ネイリンカプセル
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
「爪白癬」を適応症とします。 適応菌種は皮膚糸状菌(Trichophyton属)です。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
通常、成人にはラブコナゾールとして1日1回100mgを12週間経口投与します。食事の影響を受けないので、食事に関係なく服用できます。 早期よりきれいな爪が現れるため、効果は実感しやすいですが、いったん変色した爪所見を回復させる効果はないため、投与終了後は爪の伸長期間を考慮して経過観察します。 |
Q |
作用機序は? |
A |
有効成分のホスラブコナゾールは水溶性が高く、すみやかに体内に吸収された後、活性本体のラブコナゾールに変換されます。強い抗真菌活性と広い抗真菌スペクトルをもっています。 |
Q |
使用上の注意点は? |
A |
ホスラブコナゾールは従来の経口抗真菌薬とは異なり肝機能検査アルゴリズムが作成されています。肝機能検査はAST、ALT、LDH、ALP、γ-GTP、総ビリルビンを測定します。なかでも、ASTとALTに着目し、投与開始前の肝機能検査で基準値を超えていた場合でも100U/L以下であれば投与開始が可能です。その後の肝機能検査の時期等についてはアルゴリズムを参考にし、できるだけ投与を継続します。投与開始前のASTとALTが基準値内の症例であれば6~8週間後、基準値を超えていた場合は4週間後を目安に採血します。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
主な副作用には腹部不快感、便秘、口角口唇炎等が報告されています。重大な副作用として、肝機能障害、多形紅斑があります。 |
Q |
相互作用は? |
A |
ラブコナゾールにはCYP3Aを中程度阻害する作用があるため、シンバスタチン、ミダゾラム等の主にCYP3Aで代謝される薬剤との併用では、これらの薬剤の血中濃度が上昇して作用が増強するおそれがあり、併用注意となっています。 また、本剤はトリアゾール系の抗真菌薬です。アゾール系抗真菌薬とワルファリンとの併用でワルファリンの作用が増強し、著しいINR上昇をきたすことがあるため併用注意です。 |
掲載日: 2021/05/20
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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