高血圧の治療を受けている方が、服用できない(禁忌)パブロンは?

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高血圧の治療を受けている方が、服用できない(禁忌)パブロンは?

    総合感冒薬のパブロンエースPro-X微粒は、高血圧の治療や医薬品の投与などを受けている方は服用できません(禁忌)。

    血管を収縮し、鼻づまりを改善する目的で配合された塩酸プソイドエフェドリンや解熱鎮痛作用のあるイブプロフェン(600mg/日)は、血圧を上昇させる恐れがあるためです。

    総合感冒薬のパブロンゴールドA<微粒>は、高血圧などの診断を受けた人は、相談することとされております。

    気管支を拡張し、咳を鎮める目的で配合されたdl-メチルエフェドリン塩酸塩は、血圧を上昇させる恐れがあるためです。禁忌ではないですが、服用には注意が必要です。

    総合感冒薬のパブロンSゴールドW微粒は、高血圧に関して注意事項がなく、高血圧の方でも服用が検討できます。

    総合感冒薬によく配合されているエフェドリン類などが無配合であり、高血圧や糖尿病などの持病がある方への選択肢となります。

    服薬指導POINT

    同じシリーズの商品でも、主な配合成分や注意事項の違いを把握して、来局者に対応しましょう。「風邪薬のパブロンを服用している」と聴取した場合、パブロン〇〇〇まで詳しく商品名を確認しましょう。

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    鈴木 伸悟(すずき・しんご)さん
    株式会社メディカルガーデン OTCセルフメディケーション推進室 室長。過去に勤めていた大手ドラッグストアでは特定のOTC医薬品販売で全国首位を獲得した経歴を持ち、自身でもSNSを通して薬剤師・登録販売者向けにOTC医薬品の役立つ情報発信を行う。日経DIプレミアムではコラムの連載を持つなど多方面に活躍している。
    ▼公式ホームページ
    https://suzukishingo.com/
    掲載日: 2024/07/12
    ※医薬品情報は掲載日時点の情報となります

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