薬剤師の転職理由にはどんなものが多い？

薬剤師の転職事情

人間関係や残業などいろいろな転職理由がありますが、薬剤師さんの場合はどうでしょう。薬剤師さんからよく聞かれる転職理由をまとめていきます。

■人間関係や業務の忙しさなどのストレスで転職する人も多い

管理薬剤師と折り合いが悪かったり残業が多かったりと、環境面のストレスで転職を検討する薬剤師さんは多くいらっしゃいます。スキルアップなど前向きな転職理由を挙げていても、本音では環境を変えたいと思っている薬剤師さんは多いですが、コンサルタントへの転職相談などでは正直に話した方がご自身に合った職場が見つかりやすくなります。

チームで働く仕事なので人間関係が悪いと職場の雰囲気が悪化して、日常業務がスムーズに進まなかったり、その結果残業が増えるなど悪循環に陥りることもあります。

上手に周りと折り合いをとりつつ前向きに働く気持ちは重要ですが、ストレスから自分のキャリアが台無しになることがないようにバランスを取りましょう。

■年収など待遇改善目的の転職も目立ちます

年収が低い、年収アップが見込まれないなど、待遇面への不満も転職理由の一つです。一般的には高収入になりやすい薬剤師の仕事ですが、ボーナス規定や基本給の上がり方などは各社対応が異なるため、収入面で不満を感じることも多いでしょう。スキルを高く評価してくれる職場へ転職すると、評価によって待遇が良くなり年収アップにつながる場合もあります。

また、年収としては同レベルでも、有給休暇が取りやすかったり残業が少なかったり、働きやすい職場を求めて転職する方もいます。単純にお給料をあげたいのか、今の所得レベルを維持しながらより働きやすい環境を求めるのか、はっきりさせてから転職活動を進めましょう。

会社への貢献度合いを正しく評価してほしいと考えるのは社会人として当然で、ハイキャリアの薬剤師さんほど待遇面が気になる方も多いでしょう。今の待遇が妥当か迷ったら、コンサルタントへに相談して客観的な判断を聞いてみるのも一つの手です。

■ライフスタイルの変化も転職につながります

結婚や出産などライフスタイルの変化によって転職を検討する方も多く、ワークライフバランスを意識した働き方を希望されています。フルタイムの仕事が難しいと判断すれば、パートや派遣薬剤師としての転職を検討して、家庭と仕事を両立しやすい働き方を選択することもできます。

子育てを機に一旦現場から離れる薬剤師さんもいますが、ブランクが長くなるほど社会人としての感覚や最新の薬の知識も薄れていくもので、再就職したときに苦労することもあるでしょう。短時間でも継続して勤務することで、子育てが落ち着いてからフルタイムに戻るキャリアプランが描きやすくなります。

そのほか、子育て以外のライフスタイルの変化として、親の介護やご家族の転勤に伴う転居などで転職を希望する方もいます。ライフスタイルに合わせて負担がかかりにくい働き方を検討すると、心身のバランスを維持しやすく、家族や自分の幸せを考えながら働けます。

■スキルアップを考えた転職もあります

スキルアップを目指す転職の場合は、自分の関心がある分野にしぼって転職活動を進めると、理想のキャリアプランに近づきます。長期的視点でどんなキャリアプランを歩みたいか、どんな薬剤師として活躍したいかよく考えて、キャリア設計をしてみましょう。

スキル向上をねらって未経験分野や職種にチャレンジする場合は年収が一旦下がるケースもありますが、自分の夢を叶えるための研修期間と考えると、所得面を妥協できます。希望業種で一定の経験を積んだ後により待遇が良い職場へ再度転職すること等もできるため、所得は後からついてくると考えるのもよいでしょう。