- 「職業紹介優良事業者」認定
- 求人者と求職者の適切なマッチングの促進に取り組む企業として認定されています。
Vol.9 ボーナス後の転職は有利?不利?"ボーナス後転職"の成功の秘訣とは?
毎年、夏季・冬季のボーナス時期になると、"ボーナス後の転職"について多くのご相談を受けます。ボーナスは年収において占める比率も高く、転職を考えた際には切っても切り離せない重要なイベントです。しかし、その支給にはさまざまな条件や事情があるため、今回はボーナス時期の転職の成功の秘訣についてお話します。
"ボーナス後の転職"を成功させるためのポイント
ボーナスをもらってから、きちんと引き継ぎも行い円満退職を目指す、という場合は、最初に行わなければならないことは、「現職場のボーナスの算定期間および就業規則を確認する」ことです。一見当たり前のように感じるかもしれませんが、確認不足だったばかりに全く支給されない、という事態にもなりかねません。 企業によって異なりますが、一般的にボーナスが夏季・冬季の年2回支給であれば、それぞれ6カ月ずつの算定期間が定められています。算定期間の勤務成績や企業の業績により支給されるものですが、法律で義務付けられているものではありませんので、企業ごとの支給要件が重要となり、たとえ支給額などに不満があっても、不服を申し立てることは難しい状況です。
しかし、さらに気をつけなくてはならないポイントは、就業規則や賞与の支給規定がきちんと定められている企業ばかりではない、という点です。特に中小企業や個人経営の薬局の場合、規定が抽象的な表現であったり、賞与に関する詳細規定を設けていないこともあります。その場合は、経営者の判断で支給額が大きく左右されるケースもあるのです。
"退職意思を告げるタイミング"と"転職活動のスケジュール"の注意点
では、きちんとボーナスをもらってから退職する場合には、どのタイミングで退職の意思表示をするのが適切なのでしょうか。
まず、就業規則に算定期間や支給のルールを定めている企業の場合では、算定期間に在籍し勤務していれば支給の対象となりますので、支給日前に退職を申し出ることも可能です。しかし、企業によってはボーナスに「将来的な企業への貢献の期待値」が加味されている場合もあるので、全く減額されないとは限りません。 また「支給日に在籍していること」を必須条件と定めている場合もありますので、退職日も注意が必要です。中途入社など算定期間に未就業期間がある場合も、支給対象自体から外れてしまう場合もありますので、こちらも事前に確認しましょう。
また、支給ルールが明確に定められていない企業の場合では、支給前に退職の意思表示をすると、支給額が大きく減額されたり、不支給となる場合もありますので、退職の申し出は「ボーナス支給後」が無難です。
ただし、どちらの場合もボーナス後は退職者が出やすい時期なので、職場内で退職者が重なってしまうこともあり、強い引き留めを受ける、ということもよく聞きます。この他、後任の薬剤師が集まりづらい薬局や繁忙期、またご自身が責任ある立場の薬剤師の場合にも退職までにある程度の期間が必要となることがありますので、転職スケジュールはご自身と職場の状況をふまえ、余裕をもって進めましょう。
ボーナス後転職のメリットとデメリット
ボーナス後の転職のメリットは、求人の豊富さにあります。ボーナス後に退職する人は多いため、1年の中でも人の動きが活発になり、普段はなかなか求人が出にくい薬局や病院においても募集されることがあります。求人の多い時期に転職活動ができる点は、給与アップや待遇改善を狙った転職には魅力的です。
一方デメリットとしては、人の動きが活発となっている分、ライバルも多いという点でしょう。特に良い条件の人気求人は充足も早いため、早めの情報収集や転職活動を開始することが大切です。また、現職場でのボーナスをもらうことにこだわりすぎると、希望を満たす求人が充足してしまったり、新しい職場での次のボーナスが減額してしまうなど、の影響もあります。現職でボーナスを満額もらうことが大切なのか、次の職場でのボーナスも視野に入れるのかという点でも見極めが大事となります。
ボーナス時期の転職は、お一人おひとり状況も異なりますので、不安や疑問があればいつでもファルマスタッフのコンサルタントへご相談ください。
編集後記
今回は気になる「ボーナス」と転職の関係をテーマに取り上げました。ボーナスは年収においても占める比率も高く、転職を考えた際には切っても切り離せない重要なイベントです。しかし、その支給にはさまざまな条件や事情があります。まずは現職の規定を確認いただき、わからないことはファルマスタッフにご相談ください。
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