- 公開日:2016.07.03
薬剤師が独立開業するメリット・デメリット
薬剤師が独立開業することによって、年収はどのくらい変わるのでしょうか? 独立開業するメリットやデメリットは、どのような点にあるのでしょうか?
薬剤師の独立開業は年収アップもリスクもありえる
薬剤師は、独立開業という選択肢がある仕事です。 独立開業をすることで、より自分の自由なワークスタイルを獲得したり、薬剤を取り扱う事業において幅広い選択肢を見出したりすることが可能になっています。
独立開業が成功することによって、年収を大幅にアップさせることも可能ですから、キャリアプランのひとつとして目指す人もとても多くなっています。 もちろん、独立開業にはメリットばかりがあるわけではありません。
スタートのための資金を用意することはもちろん、薬剤師としての知識やスキルのほかに、経営のノウハウや資金繰りのスキルも絶対に必要になってきます。 規模が拡大するに伴ってリスクも増えますから、メリットとデメリットをよく理解した上で取り組むべきでしょう。
薬剤師が独立開業するメリットについて
薬剤師が独立開業する大きなメリットとして、やはり自分の裁量によって仕事の内容をある程度決定できるようになるというのは大きいでしょう。 患者さまとの付き合い方、経営方針などをはじめとして、やりたいことをやりたいように行なっていけるという理由から、独立を目指す薬剤師は多いですね。
また、年収も全体的にアップしやすくなっています。 雇用されている状況では、どうしても収入に限界があるため、より高額な収入を目指して独立する人はたくさんいます。
経営者としてのスキルを持っていれば、自らの裁量で様々なことをコントロールできるようになるでしょう。 年齢や私生活とのバランスもとりやすいですし、転勤も基本的にはなくて済みますから、定年退職や単身赴任などのデメリットから解放されることも魅力です。
経験年数が増えることによってよりスキルアップしやすい仕事ですから、定年を気にせずに長く働くことができるのは大きなメリットとなりますし、地域に根付くことで、より密接な服薬指導も可能になります。
薬剤師が独立開業するデメリットについて
薬剤師が独立開業をすることには、デメリットも付きまとう可能性があります。
売上が順調に伸びて、軌道に乗った運営を実現することができれば良いですが、事業とは必ずしも成功するものとは限りません。 場合によっては、雇用される側として薬剤師をしていたときの方が収入が高い可能性もありますし、事業が失敗してしまった場合は、収入そのものがゼロになってしまう可能性もあるわけです。
どのような方式で独立するかにもよりますが、調剤薬局やドラッグストアなど、どんな形態であろうと経営スキルは決して欠かすことができません。 薬剤師としての経験やスキル、知識と並んで、事業として成功させるためのノウハウやスキルが不可欠になります。
失敗は自己責任として降りかかってきますし、従業員を雇うのであれば、人員に対する責任も負わなくてはいけなくなります。 また、自分自身が経営者となることによって、休暇がとりにくくなったり、厚生年金や退職金がなかったりといったマイナス要素も発生するのです。
独立開業をするために必要なものについて
薬剤師が独立開業するためには、まずどのような形式でオープンするのかを決める必要があります。 ドラッグストアや調剤薬局などを開業する人はとても多い傾向にありますね。 成功させるコツは、知識や個人のスキルなどによっても異なってきますが、周りの同様の施設と比較したり、その地域の医療事情や医薬品周りの状況を細かく分析したりしておくということが一つでしょう。 考えなしにオープンをしてしまうと、思わぬ失敗をしてしまう可能性があるので、独立開業そのものは、慎重かつ計画的に行う必要があります。
また、独立開業のためには、当然ですが開業資金が必要になってきます。 規模や業務内容によって、具体的な金額は異なってきますね。 金融機関から借り入れをして開業する場合は、返済についても綿密な計画を立てて、返済プランを明確にしてから踏み出すようにしましょう。
万が一の際、借金を返済できなくなって倒産してしまっては意味がありません。 独立開業する際は、全ての段階において事前に様々な状況を想定し、それに対応できるようしっかりと計画を立ててから取り組みましょう。
まとめ〜薬剤師が独立開業するメリット・デメリット
- 1.薬剤師の独立開業は年収アップもリスクもありえる
- 薬剤師が独立開業をするには、年収アップやキャリアアップなどのメリットもあれば、資金やノウハウ不足などによるリスクもあります。特徴を理解した上で踏み切るべき選択肢だと言えるでしょう。
- 2.薬剤師が独立開業するメリットについて
- 薬剤師が独立開業をするメリットとして、仕事の自由度が上がることや、年収をアップさせやすいことなどが挙げられます。 また、定年退職や転勤などのデメリットからも解放されることになるでしょう。
- 3.薬剤師が独立開業するデメリットについて
- 薬剤師が独立開業する際には、デメリットも発生する可能性があります。 経営に関するノウハウが必要ですし、万が一の際には収入がゼロになってしまいます。 厚生年金や退職金もなくなってしまいます。
- 4.独立開業をするために必要なものについて
- 薬剤師が独立開業するためには、その地域の医薬品に関わる様々な事情を細かく把握し、綿密な計画を立てて進める必要があるでしょう。 開業資金を借り入れる場合には、返済プランも具体的にしておくのが重要です。
ファルマラボ編集部
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