2012.12.06

薬学生 6年制2期生の動向は?

こんにちは!メディカルリソース横浜支店です。
今週の金曜日は二十四節季の「大雪」ですね。
雪が激しく降り始める頃を表わす節気で、熊が冬眠に入る等本格的な冬の到来を示す時期です。
確かに、毎朝の冷え込みは日に日に厳しくなっています。
寒いのが苦手な私にはこれから辛い季節です・・・。

転職市場では、4月?勤務開始ご希望の方の活動が活性化してきています。
ライバルに差をつけるには、年内の活動開始がおすすめです!

また、早いものでこの12月1日から、2014年度新卒の就職活動が解禁になっています。
反面来年の春、2013年度の新卒の就職活動はもうほぼ落ち着いている時期ですね。

昨年の今頃は、空白の2年間が終焉を迎える初の6年制卒の薬剤師の卒業を前に
その後の業界の動向に注目が集まっていました。
そろそろ、来年の春卒業する「2013年度新卒」の薬学生についても気になってくる時期ではないでしょうか。

そこで!現在の薬学生の状況をちょっと見てみましょう・・・

まず、耳にする事も多い、「薬学部定員割れ」の問題について。

今年度は、全薬学部の定員1万2938名を上回る1万3012人が薬学部に入学しました。
実は全体でみると、ここ2年続いた薬学部の定員割れは解消しています。
しかし、入学者数でみるとなんと昨年度よりも100名以上減ってます。
そのからくりは・・・大学側が定員を減らしたために、「定員割れ」が解消したという
単なる見た目の事象に過ぎないのです。

しかも上記はあくまでも薬学部全体の話。内訳を見てみますと19校もの大学が定員割れしています。
事実上の「薬学部全入時代」はまだ続いていると言えるでしょう。
偏差値も国家試験の合格率も大学によりかなりの差がでている現状です。
今後ますます大学による格差が広がり、数年後には大学の淘汰が始まるのではないかと予想されます。

そして、やはり一番気になるのが「2013年度新卒」薬剤師の動向ですね。 中途退学等を考慮していない単純計算なので、実態の数字とは前後がありますが、
1期生と同じように考えてみますと、まず、入学時の総人数が1万3000人余り。
しかし卒業延期や留年等で国家試験の受験者が前回同様の水準だとすると受験者は9700人余りと1万人を割ります。
そして、今回違うのはここ!!
6年制1期生で前回卒業延期等で受験していない4600人程度が今年国家試験を受験すると考えると・・・

次回の国家試験受験者予想は最大1万4300人程度になります!

さらに、重要なのは国家試験の合格率です。

前回は現役合格率が95%、受験者全体で見ても合格率88%と高水準でした。
今回もし問題の難易度が是正されこれまでの合格率の水準の80%になったとしても、
約1万1440人の新薬剤師が誕生する計算です。

新薬剤師の多くが調剤薬局やドラッグストアに就職する事を考えると、
現在も飽和状態になりつつある都市部では、さらに転職市場が圧迫されることが見込まれます。

新薬剤師数が当初の予想の1万人を割った今年度でさえ、新卒採用に重点を置き
中途採用数を絞ったり、条件のハードルを高くした企業がありましたので、
全国で見るとまだ「売り手市場」の薬剤師ですが、人気の高いエリアや求人内容では
飽和状況がさらに加速する恐れがあります。

つまり、求人数自体の減少よりも、好条件の求人の数が少なくなり
「転職をすれば条件があがる」という状況が覆される
可能性が非常に高いことが予想されます。

年収アップや勤務時間・勤務地の拘り等、転職に際して絶対譲れない条件がある方ほど、
早い時期の情報収集・転職が正解かもしれません!

現在転職活動中で具体的な求人紹介をご希望の方はもちろん、
もっと詳しく話を聞きたい!
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