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  • 公開日:2016.11.09

薬剤師の給料は上がりにくいって本当?

薬剤師の給料事情

 

薬剤師の年収、お給料にあがりにくい傾向が見られるのは本当でしょうか。年収アップを目指す薬剤師に知ってほしい、給料面のうわさの真偽を検証します。

 

■昇給がないと、薬剤師の年収はアップしにくくなります

薬剤師が年収アップするにはお給料の昇給が常套手段と言えますが、管理薬剤師や薬局長など限られたポストを争うことになるので、職場内で頭打ちとなるリスクがあります。いずれも一つの職場に一つのポストで、先輩薬剤師が多い場合は、時間がかかってしまいます。

担当業務が同じなら年収アップが難しいのは当然で、高収入を得るために前向きな努力が求められます。新しい資格をとって担当業務を広げていったり、より難易度の高い仕事に挑戦したり、自ら進んでスキルアップする姿勢が必要でしょう。管理職としてキャリアアップする道を打診されたら積極的に挑戦して、年収アップを目指していきます。

 

■経営者の考えで昇給度合いが異なってきます

薬剤師業界は年収アップしにくいとは言え、経験年数とともに一定のベースアップが見込まれるのが通常でしょう。初任給より3年目、3年目より5年目とどんどんお給料があがっていく傾向があり、何年たってもほとんど変わらない場合には、経営者の意識を疑います。

薬剤師を中心に薬局やドラッグストアがあげた利益の一部は、従業員にお給料として配分されるのが、資本主義のあり方です。会社に利益をもたらす従業員を重要なステークホルダーと考えて、均等に利益配分を意識している経営者なら、貢献度合いに応じたキックバックが見込まれます。

ベース給与があがったり、管理職手当が支給されたりする他、賞与に反映されるやり方もあります。経営者としては従業員のモチベーション低下を避ける必要があるのですが、私利私欲を優先してしまう方もいるのが残念です。

従業員の功績をないがしろにする職場に疑問を感じるようなら、転職で年収アップをねらうのも一案でしょう。

 

■年収アップにつながる転職を考えるようにしましょう

現職で培ったスキルをもとに転職するとより有利な待遇を得られる可能性もあり、年収ベースで数十万円数百万円レベルの給料アップが見込まれるケースもあります。保有スキルや経験年次に対して正当な評価を得ていない薬剤師ほど、年収の伸び幅は大きくなります。

同スキル人材と比較してお給料が低いと自覚があるようなら、転職コンサルタントに相談して年収査定を受けてみましょう。薬剤師業界に精通したプロの目から見たとき、明らかに年収が低いと判断されるようなら、転職に踏み切る理由になります。お給料が全てではありませんが、よりスキルを高く買ってくれる職場で働きたいと考えるのは当然でしょう。

年齢によっては未経験職種へチャレンジすることでキャリアの幅が広がって、将来的な年収アップにつながるケースもあります。薬剤師としてどのようなキャリアが理想的か考えたうえで、後悔のない選択をしてください。

 

■派遣やアルバイトの求人も候補となります

正社員で思うような待遇が期待できない場合には、派遣薬剤師アルバイトの求人も見てみましょう。年収ベースにすると正社員より手厚い待遇を得られる案件も多く、一時的に集中してお金を稼ぎたい薬剤師には適しています。派遣会社によっては充実した研修制度やスキルアップ支援体制を整えているので、新しい分野へ挑戦することもできるでしょう。

有期雇用で働くことになるので退職金や賞与が期待できない代わりに、時給や年収に上乗せされます。短期的視点で考えると、正社員より融通が利く条件で満足できるお給料を得られる求人があり、ワークワイフバランスをとって働きたい薬剤師に適しています。

年収だけを基軸に求人選びをするのは考えものですが、自分のやりたい業種の仕事や希望ポジションに近い求人が出てきたときはチャンスです。薬剤師業界の転職事情に高いアンテナを張り続けて、将来を見据えたキャリアプランをたて直しましょう。

 

■まとめ~薬剤師の給料は上がりにくいって本当?

1.昇給がないと、薬剤師の年収はアップしにくくなります

薬剤師業界が給料アップしにくいと言われる背景として、昇給の難しさが考えられます。限られたポストを複数人でねらう職場では競争倍率が高く、年収アップしにくくなります。

 

2.経営者の考えで昇給度合いが異なってきます

昇給度合いは薬局や病院経営者の考えが反映されやすいもので、経験年数を重ねても昇給できないことがあります。同じ職場で頑張っても年収アップが見込めないと判断すれば、転職するのも一つの手です。

 

3.年収アップにつながる転職を考えるようにしましょう

年収アップにつながる転職として、同職種の好待遇案件を選んで応募してみましょう。今いる職場より有利な条件の求人はないか、転職コンサルタントに相談すると良いでしょう。

 

4.派遣やアルバイトの求人も候補となります

単純な年収アップだけを考えるなら、派遣やアルバイトとして働くのも一案です。有資格者は時給で優遇される傾向が見られ、より良い待遇で転職できるチャンスがあります。薬剤師業界の転職事情に高いアンテナを張り続けて、将来を見据えたキャリアプランをたて直しましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/11/09

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