授乳中の方が、服用ができない(禁忌)便秘薬は?

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授乳中の方が、服用ができない(禁忌)便秘薬は?

    大地の漢方便秘薬は、大黄甘草湯エキス散を配合した便秘薬で、5歳以上から使用することができます。また漢方薬ですが、体力に関わらず使用できることもポイントでしょう。

    ただし、大地の漢方便秘薬は、授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けることとされております(ダイオウの成分が母乳中に移行し、乳児が下痢をする場合があるため)。また大黄甘草湯のダイオウには、センノシドが含まれており、どちらかというと刺激性の下剤です。漢方薬だから安心と考える方もいますが、刺激性の下剤は、腹痛が生じる場合や、長期間使用すると耐性が出る可能性があるため注意が必要です。

    コーラック(ビサコジル)やピコラックス(ピコスルファートナトリウム水和物)には、授乳中に関する注意事項はありません。

    服薬指導POINT

    大地の漢方便秘薬は、1日1回就寝前に服用します。初回は最小量で服用するように指導しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    株式会社メディカルガーデン OTCセルフメディケーション推進室 室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    ▼公式ホームページ
    https://suzukishingo.com/
    掲載日: 2024/07/26
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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