株式会社名北調剤＜薬剤師インタビュー＞

株式会社 名北調剤様は、愛知県名古屋市に本社を置き、愛知県・岐阜県を中心に45店舗※展開している「コスモス薬局」を運営されています。いくつもの『つながり』を大切に、患者さまや地域の方々、医療関係者、多職種の方々との懸け橋として地域医療に貢献なさっています。 今回は、人事部で採用をご担当されています鈴木様、管理薬剤師としてご活躍中の井上様にお話をお伺いしました。

（※2021年7月現在）

最初に会社や店舗の紹介をお願い致します。

鈴木様

名北調剤は愛知県・岐阜県を中心に45店舗ドミナント展開している「コスモス薬局」を運営。地域の皆さんや多職種の方々、働いている薬剤師さん同士など、様々な『つながり』を大切に日々の業務を行っています。

現在の仕事内容とやりがいを教えてください。

井上様

私は、2019年12月にコスモス調剤薬局に入社し、最初の配属は岐南店の勤務薬剤師。半年後の2020年6月からは岐南店の管理薬剤師として勤務しています。

勤務している店舗は開局してからまだ2年経っていない新しい店舗。まだまだ改善していかなければならないことがたくさんあります。経営収支ももちろんですが、薬局側の効率化、クリニックとの連携、患者さまとの信頼関係などの問題点が山積みになっています。それを一つひとつ抽出し、何が問題になっているのかを分析しながら改善していく。また、その改善をそこで終わらせるのではなく、他にも問題点はないのかあらゆる角度から考え、同じタイミングで様々な方向を見ながら対策を立てていくことにやりがいを感じています。もちろん、私だけでは力が足りません。社内の関係部署や、薬局の他のスタッフなどと一緒に行うことでそれが大きな力につながっています。

就職・転職で御社を選んだ理由を教えてください。

井上様

社歴は1年半ほどですが、薬剤師歴は9年目になります。新卒のときから調剤薬局に勤務し、転職は2回。こちらが3社目になります。 最初は全国展開している大手薬局で働いていました。そのときはルールがガチガチに決まっていて......。もちろんそのルールがあるのはとても大切なのですが、いつからか自分の中で「ルールを作る側になりたい」という気持ちが起こり、薬剤師3、4年目ぐらいに転職しました。転職先は、県内に20店舗ぐらいの小規模な調剤薬局です。こちらは1社目とは反対に店舗自体が独立しているような薬局で、ルール的なものも店舗の管理薬剤師の裁量に任せますといった感じでした。ですから、具体的なグループの指針もなく、システムや人事考課の確立に関しても、今後作っていこうといった気配を感じることはありませんでした。 やはり、薬局企業にはある程度の土台と体力が必要であると感じます。 今回、コスモス調剤を選んだのはそこが一番の理由。適度な土台と体力、かつ成熟しきっていないところに魅力を感じ、これから大きく成長していくこの会社で力を発揮できるか、大げさにいうと、自分の力でどこまで会社を大きくできるか挑戦するためにこの会社を選びました。

薬局業務以外の仕事に携わりたいといったニーズで転職される方もいらっしゃいますか？

鈴木様

直近でも中途入社の方の面接の際に「教育に携わりたい」「育成に携わりたい」「研修や学術部門に携わっていきたい」「本部の人事や、薬剤師の採用に貢献したい」といった応募意欲をお持ちの方も多くいらっしゃいます。現場に勤務する薬剤師さんももちろん素晴らしいですが、薬剤師さんの活躍の場は多岐にわたっていくと思うので、他にもスキルを持っていらっしゃる方、「これをやってみたい」といった意欲を持っていらっしゃる方も大歓迎です。 井上さんはそれを体現してくれている「モデルケース」ですね。

井上様

そうなれるように頑張りたいと思います。笑

学生時代に取り組んだことで、仕事に役立ったと思えることはありますか？

井上様

大学5年生から6年生の夏頃にかけて、卒業研究のために研究室に配属され、毎日のように研究を行っていました。新設の大学だったので過去の事例も少なく、一年の間、手掛けている研究は失敗し続けていました。そのときに、僕一人ではどうしようもできないので、教官と話しながら、何がダメだからこうしてみよう、じゃあ次はこうしてみようといったことを、ずっと繰り返してきました。最初の問題を抽出して改善して試運転をかけて...。それがダメだったらもう一度問題点を抽出して...。気の遠くなるようなことでもあきらめずに問題解決のために繰り返し行う。当時は全然思わなかったけれど、そういった経験が今になって活かされているのかなと思います。

もうひとつ、WordやPowerPointで資料を作るとき、とにかく調べること。面倒なのでつい人に聞いてしまいがちですが、それを自分で調べることによって、できることの幅が広がってきます。仕事ではプレゼンテーションのスキルが重要。知識を得るというよりは、調べることによって改善していくことを身体に染みつかせたのが、学生時代の大きな財産だったと思います。

教育制度や研修制度、見込めるキャリアパスについて教えてください。

鈴木様

当社の研修制度ですが、望むキャリアパスに合わせて管理薬剤師やマネージャーなど、その研修制度を個別でコーチしております。また、個別に受けられるものとは別に集合研修も実施しており、例えば新入社員の方ですと、1年目は月に1回、2年目の方は２か月に1回。3年目の方は3ヶ月に1回研修を実施します。また、中途で入社される方に関しても、新卒で行っている研修の中で、参加してみたいものや自分がまだ学んだことがないものをヒアリングしてご参加いただいております。

キャリアパスにつきましては、勤務薬剤師から管理薬剤師になり、その後次のステージへ行く様々な方向性があると考えています。エリアマネージャー、本部長といったステージももちろんありますし、管理本部で人事採用に携わりたい、こんなことをしてみたいといったことを発信していただいて、プロジェクトに挑戦してもらうこともできます。直近では、薬剤師が愛知学院のキャンパスで教壇に立ち、講義を行うなど薬学生の育成にも貢献しています。

また、当社独自の制度として「独立支援制度」というものがあります。薬剤師さんの中には学生時代から自分の薬局を持ちたいと考えている方もいて、そういった薬剤師さんの背中を押してあげられるような制度であり、ぜひ利用して頂きたいと考えております。

教育制度、研修制度、キャリアパスの中で一番のおすすめを教えてください。

鈴木様

コスモス薬局は愛知県を中心に45店舗ドミナント展開しておりますので、転居を伴う転勤がありません。それを利用し、同じエリア内で様々な診療科目の門前薬局を経験できる「コスモスアカデミープログラム」というPCR（Personal Clinical Round）研修制度を立ち上げました。入社して2年間、同じエリア内で3店舗（3店舗以上経験する方もいます）のいろいろな科目の門前薬局が経験できるという制度で、若い薬剤師さんが幅広い知識を身につけて一人前の薬剤師になっていただきたいと考えております。

最後に若手薬剤師に対してメッセージをお願い致します。

井上様

いろいろお話致しましたが、店舗もそうですし会社全体もまだまだ成長期の会社です。 会社を大きくしていくために、ぜひあなたの持っているスキル、知識といったものを出していただきたいと思っています。 「これがしたい！」というような具体的なことはわからないけれど、「何かがやりたい方」でも大丈夫。熱い思いを持っている方、一緒に会社を大きくしていきましょう。

株式会社名北調剤　鈴木様のコメント