ゾルトファイ配合注
Q |
何のお薬?処方目的は? |
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A |
効能・効果は「インスリン療法が適応となる2型糖尿病」です。食事療法・運動療法に加え、糖尿病用薬による治療で効果不十分な場合に使用を検討します。
基礎インスリン製剤とGLP-1受容体作動薬の併用療法はお互いの弱点を補いあう組み合わせと考えられています。日本糖尿病学会の最新ガイドラインも含め、世界的に2型糖尿病患者さまに対する標準的な治療の一つとなっています。
類薬にソリクア配合注ソロスターがあります。
表:持効型インスリン/GLP-1作動薬配合剤の比較
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Q |
剤形(デバイス)は? |
A |
フレックスタッチのみです。フレックスペンに比べて、単位を大きくしても注入ボタンが伸びず、軽くて押しやすい特徴があります。注入ボタンの色はルビンピンクです。1~50ドーズの投与量を1ドーズ刻みで調節できます。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
初期は1日1回10ドーズ皮下注射します。投与量は患者の状態に応じて適宜増減しますが、1日50ドーズを超えないようにします。注射タイミングの指定はありませんが、原則として毎日一定の時刻とします。注射を行う際は毎回空打ち(2ドーズ)が必要です。なお、使用前の混和は不要です。 注射をする部位は、腹部、大腿、上腕が適しています。同じ部位の中で、前回注射した場所から少なくとも2~3cm間隔を空けて投与します。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
重大な副作用に低血糖、アナフィラキシーショック、膵炎、腸閉塞があります。 |
Q |
注意すべき患者さまは? |
A |
低血糖症状を呈している患者、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、1型糖尿病患者、重症感染症、手術等の緊急の場合は禁忌です。 |
Q |
使用上の注意点は? |
A |
DPP-4阻害薬の併用について、有効性及び安全性は確認されていません。 また添付文書では、臨床使用の注意点として、3つの注意喚起がされています。 ①インスリン製剤又は経口糖尿病薬の投与中にACE阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告があること。 ②ピオグリタゾンをインスリンと併用した場合、浮腫が多く報告されていること。 ③GLP-1受容体作動薬とワルファリンとの併用時にPT-INR増加の報告があること。 |
Q |
打ち忘れたときの対応は? |
A |
気づいた時点で使用できますが、その次の使用は8時間以上あけてから行い、その後は通常の注射時刻に使用してください。 |
Q |
保管上の注意点は? |
A |
使用中は室温(30℃以下)にキャップ等により遮光して保管し、3週間以内に使用します。25℃以下の保管であれば、4週間以内です。冷蔵庫保管(2〜8℃)も可能ですが、凍結を避け、4週間以内に使用します。 |
掲載日: 2022/02/03
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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