- 公開日:2023.12.25
内定を掴むための面接対策(前編)【転職コンサルタントに聞いてみた!「本音のホンネ」シリーズ】vol.3
「会う」ことを大切にしているファルマスタッフ。転職を考えている皆さんに向けて、「本音で届ける」をテーマにした「本音のホンネ」シリーズ!vol.3となる今回は、前回に引き続き転職コンサルタントの3名に「内定を掴むための面接対策(前編)」について質問させて頂きました!是非、転職のご参考になれば幸いです。
~前回までの本音のホンネ「履歴書・職務経歴書の書き方」についてはこちらから~
- インタビュアー
- 前回に引き続き、メディカルリソースを代表する転職コンサルタントの皆様にインタビューしていきたいと思います。
- Mさん
関西エリアを担当して5年目。薬剤師さんからの相談は年間200名、求人者との採用相談は年間100社以上経験しています。Mと申します。
- Sさん
6年間首都圏を担当。毎年100名以上の薬剤師の方の転職をサポートしています。Sと申します。
- Yさん
首都圏を担当の後、今は東北エリアの担当3年目のYと申します。
- インタビュアー
- 前回もたくさん貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございます。今回のテーマは、内定を掴むための「面接」について質問をさせて頂きます。
Q:面接の対策は、どのようにすれば良いでしょうか。
- インタビュアー
- 面接の練習は行うべきでしょうか。
- Mさん
そうですね。基本的に面接対策は必ず行うことをオススメします。そして、転職エージェントを利用している場合は、転職コンサルタントと一緒に行うと良いでしょう。
理由としては、面接官の特徴や想定質問を事前に転職コンサルタントがお伝えして準備ができるからです。
また、求職者と転職コンサルタントが模擬面接を実施することで、転職コンサルタントが受け答えについて、客観的に判断することができます。
- Yさん
履歴書と職務経歴書のように文章にするのと、口頭で志望動機などを言語化するのでは、また違うスキルが必要です。
自分の考えを、しっかり伝えるためにも練習することをオススメします。
- Sさん
面接前には「会社の概要」「職場の雰囲気」などご自身で調べたり、イメージを膨らませたりしておくことが大切です。
- インタビュアー
- なるほど。面接の練習や準備について、そこまで重要視していませんでした。
- Mさん
いざ本番で面接になると、思うようにうまく話せなかったり、質問したかった内容を思い出せずに伝えられない方が多い印象ですね。
対策を万全にして挑むことが、内定を獲得するためにも重要なポイントです。
- Sさん
面接は、受ける側にとっても会社を見極める重要な機会です。
「緊張していたせいで、聞きたいことを聞けなかった」ということがないように、自分のために準備しておけると良いですね。
Q:面接のまえにどんな準備や対策をする必要がありますか。
- インタビュアー
- 具体的には、どのような準備をすれば良いでしょうか。
- Sさん
まずは履歴書と職務経歴書の準備が必要です。
転職エージェントを利用している場合は、担当のコンサルタントに履歴書や職務経歴書を添削してもらえると良いですね。
面接までにゆとりのある日程で添削してもらえると、焦らずに準備ができると思います。
書類の添削が完了したら、その内容を自身の言葉で説明できるようにしましょう。面接前に2回以上は転職コンサルタントと練習できることが理想ですね。
- Mさん
ちなみに下記の3点は、必ず答えられるように転職コンサルタントと相談しながら準備しましょう。
【 ポイント① 退職理由 】
→採用担当者は、退職理由の中にネガティブな理由もあることを把握しています。
ネガティブな状況に対して自身がどう対応したか、現状を変える努力をしたかを整理してください。
また、何よりも大切なのは、他責にならないようにどう伝えるかを意識してみてください。
【 ポイント② 面接に行く企業の情報 】
→「どんな企業か」「どんな取り組みに魅力を感じているか」を考えてみましょう。
そこから求人票の内容や、選考先企業のホームページから魅力に感じる点を抽出し、志望動機と退職理由に一貫性を持たせましょう。
良い例
●退職理由:外来メインで在宅に携われず今後のキャリアに不安を感じた。
●志望動機:在宅に積極的に取り組んでいるため。
悪い例
●退職理由:外来メインで在宅に携われず今後のキャリアに不安を感じた。
