- 「職業紹介優良事業者」認定
- 求人者と求職者の適切なマッチングの促進に取り組む企業として認定されています。
Vol.8 薬剤師争奪戦が起きている!?薬剤師不足時代に陥りがちな転職の"落とし穴"
2012年に初めての6年制薬剤師が輩出されましたが、多くは大病院や製薬会社に流れたため、調剤薬局やドラッグストアでは採用計画に対して十分な人員を確保できていない状況です。その影響もあり、中途転職市場でも「薬剤師争奪戦」は一部で過熱しています。しかしながら、"好条件"というだけで飛びつくのは危険です。今回は薬剤師不足時代に陥りがちな転職の"落とし穴"についてご説明します。
薬剤師不足が起きている背景とは?今、薬剤師は本当に売り手市場なのか?
2012年に初めて6年制薬剤師が世に出ましたが、多くの調剤薬局やドラッグストアと一部病院では採用計画に対して十分な人員を確保できておらず、その不足を中途採用で補っている状況から、「薬剤師争奪戦」は一部で過熱しています。その背景となるのが、6年制への切り替え時に新卒が排出されなかった「空白の2年間」という供給側の要因と、調剤薬局やドラッグストアの新規出店や、診療報酬改定による病院薬剤師の病棟業務への加算などが影響し需要が急速に拡大している点が挙げられます。
いまや調剤薬局は全国に5万5000店舗、ドラッグストア1万6000店舗以上の店舗展開をしていますが、調剤薬局の新規出店やドラッグストアの調剤併設店舗の増加などの動きも大きく影響し、圧倒的に薬剤師の需要が供給を上回っている状態です。採用側は薬剤師の数を確保することを最優先しているため、薬剤師の転職市場は「売り手市場」となっているのです。
薬剤師需要の拡大は、転職に追い風となるが、意外な落とし穴も
働く薬剤師の数を上回りそうなペースで需要が拡大しているため、求職者にとっては追い風となっているはずですが、判断を誤ると思わぬ"落とし穴"にはまってしまうこともあるので注意が必要です。「薬剤師不足時代」の転職で陥りやすい"落とし穴"の例をご紹介します。
【落とし穴①】給与などの条件が非常に良い
【落とし穴②】希望条件に合う求人がたくさん見つかる
【落とし穴③】採用条件が軟化し、面接の難易度が下がっている
一見すると、どの条件も良い転職を後押ししてくれる条件のように見えます。実際に、条件の良い求人がたくさんある→面接の難易度も下がっているため簡単に内定が出る、というサイクルで転職をされる方も多く見られます。しかし、「簡単に転職ができてしまう状況」こそが、"落とし穴"でもあるのです。
条件の良い求人が10件、20件と見つかった場合、その中からご自身の判断でマッチした就業先を見極めることは想像以上に難しいことがあります。たとえば、転職を考えたきっかけが「人間関係」であったのにもかかわらず、実際に転職先を選ぶ際には、より収入の高い方に興味が向いてしまう、ということは起こりやすいです。また、調剤未経験やブランクが長いのに忙しい職場に入ってしまい、自信をなくしてしまう、ということもあります。
"落とし穴"に陥らないためには
転職の落とし穴に陥らないためには、ご自身の"転職の目的"を明確にし、見失わないことが重要です。もちろん、転職活動を進めていくうちに希望がより明確化したり、変化することはありますが、目先の利益や上辺だけの情報にまどわされない判断力が鍵となります。
ご自身の経験やスキルが正当に評価されての「好待遇」であれば問題ありませんが、必要以上の「好待遇」であれば必ず理由があるはずです。その求人の「好待遇の理由」をきちんと知ったうえで判断することが必要です。当社からご紹介する求人は、必ず「好待遇の理由」をお話しいたします。メリットだけでなく、場合によってはデメリットもきちんと理解していれば、落とし穴に陥ることも避けられます。
業界予測:今、転職するべきか?今後も売り手市場は続くのか?
今の「薬剤師不足」が加速している要因の一つに、新卒の採用が十分に確保できていないということが影響していますが、1年後、2年後に企業が新卒を安定して採用できるようになれば、この流れも落ち着くと考えられます。そして6年制薬剤師たちが転職市場に出てくる頃には、面接の難易度もあがることが予測されますので、いつまでもこの売り手市場が続くことはないでしょう。
また、今は極端に薬剤師が不足しているため、通常であればなかなか求人が出づらい人気エリアの求人や病院求人、扶養控除内のパートなどの需要も一部では増加していますので、これらの条件で転職を考えている方は今がチャンスと言えるでしょう。
編集後記
薬剤師が売り手市場と聞くと、「今より良い条件のところがあれば転職したい」という気持ちになってしまいますよね。しかし、自分にとってどんな職場が「良いところ」なのか、明確なビジョンや希望を持っていなければ、落とし穴にはまるリスクは高まります。漠然としていてまだ決まっていない、というのであれば、ファルマスタッフにご相談ください。お一人おひとりの視点から一緒にキャリアプランを考えます。
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