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  • 公開日:2016.09.01

年収アップ・職場環境改善が期待できる!効果的な交渉術

薬剤師の中には、年収アップのために転職を検討している人もいるでしょう。しかしその前に、今働いている職場で賃上げの交渉をしてみれば、年収アップできるかもしれません。

賃上げ効果の期待できる職場もある

薬剤師の中で転職を検討している人は、今の年収で満足できないからという人もいるでしょう。

しかし転職しなくても、賃上げ交渉を今の職場で行ってみる方法もあります。 そうすれば転職のリスクを冒すことなく、収入アップできるでしょう。

ただし賃上げ交渉できる職場かどうか、薬剤師の勤め先によっても変わってきます。 たとえばドラッグストアのようなチェーン展開している大手に勤務をしている場合、賃上げ交渉は難しいでしょう。

店長やエリアマネージャーに賃上げ交渉しても、そもそもそのような権限を持っていない可能性が高いからです。

しかし調剤薬局などで、店長が経営責任者であれば交渉してみる価値はあるでしょう。 場合によっては、年収アップを今の勤務先で実現できるかもしれません。 特に「今薬剤師に辞めてもらっては困る」というときには、つなぎとめるためにこちらの年収の条件を飲んでもらえるケースも多いです。

賃上げ交渉の前に相場を知ろう

賃上げ交渉をするにあたって、どのくらいのアップを望むべきか考えるといいでしょう。 少なすぎれば労力を使って交渉する意味がないでしょうし、またあまり大きな収入アップを求めると相手も条件を飲めなくなります。

そこで大事なことは、同じような立場の薬剤師がどのくらいの収入を得ているか、その相場を知ることです。 相場の範囲内で賃上げ交渉を持ちかければ、相手も交渉に乗りやすくなって、Win-Winの関係を作りやすくなります。

業種別で薬剤師の収入の相場を見てみると、病院薬剤師は350〜650万円くらいになります。 調剤薬局の場合、350〜600万円が相場です。 ドラッグストアの平均年収を見ると400万円から、店長のような管理職になれば800万円くらいの年収を稼ぐことも可能です。

製薬会社の場合、その実績によって幅が出がちです。 400万円という人もいれば、業績が良いと年収1000万円を超える人もいますから、どのあたりで納得するか戦略を練ることがポイントです。

賃上げがかなわないのであれば別の観点から交渉する

賃上げ交渉を勤務先に行ったところ、相手がこちらの望む回答を返せないこともあります。

「店の経営的に見てもこれ以上給料を上げる余裕がない」と言われてしまえば、それ以上の交渉は難しいでしょう。 そうなった場合には、これ以上賃上げにこだわるのではなく、他の条件で交渉を継続してみるのが良いです。

たとえば「給料はこのままでいいので残業を少なくしてほしい」とか「勤務時間を短くしてほしい」といった条件で交渉するのです。 労働時間が短くなれば、給料が一緒でも時給ベースで換算すれば収入アップしたのと一緒です。

それ以外には、自分の他の希望する条件を持ちかけてみて、自分にとってプラスの環境に持っていく方法もあります。 具体的には、自分に与えられている有給休暇の日数を増やすなどの対応策もあるでしょう。

このようにある交渉材料が拒否されたのであれば、そのほかの交渉材料に替えて話し合いをしてみることです。 年収以外の面での就業環境改善も望んでいるのであれば、ある程度の柔軟性を持って交渉に臨むことが大事です。

賃上げ交渉をする時には感情的にならないように

賃上げ交渉というのは、Win-Winの関係を構築することが最大の目標です。

しかし勘違いをしてしまう人もいて、相手を言い負かすことが賃上げのために必要なことだと考える方も見られます。 そのような発想をしている人は、賃上げ交渉で激しく議論をすることになって、言い争いに発展しかねません。 賃上げ交渉をするにあたって、決して感情的にならないように気を付けましょう

もしも相手が感情的になったら、その人の要求に沿うように対処してやろうとはあまり思いませんよね。 自分が賃上げ交渉された側に立ってみればわかりやすいはずです。 そのため、賃上げ交渉をする時には、冷静に落ち着いた態度で粘り強く話し合いを続けることをおすすめします。 そして「どうやれば相手と妥結しやすくなるか」を考えつつ、相手の立場に立ちながら話し合います。

冷静に話し合いを進めるために、事前に練習してみるのも良いかもしれません。 実際の場面に近いものを経験しておくことで、いざ交渉をする際に落ち着いて対処できるでしょう

まとめ〜年収アップ・職場環境改善が期待できる!効果的な交渉術

1.賃上げ効果の期待できる職場もある
薬剤師が今の勤務先で賃上げ交渉できるかどうかは、勤務先によります。 もし小規模の店舗を経営している店長などであれば、その人の一存で収入をアップしてもらえる可能性も期待できます。
2.賃上げ交渉の前に相場を知ろう
賃上げ交渉するにあたって、いくらぐらいのところを希望するかという問題に直面します。 そこでポイントになるのが、自分の同じような職場における年収の相場がいくらくらいかでしょう。
3. 賃上げがかなわないのであれば別の観点から交渉する
賃上げ交渉をしても、相手にこちら側の要求を飲んでもらえない可能性も十分あります。 そのような場合には、賃上げ以外に自分の求める条件を持ち出して妥協の余地はないか確認し、職場環境の改善を図りましょう。
4.賃上げ交渉をする時には感情的にならないように
賃上げ交渉するにあたって、自分の要求を通そうとするとつい感情的になってしまうかもしれません。 しかし感情的になっては相手の譲歩も引き出せなくなるので、常に冷静さを持つことが大事です。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/01

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