- 公開日:2016.09.26
薬剤師の転職においても業界研究は大切?
一般的な転職活動では業界研究が必要ですが、薬剤師の場合はどうでしょう。転職を考えはじめたら知っておきたい、業界研究の必要性を見ていきます。
業界研究は薬剤師の転職に不可欠
医療業界は大きな過渡期を迎えているため、業界研究をしっかり行わないと、仕事のミスマッチにつながります。 自分の理想に近いキャリアプランを描くためにも、応募前のリサーチを徹底しましょう。
業界研究を行う際には、応募企業の求人サイトやホームページが役立ちます。 新聞や業界誌などに日頃から目を通して、希望する業界のトピックスをフォローしていくのもいいでしょう。 薬剤師向けのセミナーや勉強会はたくさんあるので、定期的に参加して現場の声を聞いておくのも、理解を深めるポイントとなります。
希望する業界で働く薬剤師の意見を参考に、大まかな流れや変化をとらえましょう。
知らないは通用しない現実がある
何も知らないで入社してもしっかりと研修してくれた新卒時代と比較すると、業界の特徴など基礎の基礎からフォローしてくれるケースは少なくなります。
基本的な業界動向を知っていることを前提として話が進むため、勤務先を取り巻く環境について知っておかないと、話についていかれなくなる可能性があります。 薬剤師業界と一口に言っても、病院や調剤薬局など勤務先は様々で、異業種に転職した場合ほど、企業研究が重要となります。基本的なワードや市場規模などを把握し、深く理解を進めましょう。
実務に役立つ内容は入社してから補うことができても、業界動向や市場の流れまで教えてくれるケースは稀です。 転職にあたっては自ら学び足りない経験を補う気持ちが重要で「教えてもらおう」「未経験だから知らなくて当たり前」と考えていると、肩身が狭い思いをするリスクがあるので気をつけましょう。
病院業界は地域医療が進んでいく
病院の業界研究で薬剤師がおさえておきたいポイントは、地域医療の進展です。 社会保障費負担が重くなることを懸念して国をあげた対策が進んでいて、診療所と病院との役割分担が行われています。 症状が軽く服薬指導や経過観察で様子を見るのが適切と判断されると、地域の診療所にてケアを行い、重症化してしまって大掛かりなケアや手術が必要となったケースのみ病院へと引き渡すスタイルに変わりつつあり、各医療機関で担う役割が変わってきます。
大手病院を受けるときに「地域医療を支える立て役者として活躍したい」などとアピールするのはやや筋違いで「より専門性の高いケアを学び、医療の発展に貢献したい」などと主張するのが適しています。
業界研究をしたうえで応募企業を決めないと、思い通りのキャリアも描けません。 どんな薬剤師として活躍したいと考えるのか、将来を見据えた決断をしてください。
調剤薬局は予防医療がキーワード
医療の役割分担は調剤薬局にも進んでいて、かかりつけ薬局制度や予防医療がトレンドです。 かかりつけ薬局を決めてお薬の管理を一元化し、健康増進に努める制度で、健康相談や栄養指導まで含めた総合的なサポートが必要になってきます。
高齢化社会が進む中で在宅医療を推進する流れも出ていて、医師や看護師とチームを組んで活動できる能力も求められてきます。 処方せん通りにお薬を渡すことが主な仕事と考えているとミスマッチが大きく、転職後に驚くことがあるでしょう。 ミスマッチを防ぐには業界研究を進めるより他ないのですが、在職中の薬剤師はなかなか時間が取れないかと思います。
薬剤師転職の実績豊富なファルマスタッフでは、転職者へのサポートを充実させています。 確かなノウハウを持つコンサルタントが業界研究についてもお手伝いいたしますので、不安に感じることがあればまず一度ご相談ください。
詳細はコチラまとめ〜薬剤師の転職においても業界研究は大切?
- 1.業界研究は薬剤師の転職に不可欠
- 業界研究をしっかりしておかないと、仕事のミスマッチにつながり、後悔にもつながりかねません。 応募企業の求人サイトやホームページ、雑誌やニュースなどから情報収集して、業界の実情を知りましょう。
- 2.知らないは通用しない現実がある
- 業界研究で得られる程度の情報は知っている前提で話が進むことになるため、知らなかった、では肩身の狭い思いをするかもしれません。 転職後に困らないように、できる限りの情報を集めておきましょう。
- 3.病院業界は地域医療が進んでいく
- 病院業界で知っておきたいトレンドは地域医療で、いわゆる診療所と総合病院との役割分担が進んでいます。 就職する先によって担当職務が変わってくるので、自分の志望分野と合わせて検討する必要があります。
- 4.調剤薬局は予防医療がキーワード
- 調剤薬局では在宅医療を推進する風潮が顕著で、かかりつけ薬局への対応も進んでいます。 患者さま宅を訪問する在宅ケアも担当する可能性があることを理解しておきましょう。
ファルマラボ編集部
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