師さんやケアマネージャーさんに聞くと
その方の最近の食事量や偏りがちな食生活等が判明したり、
必要があれば栄養補助食品の検討等もしやすくなるので、他職種との連携も重要なポイントになるでしょう。
薬剤師の栄養管理というと、輸液や経腸栄養の管理等と考えられることもありますが、
栄養状態を把握して食事指導をしたり、他の在宅医療スタッフと情報を共有することで、
地域医療のネットワークが出来ることに加えて、結果的に患者さんのQOL向上に貢献することもできます。
まずはご本人やご家族、その他のスタッフさん等たくさんの人とお話してみるときっかけがつかめるかもしれませんね。
お食事は生活の中で私たち誰しも楽しみにしていることです。
美味しいものをたくさん食べてしっかりと栄養を摂って元気に過ごしましょう!
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