ファルマスタッフ薬学生
  • 公開日:2021.09.01
  • 更新日:2023-11-14

【薬学部の就活】「OBOG訪問」のメリットや方法について解説

【薬学部の就活】「OBOG訪問」のメリットや方法について解説

自分が興味を持っている業界や、志望している企業で働いている先輩を訪ね、実際に行われている業務や職場の雰囲気などの情報を得ることを「OBOG訪問」といいます。現在では、大学のキャリアセンターからの紹介の他にも所属ゼミ・研究室・サークルの先輩に依頼するなど、多くの薬学生が「OBOG訪問」を行っています。今回は「OBOG訪問」のメリットや、具体的な流れについて詳しく解説していきます。

「OBOG訪問」は必ず行った方がいいの?

「OBOG訪問」は必ずしもやらなくてはいけないものではありませんが、志望する企業のことをもっと詳しく知りたいと考えている方、悩みや不安がある方はぜひ「OBOG訪問」を行い、就活のヒントにしていきましょう。実際にそこで働いている先輩とコミュニケーションを取ることで「就活の軸」ができ、自身の進むべき道がみえてくるかもしれません

「OBOG訪問」のメリット。何のために行う?

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先輩を訪問し、企業の情報やその人の働き方などについて話を聞く「OBOG訪問」。実際に行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは「OBOG訪問」のメリットについて詳しく解説していきます。

志望業界・企業のことを深く知ることができる

「OBOG訪問」は志望業界や企業を深く理解することが目的。そこで働く先輩から業界内の動向や企業が今後どのような展開をしていくのかなど、幅広い情報を聞くことできます。他では得られない情報を得ることにより、志望する企業について効率よく理解を深めることができるのは「OBOG訪問」のメリットの一つです。

先輩の本音を聞くことができる

「OBOG訪問」の大きなメリットは、職場の雰囲気や待遇面に関することなど、面接の場では聞きにくい話ができる点です。普段は聞けない社員の本音を聞くことは、自分に合った企業かどうかの判断材料にもなります。また、細かい疑問を解消することで、自分が働く具体的なイメージを持つことができるため、ミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。

就職についての悩みを相談できる

初めての就活は不安や悩みがつきもの。一通り就活を経験してきた先輩に相談することで多くのアドバイスをもらうことができます。先輩の体験談は就活を進めていくうえで大きなヒントとなるでしょう。

「OBOG訪問」を行う時期と流れ

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様々なメリットがある「OBOG訪問」ですが、訪問する時期はいつ頃がよいか悩む方も多いと思います。ここでは訪問に適した時期や具体的な流れについて解説していきましょう。

「OBOG」訪問を始める時期

「OBOG訪問」は、自身が志望する業界や企業がある程度明確になった時点で行うのがよく、具体的には5年生の秋から冬にかけて行うのがおすすめです。5年生の3月以降になると多くの就活生が動き出すピークを迎えるので、希望している企業に訪問できないこともあります。そのためできるだけ早めに業界や企業を選び、行動するよう心がけましょう。

また、薬学部は実務実習があるので、その際に職場の雰囲気を経験できます。実際に就活を始めるタイミングで実習の経験を振り返り、自分はどのような職場で働きたいか「就活の軸」を定めておくとよいでしょう。

「OBOG訪問」の流れ

●STEP1:志望業界・企業のOBOGを探す

訪問先は以下の方法で探すことが可能です。

・大学に紹介してもらう

大学のキャリアセンターや就職課などに「OBOG訪問」のために卒業生と連絡を取りたい旨を伝えると、名簿やデータの回覧方法を教えてもらえます。詳しくは大学のキャリアセンターまで問い合わせてみましょう。

・サークル研究室の先輩に依頼する

サークルや研究室の先輩など身近な人にお願いしてみるのもおすすめの方法です。知人の場合はとくに質問や相談がしやすいのもメリット。リラックスした状態で会話ができるので、気になることは積極的に質問しましょう。

