服薬指導に活かす医薬品情報

ミノマイシン錠

Q

何のお薬?処方目的は?

A

適応菌種は、「ミノサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌、梅毒トレポネーマ、リケッチア属(オリエンチア・ツツガムシ)、クラミジア属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)」です。


適応症は、「表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(急性症、慢性症)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、淋菌感染症、梅毒、腹膜炎、感染性腸炎、外陰炎、細菌性腟炎、子宮内感染、涙嚢炎、麦粒腫、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、上顎洞炎、顎炎、炭疽、つつが虫病、オウム病」です。

Q

使用上の注意は?

A

胎児に一過性の骨発育不全、歯牙の着色・エナメル質形成不全を起こすことがあるため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与します。


小児(特に歯牙形成期にある8歳未満)に投与した場合、歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがあるので、他の薬剤が使用できないか、無効の場合のみ適用を考慮します。                 

Q

用法・用量は?

A

通常成人は初回投与量をミノサイクリンとして100~200mg(力価)。以後、12時間または24時間ごとにミノサイクリンとして100mg(力価)を経口投与します。年齢、体重、症状等に応じて適宜増減します。

           

Q

注意すべき併用薬は?

A

カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、ランタン又は鉄剤との併用により、難溶性のキレートを形成して、本剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあります。併用する場合は、服用間隔を2~4時間空けるよう指導しましょう。

Q

重要な基本的注意について

A

めまい感があらわれることがあるので、自動車の運転等危険を伴う機械の操作及び高所での作業等に従事させないように指導しましょう。

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派遣薬剤師のススメP
掲載日: 2019/09/26
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります