アレサガテープ
Q |
何のお薬?処方目的は? |
A |
効能・効果は「アレルギー性鼻炎」です。内服薬の徐放カプセル(商品名:レミカット)と異なり、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、痒疹に対する適応はありません。 |
Q |
用法・用量は? |
A |
通常、成人には1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替えます。なお、症状に応じて1回8mgに増量できます。 24時間毎に貼り替えるため、貼付開始時刻の設定にあたっては入浴等の時間を考慮します。 季節性アレルギー性鼻炎の患者に使用する場合、好発季節を考えて、その直前から使用を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましいです。 |
Q |
作用機序は? |
A |
第2世代抗ヒスタミン薬で、抗ヒスタミン作用、ケミカルメディエーター遊離抑制作用、サブスタンスPによるヒスタミン遊離抑制作用、好酸球遊走・浸潤抑制作用を有します。 臨床試験において、通年性アレルギー性鼻炎の鼻症状(くしゃみ発作、鼻汁、鼻閉)の改善効果が見られています。 |
Q |
注意すべき副作用は? |
A |
主な副作用は、適用部位紅斑、適用部位掻痒感、傾眠、色素沈着障害、口渇等があります。 眠気を催すことがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意します。更に、日常生活に支障がみられる場合があるので、本剤使用に際してはこのことを患者に十分説明します。 |
Q |
注意すべき患者さまは? |
A |
肝機能異常が現れる可能性があるため、肝機能障害またはその既往歴のある患者では注意する必要があります。妊婦または妊娠している可能性のある女性、授乳婦には、治療上の有益性を考慮します。小児等を対象とした臨床試験は行われていないため、現在の処方対象は成人に限られます。 |
Q |
相互作用は? |
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A |
中枢神経抑制作用により作用が増強されると考えられるため、鎮静剤や催眠剤等の向精神薬、抗ヒスタミン薬、アルコールとの併用には注意が必要です。
本剤は主に肝臓で代謝され、皮膚における代謝は認められていません。エメダスチンの代謝にはCYP1A2、2E1及び3A4が関与することが報告されています。
エメダスチン内服薬との違いは
貼付剤は、内服薬の徐放製剤であるレミカットカプセルと比較して、血中濃度の急激な上昇がなく半減期も長いため、眠気等の中枢神経抑制作用は軽減される一方で、安定して長時間効果が持続することが期待されます。
表:エメダスチン製剤比較
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Q |
使用上の注意点は? |
A |
創傷面又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位は避けて貼付します。 貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付します。また、貼付部位の水分は十分に取り除いておきます。貼付による皮膚刺激を避けるため、貼付箇所を毎回変更します。 途中ではがれ落ちた場合は、直ちに新たな本剤を貼付し、次の貼り替え予定時間には新たな本剤に貼り替えます。 |
掲載日: 2022/03/17
※医薬品情報は掲載日時点の情報となります
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