定番の解熱鎮痛剤『バファリンA』に含まれる2つの成分は、アスピリン(アセチルサリチル酸)ともう1つは何?

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定番の解熱鎮痛剤『バファリンA』に含まれる2つの成分は、アスピリン(アセチルサリチル酸)ともう1つは何?

    合成ヒドロタルサイトは制酸成分で、胃酸を持続的に中和し、また胃の粘膜を保護します。『バファリンA』には、腎臓病の診断を受けた人が「相談すること」とされていますが、透析療法を受けている方への注意の記載が特にありません。合成ヒドロタルサイトはアルミニウム含有製剤のため、透析療法を受けている方には注意すべきでしょう(アルミニウムの蓄積によるアルミニウム脳症などの恐れがあります)。

    バファリンシリーズは、『バファリンEX』(ロキソプロフェンナトリウム水和物、乾燥水酸化アルミニウムゲル)や『バファリンプレミアム』(イブプロフェン、アセトアミノフェン等)など配合成分が製品によって異なるため、「バファリンを服用中」と患者から聴取した際は、しっかりと製品名や配合成分を確認することが大切です。

    服薬指導POINT

    解熱鎮痛薬は、解熱鎮痛成分以外の配合成分もしっかり確認しましょう


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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    有限会社ウインファーマ セルフメディケーション推進室室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    掲載日: 2021/04/23
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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