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  • 公開日:2016.08.08

薬剤師の仕事に英語は必要?

薬剤師として働くうえで語学力は必要でしょうか。英語スキルが重宝されるシーンと年収アップ手段としての活用法を見てみましょう。

英語スキルがあると活躍の場が広がる

国内においても、外国人の患者さまを相手にする場合は英語が必要になる場面があります。 東京・大阪・福岡などの大都市圏はもちろんのこと、地方のドラッグストアや薬局でも語学力が問われます。

観光客が集まるドラッグストアでは、英語で質問を受けてお薬の説明をするシーンも想定されます。 化粧品・生活雑貨などについて聞かれても、そつなく受け答えできると良いでしょう。

英語のスキルが高い薬剤師が一人いると、何かと頼りにされるはずです。 病院に勤める場合には、英語で書かれた論文を読み書きする機会があります。 臨床試験に際するCROも、英語スキルが必要です。

医療業界でもグローバル化は進行しており、医薬品の安全性副作用の症例を報告するために、各方面の様々なデータをもとに資料を作成する分野などもあります。

語学力を活かした転職で年収アップ

特に高度な英語スキルを必要とする職場だと、TOEICの点数コミュニケーションレベルが応募の条件に入ってきます。

ビジネスレベルの語学力に加えて薬剤知識も豊富な薬剤師を対象にした求人の場合、高い年収での募集が行われる可能性もあります。 英語スキルに自信がある場合は、該当する求人に応募することで年収アップも期待されます。

日本人の患者さまの接客の傍らで外国人の患者さまとも接する程度だと、大きく年収に影響するとは限りません。 面接官の心証が良くなるメリットはあっても、大幅な年収アップは期待しにくいと考えてください。

どの程度の語学スキルが必要かは求人の性質や募集されているポジションで変わってくるので、転職コンサルタントに相談しながら、自分のスキルを活用できる環境か確認しましょう。

保有スキルは年収交渉を有利に進める手段であって、自分の強みになるものなので、上手に活用しつつ有利な条件で転職しましょう。

出産・育児休暇を活用して語学スキルを習得

出産や育児など一定期間まとまったお休みに入る時は、英語スキルを磨くチャンスと言えます。 通信教材を活用したり英語学校に通ったりして、英語力を鍛えましょう。

学校を卒業してから全く英語に触れていないという方なら、英語に接する機会を増やすことからスタートします。 英語のスピーチやドラマを意識的に流し、ネイティブスピーカーの発音や表現を覚えましょう。

服薬指導や雑談で必要となる表現はある程度決まっているため、お決まりフレーズを覚えるだけで、コミュニケーションの幅が広がります。 英語が話せる薬剤師は不足しているので、少しコミュニケーションがとれるだけで喜ばれます。

最終的に専門用語を英語で表現できるようになれば、高待遇の薬剤師求人が見つかる可能性が広がります。 子育てが一段落した後に、理想の待遇を得るための一つの武器にしてください。

高度な語学力が問われる国際共同治験の現場

とくに高い英語スキルが必要な現場として、国境をまたいで複数の国が参加する国際共同治験の仕事があげられます。 治験実施計画書・症例報告書・検査報告などあらゆる業務を英語でこなす必要があり、特殊かつ高度な語学力と臨床知識が問われます。 ただでさえ臨床試験を行える薬剤師は不足しており、医学的な専門用語・症状・効能・研究データなどを正しく表現できるだけの英語スキルが伴う人材となると、かなり重宝される傾向があります。

辞書や変換ソフトを活用して英訳することもありますが、頭の中で翻訳できる人材がいる状態が理想です。 ビジネス対応できるだけの英語スキルがあって新しいフィールドで最先端の医療に携わりたいと考える薬剤師には、ぴったりの職場と言えるでしょう。 高度なスキルを必要とする分だけ見返りが大きく、大幅な年収アップも期待されます。 より条件が良い製薬会社や研究所からヘッドハンティングを受けることもある、有望な転職先と考えてください。

まとめ〜薬剤師の仕事に英語は必要?

1.英語スキルがあると活躍の場が広がる
近年では外国人の患者さまが増加傾向にあり、英語を使う場面も増えています。 そうした時に英語スキルが高い薬剤師が一人いると、心強いです。 また、臨床試験に際するCROの仕事では、より高度な英語スキルが必要になります。
2.語学力を活かした転職で年収アップ
TOEICの点数やコミュニケーションレベルが応募の条件になる職場だと、年収アップも期待されます。 しかし、日本人の患者さまの接客をしながら、外国人の患者さまともたまに接するといった程度では、年収が上がらない可能性もあります。
3.出産・育児休暇を活用して語学スキルを習得
出産や育児など一定期間まとまったお休みをとれるときが、英語スキルを磨くチャンスです。 通信教材や英語学校を活用し、英語力を鍛えましょう。 英語が話せる薬剤師は不足しているため、少しコミュニケーションがとれるだけでも喜ばれるでしょう。
4.高度な語学力が問われる国際共同治験の現場
とくに高い英語スキルが求められる現場として、国際共同治験の仕事があります。 治験実施計画書・症例報告書・検査報告などといった書類も英語が必要であり、特殊かつ高度な語学力と臨床知識が問われます。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/08/08

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