薬剤師が転職前にするべき「自己分析」とは？

薬剤師の転職を成功させるために「自己分析」は重要です。自分の目標をはっきりさせ、将来のキャリアプランを明確化するための3ステップを見てみましょう。

自己分析の進め方は、たった3ステップで簡単です。

まずは、客観的に自分を評価し、強みを見つけるために、薬剤師としての自分のキャリアを振り返ってスキル・経験を挙げていきます。

次に、転職を考え始めた経緯を見直します。いくつか思いつく場合は全て列挙し、優先順位をつけてください。

最後に、今後のキャリアでなりたい自分を想像して、どんな職場でどのように働くのが望ましいのかをはっきりと具体化していきましょう。

ここまでくると、どんな求人に応募したらいいのかはっきりしてきます。自分の強みをわかっているので、活躍シーンも想像できます。安易な転職で後悔しないために、自分の理想を明確にしましょう。

さてここからは、それぞれの行程をより深掘りして見ていきます。

最初のステップの「自分のキャリアの振り返り」は、職務経歴書を参考にしながら進めます。どんな職場・職種にどのくらいの期間従事していて、どんな経験をしたのか・仕事の中でどんなことを学び、どんなことができるようになったのかなどを考えると、得意分野が見えてきます。

職務経歴書をプリントアウトし、キャリアを積む中で、上司にほめられた部分・注意を受けた部分を書き出すと客観性が加わります。これをしっかりやっておくと「あなたの強みはどこですか？」「これまで仕事でしてしまったミスと乗り越え方を教えてください」などの質問に対応できます。

自己分析をすることで面接対策までできるということです。薬剤師として働く中で得たものは、全てが良い経験です。新卒から今までの仕事の棚卸しをするつもりで、時間をかけて取り組みましょう。

転職を考えるからには理由があるはずなので、思いつくものを全て書き出し、転職理由を明確にします。人間関係につまずいた・残業が多い・医師との付き合いが嫌など、本音の部分も含めて、希望とのミスマッチをはっきりさせましょう。

思いつく限り書き出したら、次の職場に求めるものを考えます。たとえば、以下のようなものが想定されるでしょう。

転職コンサルタントを利用するにしても、希望をはっきりさせることが先決です。これは譲れないという条件には、目立つ印をつけてください。

最後のステップでは「最終的に自分はどんな薬剤師になりたいか」を考えます。

漠然とした目標でなく、理想像を具体化しましょう。たとえば、こんなふうに考えます。

（理想のキャリア設計）

（具体的な行動プラン）
このような希望を総合して考えた場合、病院薬剤師に応募するのはミスマッチで、まずは「ドラッグストアの中堅社員として転職し、必要なスキルを身に付ける」、という今後の行動プランが見えてきます。

キャリアの重要な節目になるのが「転職」であり、じっくりと自分を見つめ直してキャリアプランを立て直す機会と言えます。薬剤師と一口に言っても働き方は人それぞれなので、今後の自分を見据えた上で、後悔しない選択をしてください。

1.「3ステップ」で簡単！自己分析に挑戦しよう: 自己分析の進め方は、たった3ステップで簡単です。まず、自分のキャリアを振り返ってスキル・経験を挙げていきます。次に、転職を考え始めた経緯を見直します。最後に、今後のキャリアを通してなりたい自分を想像しましょう。
2.ステップ1 自分のキャリアを振り返る: 最初のステップは、自分のしてきたことの振り返りです。どんな職場・職種にどのくらいの期間従事していて、どんな経験をしたのかを見直します。他者からの評価をふまえつつ、長所や短所も見極めましょう。
3.ステップ2 転職理由と目的をはっきりさせる: 転職を考えはじめた経緯を書き出し、理由を明確にしてください。人間関係につまずいた・残業が多い・医師との付き合いが嫌など、本音の部分も大切です。思いつく限りを書き出したら、次の職場に求めるものを考えます。
4.ステップ3 長い目で見た今後のキャリアを設定: 最後に「最終的に自分はどんな薬剤師になりたいか」を考えます。転職は、じっくり自分を見つめ直し、キャリアプランを立て直す機会と言えます。今後の自分を見据えた上で、後悔しない選択をしてください。