●志望動機:年間休日が多く、有給消化率が高いと聞いたため。
上記、2つの例をくらべると、「悪い例」の方は、志望動機と退職理由に一貫性がありません。
【 ポイント③ 聞いてみたいことの事前準備 】
→面接では「質疑応答」の時間があります。聞きたいことを聞く時間ですが、実は採用基準のポイントにもなっています。
採用担当者は求職者が「何を大切にしているのか」「就職活動をどんな軸で動いているのか」を確認しています。
「有給の取りやすさ」「残業の話」を最初から尋ねることは控えましょう。
「給与や休日等の条件面しか興味がないのでは?」という印象を与えてしまう恐れがあります。
- Mさん
質問を投げかける際のポイントは、最初の質問は必ず「仕事や現場について」。その次に「企業の話を聞いた上で聞きたいこと」。最後に「本当に聞きたいこと」を聞いてみましょう。
もちろん、聞き方に注意することをお忘れなく。
- インタビュアー
- たしかに、聞きたいこと・知りたいことだけを正直に聞いてしまうと印象が悪くなってしまいそうですよね。
- Yさん
少なくとも「自己紹介」「志望動機」「退職理由」は履歴書・職務経歴書と相違なく伝えられるように準備しておきましょう。
「書類に書いてあることと、面接で話していることが繋がっていなかった」と採用担当者から感想を頂くことがあります。
- インタビュアー
- 自分自身が納得のいく面接を受けるためにも練習しないといけませんね。
- Sさん
内定を獲得した方は面接対策までしっかり準備しているので、転職を成功させるためにもしっかりやりましょう。
Q:他に気をつけておきたいポイントはありますか?
- インタビュアー
- 面接の際、伝え方を工夫できると良いポイントがあれば教えてください。
- Yさん
私が担当する方には、「○○の業務には興味がない・やりたくない」といった伝え方は、控えるようにお伝えしています。
採用担当者に誤解を与えてしまう可能性があるためです。
実際に、このような伝え方をしたことで、採用担当者から「意欲が低いのでは」と思われてしまい、採用が見送られてしまった例がありました。
- インタビュアー
- 伝え方ひとつで印象が変わってしまうので注意しないといけませんね。他に気をつけておきたいポイントはありますか?
- Sさん
「問題を他者のせいにしてしまう」と受け取られてしまい、採用を見送るというケースがありました。
特に、調剤薬局や病院では、「チームで働けるか」という点を重要視している印象です。
上記のような印象を与えてしまうと、チームで働くことが難しいと判断されてしまう傾向があります。
- Sさん
退職理由が悪口になってしまわないように注意しましょう。
「退職理由を話しているつもりが、いつの間にか愚痴のようになっている」ということも、中にはあります。
退職理由は前向きな内容で話しましょう。
- Mさん
前職のネガティブな点は、なるべく言わないように気をつけてください。
例えば「希望休を取得させてもらえなかった」「希望した店舗に異動させてもらえなかった」などです。
- Yさん
他に、気をつけて頂きたいのは「身だしなみ」です。
面接時の身だしなみで、採用が見送られてしまうケースも意外と多いです。
身だしなみは、そこまで個人差が出ませんので、面接前は下記に注意して挑みましょう。
素晴らしい経験を持っていても、第一印象で採用が見送られてしまうのは、非常にもったいないと思います。
- インタビュアー
- 面接前には必ず下記ポイントをチェックしましょう。これらに気をつけてから、面接へ挑みましょう。
★面接前に必ずチェックしてほしいポイント5点★
・スーツ・ワイシャツ・ネクタイがよれていないか。
・髪色が明るすぎていないか。
・派手すぎる化粧をしていないか。
・香水は付けていないか。
・ペットがいる方の場合、動物の毛がついていないか。
- インタビュアー
今回の「本音のホンネ」vol.3はいかがでしたか?
まだまだこの後も、皆さんが知りたい面接に関する本音のインタビューは続きます。
続きはvol.4でお話します!それでは次回もお楽しみに!
監修者:町田 あやか
2012年よりメディカルリソースに勤務。
薬剤師や登録販売者の転職サポートに従事。現在は転職に限らず、ファルマラボ編集部にも所属し、学びという切り口で『薬剤師の方が前向きに働く』為の無料サービスの企画・運営を担当。
2016年にキャリアコンサルタント(国家資格)、2018年に登録販売者を取得。
薬剤師業界の発展と薬剤師の方一人ひとりのエンプロイアビリティの向上に役立つような情報発信を目指しています。