・企業のホームページや採用サイトに直接コンタクトをとる

自分の志望する業界や企業にOBOGの知り合いがいないなどの場合は、志望先に直接に問い合わせてみましょう。 また、説明会やインターンシップ先でお世話になった方に直接お願いしてみるのもおすすめです。

●STEP2:アポイントを取る


依頼はメールか電話にて行います。電話をする場合は時間帯に気をつけ、始業終業時間や昼休みは避けるようにします。メールは丁寧かつ用件をわかりやすくするのがポイント。以下の例文を参照にメールを作成してみましょう。

【例文】依頼メール
件名:「OB訪問」のお願い【○○大学 薬学部 ファルマ太郎】

―本文―

株式会社○○
○○様

突然のご連絡、失礼致します。
○○大学 薬学部 ファルマ太郎と申します。

大学のキャリアセンターで○○様のことを知り、
本日、OB訪問のお願いでご連絡致しました。

私は現在就職活動中で、製薬業界に興味を持っており、特に貴社の○○に魅力を感じております。ぜひ貴社でご活躍されている○○様にお話をお伺いしたく、ご連絡を差し上げた次第です。

お忙しいとは存じますが、お時間を頂けるようでしたら 再来週までの火曜日か木曜日のうちで、 ○○様のご都合のよい日時をお知らせ頂けますでしょうか。

ご都合がつかない場合は、再度ご提案させて頂ければと存じます。

メールでのご依頼となり大変恐縮ですが、
ご検討の程、どうぞ宜しくお願い致します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○○大学 薬学部
ファルマ 太郎
Tel:080-○○○○-○○○○
Email:○○○○○@○○○.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●STEP3:訪問する

「OBOG訪問」の時間は限られています。事前に企業の基本的な情報をしっかり調べ、以下の質問例を参考に、質問項目を準備しておきましょう。また、やむを得ない遅刻やキャンセルの場合に備えて、先輩の連絡先を控えておくことと、先輩にも自分の連絡先を伝えておくことを忘れないように。

【質問例】

・1日の具体的な仕事の流れを教えてください

・仕事にやりがいを感じるのは、どのようなときですか

・仕事が大変だと感じるのは、どのようなときですか

・入社された理由を教えてください

・ほかに迷われた企業があれば、理由とともに教えてください

・入社前後で、仕事や会社に対するイメージに変化はありましたか

・入社してよかったと思われたのは、どのような点ですか

・貴社で働かれているのは、どのような雰囲気の方が多いですか

・活躍されている方には、どのような特徴がありますか

・評価や昇給の仕組みを教えてください

・産休・育休の制度や取得状況について教えてください

・仕事とプライベートの両立のために、どのようなことを意識されていますか

●STEP4:お礼をする

「OBOG訪問」が終わったら必ずお礼のメールを送りましょう。メールは当日中、もしくは翌日午前までに送るのがポイント。自分が感じたことなども交えて感謝の気持ちを伝えると相手によい印象を与えます。以下の例文を参照にメールを作成してみましょう。

【例文】お礼メール
件名:「OB訪問」のお礼【○○大学 薬学部 ファルマ太郎】

―本文―

いつも大変お世話になっております。
〇〇大学 薬学部のファルマと申します。

この度はお忙しい中、OB訪問をお引き受け頂き、誠にありがとうございました。

○○様のお話から、仕事に対する熱意や、チームで働くことの大切さを感じました。
本日教えていただいたことを今後の就職活動にも活かし、 さらに努力していきたいと思います。

この度はお忙しいところ貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。

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○○大学 薬学部
ファルマ 太郎
Tel:080-○○○○-○○○○
Email:○○○○○@○○○.jp
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まとめ

この記事では、「OBOG訪問」についてのメリットや具体的な流れについて解説しました。

様々なメリットがある「OBOG訪問」ですが、訪問先を探すなどの手間を考えると、消極的になってしまうこともあると思います。しかし、先輩の話を聞くことは、これから就職活動を進めていくうえでとても貴重な体験です。ぜひ、この機会に足を運んでみましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2021/09/01