キャリア&スキルアップ
  • 公開日:2018.10.18
  • 更新日:2024-09-17

異動?転職?副業?「20代の若手薬剤師」が年収アップを目指す方法

異動?転職?副業?「20代の若手薬剤師」が年収アップを目指す方法

20代は、仕事の分からないことに右往左往しながらも、自身のキャリアについて、何かと考えることも多いのではないでしょうか?気がついたら、一緒に入社した同期が自分より出世していた、なんてことも。

仕事に余裕ができたので、空いている時間を使ってスキルアップしたい。今の職場には不満はないけど、将来の自分のために勉強や貯金をしたい......。

そんな向上心を持って現在の働き方を見直している20代の若手薬剤師さんに向けて、年収アップに繋がる重要なポイントを"今の職場でできること"と"転職してできること"の二つに分けて紹介していきます。

今の職場でできる年収アップポイント

年収を上げることが目的なら、今の職場で働きながらでもできる方法もあります。この章では、現職でできることの例をご紹介します。

・認定薬剤師や専門薬剤師などの資格を取得する

認定薬剤師や専門薬剤師といった資格の取得には、臨床薬剤業務や特定疾患に関する専門知識などが求められます。

資格を取得することで専門性が認められ、企業によっては資格手当がつくこともあるため、年収アップに繋がるケースがあります。

また、職場によっては医師や看護師など他の職種とも連携しながら、患者さまのお薬や治療方法について検討・情報共有をスムーズに行うことができます。

今後の自身のキャリアにも結びつくので積極的な資格取得をオススメします。

・管理職にチャレンジする

薬剤師として薬局やドラッグストアで働く場合、年収アップを目指すなら「管理薬剤師」になるのも一つの方法です。

管理薬剤師になると、管理職手当や役職手当などがつき、年収アップが目指せます。

管理薬剤師になるには、ある程度の経験やスキルが必要です。

責任感を持って働くことで、年収アップだけでなく、薬剤師としてのキャリアもさらに向上させることができるでしょう。

・在宅業務の経験を積む

高齢化が進む中で、在宅医療の需要が増しており、 2024年度の調剤報酬改定をふまえても、在宅医療に携わる薬剤師の重要性が高まっています。

在宅医療では、薬剤師は薬の管理や服薬指導、医療チームとの連携など重要な役割を担い、高い専門知識が要求されます。

                                              

在宅医療に力をいれている企業での勤務や認定資格の取得は、専門性の向上とキャリアの幅を広げるだけでなく、将来的な昇進や転職時にも有利です。

より専門性を高めたい方は、一般社団法人 日本在宅薬学会が認定を行う専門薬剤師資格「在宅療養支援認定薬剤師」の取得を目指すのもよいでしょう 。

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転職で実現できる年収アップポイント

・年収アップできるなら"転職"も視野に入れよう。20代は転職に有利!

「希望を出しても、人員の都合などで異動できない」そうした場合は、もっと年収や自分のスキルを上げる手段として"転職"も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

厚生労働省によると、新卒から3年以内の離職率は約3割以上。3〜4人に1人は転職を経験している計算になります。今や"転職が当たり前"の時代になってきているといえるでしょう。

(※参考データ:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」)

転職というと少し躊躇してしまう方もいるかもしれませんが、どのような職場で働けば年収アップにつながるのか見ていきましょう。

※参考データ厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」

・責任がある分、手当がつく管理薬剤師を目指す

薬局のマネジメント職でもある"管理薬剤師"は、仕事量や責任が増す分、手当がつくことがほとんどなので、年収アップにつながる可能性があります。

2018年度の調剤報酬改定で「基準調剤加算」が廃止され、「地域支援体制加算」が新設されました。そこでは管理薬剤師の実務経験などによる条件が設定されており、薬局で5年以上の勤務経験や、一定以上の勤務時間などが明記されています。

勤務経験が5年未満の場合でも、人手が不足している大手の店舗や地域支援体制加算を算定していない店舗、派遣やパートを利用している中小規模の薬局などでは 長期的な視野で管理薬剤師候補として採用する職場もあります。

管理薬剤師に挑戦したいのであれば、転職サイトや人材紹介会社などを利用して積極的に情報収集していきましょう。

・慢性的な薬剤師不足のため高給料!地方就職を考える

まだ薬局実務経験が足りない、管理薬剤師のように責任がある立場は早いと考えている方におすすめの給与アップの方法が、"地方での就職"。地方によっては、経験年数の短い20代薬剤師でも年収が高いというところも珍しくありません。

都市圏と比べて地方薬剤師の求人が好待遇な理由は、"深刻な人手不足"です。東京などの都心部では人口が多い分、薬剤師の数も多いものですが、地方の特に人口の少ない場所の地方では慢性的な薬剤師不足となっています。

地方就職のメリットは年収だけではありません。都心部と比べて一人ひとりの患者さまとの関わりが深い場合もあり、地域医療に貢献することができ、やりがいも感じられることでしょう。

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・ドラッグストアなど、薬剤師業界の中でも成長している職場で働く

"ドラッグストア"も、高収入を求める薬剤師におすすめ。ドラッグストアは調剤業務やOTC販売業務以外の食品や化粧品などでも利益を生んでいるため、大手門前薬局と比べて調剤報酬改定の影響を受けにくく、利益を生みやすい傾向にあります。

また、国の方針である「セルフメディケーションの推進」は、ドラッグストアのあり方と一致しており、今後も成長していく業界と予想されるのではないでしょうか。それにより店舗の出店数が多く、薬剤師・登録販売者・管理栄養士などの医療従事者を必要しており、調剤薬局などと比べて年収が高い傾向にあります。

年収アップを現職で目指すか、転職で叶えるかはあなたの将来像で決めましょう

今の職場で年収アップが可能なのか、まずはしっかり調べて決めていきましょう。

転職で年収アップを狙う方は、管理薬剤師になってマネジメントを勉強するか、ほとんどの人が経験したことのない地方就職をしてみるか、ドラッグストアなど新しい分野に挑戦してみるか、自分自身のなりたい将来像を考えながら検討してみてくださいね。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2018/10/18

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