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  • 公開日:2019.08.14

薬剤師が円満退職をするために!押さえておくべき注意点やポイントは?【薬剤師の転職相談室】

薬剤師が円満退職をするために!押さえておくべき注意点やポイントは?【薬剤師の転職相談室】

いまの職場に不満がある人やキャリアアップを目指している人が、転職を選ぶ時。退職するまでの過ごし方には気を付けるべきポイントがあります。

転職を決めると、新しい職場に気持ちが向いてしまいますが、退社する企業や薬局は貴重な経験をさせてもらった場所。出来れば円満に退社することが望ましいですね。

そこでこの記事では、【薬剤師が転職をする際に円満退社を行うためポイント】などを解説していきます。退社までのスケジュール、引き留めにあったときの対策法など、気になる点はしっかりと確認しておくのがオススメです。

円満退社の重要性が高い理由とは?

薬剤師が円満退社すべき理由

転職が決まったからと言って業務を疎かにしてはいけません。しっかりと業務に励み、"円満退社すること"はとても重要です。中でも、薬剤師をはじめとする医療系職種は、一般的な業職種に比べて円満退社の重要性が高いと考えられます。

薬剤師業界は狭きもの。退職後も近隣の薬局であれば、医薬品のやり取りで顔を合わせることがあったり、地域の薬剤師会でばったり会ったりすることも考えられます。M&Aなどにより、「以前の職場のスタッフと同じ会社に所属する」なんてこともあるかもしれません。退職時にトラブルがあると、悪い噂を流されてしまうなどして、新しい職場に影響を及ぼすこともあり得ない話ではないのです。

さらに円満退社できれば、これまで苦楽を共にした同僚や上司と、会社の垣根を越えた関係を築ける可能性もあります。職場が変わっても情報交換が出来る相手となり、薬剤師の長期的なキャリアにおいて心強い味方となってくれるでしょう。

薬剤師が円満退社する際の注意点

薬剤師が円満退社する際の注意点

前述の通り、薬剤師として働く以上円満退社することは重要です。では、いざ退職手続きをするにあたっては、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

退職の意思表示はお早めに

注意すべきポイントの一つが、「退職の意思を伝えるタイミング」です。民法627条1項によると、雇用の期間を定めない場合においては、退職の2週間前までに申し入れることにより退職が認められています。しかし、2週間で後任者を見つけるのは困難であるため、遅くとも1~2カ月前には退職の意思表示を行うようにしましょう

また、社内規則や雇用条件による規定の有無も、事前に確認するようにしましょう。

書面でトラブルを回避する

退職に関するトラブルの一つに、後になって労使間の意見に食い違いが生じることがあります。「そんなことは聞いていない」と約束を反故にされることや、「聞いていた日程と違う」と言われ退職日の変更を迫られることも考えられるのです。これらのトラブルを回避するために、書面を用いて退職を申し出る方法をオススメします

退職願の書き方は以下の記事で詳しくご紹介しているので、参考にしてください。

薬剤師向け退職願の書き方はコチラ

引き継ぎを行う際は細やかに

退職の申し出が受理されたら、退職日までにすべての業務を引継ぐ必要があります。自分だけが任されている業務や知っている内容は優先的に引き継ぎましょう。後任者が見直せるように、資料を作成しておくこともオススメです。

「業務上の知識」や「職場のルール」だけでなく、「対人関係の情報」についても引き継ぎを行えば、あなたの業務を引き継ぐ後任者の苦労がグッと減るでしょう

有給を消化するなら計画的に

労働者に認められている権利として、有給休暇があります。未消化分がある方であれば、退職日より早めに最終出勤日を迎えて、有給休暇を取得したいと考えることもあるでしょう。しかし、引継ぎもせずに有給を取得してしまうと、円満退社からは遠ざかってしまいます。

退職日から逆算し、無理なく有給消化できるように会社と調整してください

意思決定から円満退社までのスケジュール

上記では、円満退社に向けた注意点をお伝えしました。次は、実際にどのようなスケジュールで退職手続きを進めていくのかについて解説していきます。

▼退職の意思決定

転職を決意する理由は人それぞれです。退職する方が望ましいと考えた場合、改めてなぜ仕事を辞めるのか退職理由を明確にましょう。周囲の説得材料になりますし、自分の気持ちの整理やモチベーションアップにもつながります。

▼退職の意志表示

意思を固めたら、次は退職の意思表示をしましょう。前述のとおり、円満退社を目指すには、遅くとも1~2カ月前には退職の意思を示すことがポイントです。以下でご紹介している退職願の書き方を参考に、書面を用いて伝えるようにしましょう。

薬剤師向け退職願の書き方はコチラ

▼業務の引き継ぎ

今の職場を円満に退社するにも、引き継ぎは綿密に行わなくてはなりません。退職日までにすべての引き継ぎが終わるように、計画的に進めることがポイントです。残された時間が少なければ、有給消化を考慮することも忘れないようにしましょう。

▼最終出社日

お世話になった方々に挨拶しましょう。貸与物の返却や、離職票の受け取りも忘れてはなりません。転職先が未定であれば、保険・年金・税金などの手続きも必要です。以下、返却するもの/受け取るものをリストアップしているのでご確認ください。

退職時に返却するもの・受け取るものはコチラ

上司や人事から退職を引き留められたら?

退職の意思を伝えると、上司や人事担当者から引き留められることもあるでしょう。多くの薬局や病院は、慢性的な薬剤師不足に悩まされており、できるだけ退職希望者を引き留めようと考えています。年収アップや待遇の改善を提案されると、決意が揺らぐことも。

転職活動中や内定承諾前で、提示条件に納得できるのであれば、残留することを前向きに検討しても良いかもしれません。しかし、転職先が決まっている場合や、明確なキャリアプランがある場合は、引き留めには応じないことが望ましいでしょう

「目標があるので、どうしても転職したいと考えています」や「△△を実現したいので決意は固いです」など、前向きな気持ちを伝えることがオススメです。周りや後任者に迷惑をかけてしまうので、誠意をもった真摯な対応を心がけましょう。

また、「後任者が決まるまで残ってほしい」と依頼されることもありますが、承諾すると退職をなし崩しにされてしまうことも。「転職先の入社日が決まっているので、〇月△日までとさせていただきます」と、期限を示すことがポイントです。

誠意をもった真摯な対応で恩返しをしよう

【薬剤師が転職をする際に円満退社を行うためポイント】などを解説しました。

いまの職場に不満がある人やキャリアアップを目指している人などが、転職するのは悪いことではありません。しかし、転職を決めたことで、新しい職場に気持ちが向いてしまい、業務が疎かになるなどして周囲に迷惑をかけるのは控えましょう。

大切なのは、これまでお世話になった方々に対して恩返しをすること。たとえば、誠意を持って引継ぎを行うことが、円満退社の秘訣と言えるかもしれません。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2019/08/14

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