動脈硬化用薬のコレストン、血清高コレステロールの改善に効能効果がある?ない?

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動脈硬化用薬のコレストン、血清高コレステロールの改善に効能効果がある?ない?

    動脈硬化用薬のコレストンには、パンテチンや大豆油不けん化物、酢酸d-α-トコフェロールが配合されており、血清高コレステロールの改善や血清高コレステロールに伴う末梢血行障害(手足の冷え・しびれ)の緩和に効能効果があります。また、コレストンには使用上の注意における「してはいけないこと(禁忌)」の記載がないことも特徴です。

    コレストンに含まれる有効成分のうち、パンテチンは、肝臓におけるコレステロールの代謝を改善します。LDL(悪玉)コレステロールの分解を促し、またHDL(善玉)コレステロールを増加させ、血液中の余分なコレステロールをとり、血管壁への沈着を抑えます。
    大豆由来成分の「大豆油不けん化物」は、腸管からの余分なコレステロールの吸収を抑制し、排泄を促します。
    天然型ビタミンEである酢酸d-α-トコフェロールは、過酸化脂質の生成を抑え、血流をスムーズにし、末梢血行障害(手足の冷え・しびれ)を緩和します。

    ただし、コレストンを1ヶ月ほど服用しても症状・コレステロール値の改善がみられない場合は服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に「相談すること」として注意が必要です。(1ヶ月ほど服用後、医療機関でコレステロール値の測定をすることが推奨されています)

    服薬指導POINT

    血清高コレステロールの改善には食事療法が大切なので、コレストンを服用中も食事療法をしっかりと行うよう指導しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    株式会社メディカルガーデン OTCセルフメディケーション推進室 室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    ▼公式ホームページ
    https://suzukishingo.com/
    掲載日: 2024/12/26
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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