- 公開日:2016.09.20
離職率は転職先を選ぶポイントのひとつ!
離職率と定着率は、薬剤師として安心して長く働ける会社を選び、転職を成功させるための参考となります。職場選びに外せないポイントとして、詳しくご紹介いたします。
離職率から会社の雰囲気が読み取れます
離職率が高いということは「この会社では長く働けない」と感じる薬剤師が多い証拠であり、注意すべき環境と言えるでしょう。 3年以内の離職率が30%を超えるようだとやや多めと判断でき、短期間で離職する薬剤師が多い職場と判断できます。
店舗規模で見ると30店舗以上経営する大規模チェーン店で離職率が高めになる傾向があり、小規模な組織ほど早期に離職していく薬剤師が少ない環境と言えます。 一概には言えませんが、一つの職場で安定して働きたいと考えるなら小規模組織が適しているとも考えられます。
もちろん、大きなチェーン店や組織でも離職率が低いところもありますし、離職率の高さにも理由が様々にありますので、個々の数字をよく調べ、可能な限り実際の環境も確認しながら検討する必要があります。
離職率は転職前のチェックポイントの一つとして、意識しておくといいでしょう。
離職率の高い職場に気をつけましょう
離職率の高い職場によく見られる特徴として、以下4つがあげられます。 こういった特徴が見られる場合には、特に注意するようにしましょう。
- 1 職場の人間関係が優れない
- 特定のグループが力を持っていたり、上司がワンマンだったり、人間関係の問題で悩む薬剤師はたくさんいます。 一人の薬剤師に仕事が片寄るなどの割り振りも人間関係の問題に入ります。
- 2 勤務時間や休日に無理がある
- どんなに仲が良い職場でも、土日出勤が続いたり、残業が多かったりすると、不満に感じる傾向があります。
- 3 待遇面で不満を感じる
- 残業があったとしてもお給料に反映されていれば良いのですが、みなし残業などの場合は不満が出ます。 管理職についても給与アップにつながらない、休日出勤手当がつかないなども待遇面の問題です。
- 4 スキルアップしにくい環境
- 研修制度がなかったり、単調な業務が続いたりすると、スキルアップを望む薬剤師は不満でしょう。 より高いステージを求めた結果が、離職率に反映されます。
働きやすい職場は定着率で選びます
働きやすい職場を示す指標の一つとして定着率があり、3年たった段階の定着率が高いと働きやすい環境と言えるでしょう。 定着率が高い職場は、以下のような特徴がありますので、ぜひ覚えておいてください。
- 1 社内に助け合いの意識がある
- 薬剤師の仕事はチームでこなすことになるので、助け合いの精神が不可欠です。 働く人の仲が良く、お互いに思いやりの心を持って働いている職場が、居心地が良い環境と言えます。
- 2 福利厚生が充実している
- 産休、育休制度など長く働ける福利厚生を取り入れている職場は、勤続年数が長くなる傾向があります。 また、社内研修やセミナーなどの教育体制が充実している企業は、スキルアップを通して、仕事のやりがいに繋がります。
- 3 有休がしっかりとれる
- 社内で調整して有休をとれる風土があると、ワークライフバランスをしっかり確保できます。 身体に負担がかかりすぎることもなく、家庭の事情も考慮できるため、勤続年数が長くなる傾向があります。
応募前にコンサルタントに相談しましょう
離職率や定着率といったデリケートなデータは、外部からだとわかりにくいものですし、採用面接の場で面と向かって質問するのも気が引けてしまいます。 実際に職場見学に行っても相手の実情全てがわかるわけではないため、転職してから後悔する薬剤師も見られます。 そもそも離職率が低く、定着率が安定した職場は人材の入れ替わりが穏やかなので、なかなか求人が出ない状況です。
転職のタイミングで注目すべき企業が見つかったらチャンスを逃さず、入社を決める必要があるでしょう。 どこの会社がいいか迷ったら、薬剤師の転職に強いコンサルタントに相談しましょう。 面接では聞きにくいことを代わりに確認してくれるので、スムーズに活動が進みます。
一人で転職活動をしている場合に得られる情報量には限界があります。 離職率が低い優良企業を探すべく、まずは信頼できるパートナーを確保しましょう。
まとめ〜離職率は転職先を選ぶポイントのひとつ!
- 1.離職率から会社の雰囲気が読み取れます
- 離職率は会社の働きやすさを示す参考値であり、明らかに同業他社より高い場合は気をつけます。 転職の際に忘れずにチェックしておきたい、重要なポイントの一つでしょう。
- 2.離職率の高い職場に気をつけましょう
- 離職率が高い職場は、人間関係や待遇面での問題が懸念されます。 研修制度がなかったりポジションアップの見込みが薄かったりして、スキル面で成長が見込めないことも懸念点となります。
- 3.働きやすい職場は定着率で選びます
- 逆に優良企業を見極める参考値としては、定着率をチェックします。 3年たった時点での定着率が高い職場は、働きやすく安定したキャリアが期待できる勤務先と言えるでしょう。
- 4.応募前にコンサルタントに相談しましょう
- 離職率や定着率といったデータが公表されていない場合は、薬剤師転職のコンサルタントに相談しましょう。 面接で聞きにくい質問であっても代わりに確認してくれるので、安心して活動できます。
ファルマラボ編集部
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