- 公開日:2021.07.07
忙しい薬学部におすすめのアルバイトは?
通常の授業やサークル活動に加え、実務実習、卒業研究、国家試験対策など、なにかと忙しい薬学部。アルバイトをする時間も限られているのではないでしょうか。でも、大学生活を楽しみたいのは誰だって同じですよね。とくに、スマホの通信費や交際費、参考書の購入費など大学生は何かとお金がかかるもの。仕送りだけではなくアルバイトをして自由にお金を使いたいと感じているみなさんも多いと思います。
今回は、そんな薬学生のみなさんにおすすめのアルバイトをご紹介!また、勉強が大変ななかで、いつまでアルバイトを続けるべきかなどの悩みにもお答えします。
薬学生がアルバイトをするメリットとしないメリット
学習量の多い薬学部は、他の学部に比べ自由に使える時間が少ないのが特徴です。それでも時間があるときはアルバイトをしてお金を貯めたり、バイト先を通じていろいろな人と出会ったりしたい!と感じている方も多いでしょう。
ここでは、薬学部のみなさんがアルバイトをするメリット・デメリットについて解説していきます。
薬学生がアルバイトするメリット
● 知り合いや友人が増え交流の場が広がる
コロナウイルス感染症の影響でオンライン化が進んだこともあり、キャンパス内やサークルで人と出会う機会も少なくなってきました。そのような状況で気の合う友人を作るのは、なかなか難しいもの。しかし、アルバイトをすれば幅広い年齢の人や、違った境遇の人と知り合うことができます。また、自分とは違った価値観の人と一緒に働くことで視野も広がり、多くのことを経験できるようになるでしょう。
●社会経験やマナーが身につく
薬剤師として社会に出てから苦労しないためにも、最低限のマナーはこの時期にしっかりと身につけておきたいものです。言葉遣いや接客対応など、ビジネスマナーが身についていれば、この先にやってくる就職活動も慌てずに進めていくことができるでしょう。 バイト先は、上下関係や人間関係を学べる場。電話応対やクレームに対する対応など、社会で役立つスキルを身につける場でもあります。様々な経験ができるので、自分の視野を広げることにつながるでしょう。
●自由に使えるお金が増える
大学生活は何かとお金がかかります。サークルの会費や友人との交際費、スマートフォンの通信料など、仕送りだけでは足りないときもあるのではないでしょうか。肝心なときにお金が足りない...といったことがないよう、アルバイトをしてお金をためておくのは大切なことです。自分で働いて受け取るお金は、とくに嬉しいものですよね。勉強に追われるばかりではなく、大学生活を楽しむために金銭的な余裕があると毎日が充実するのではないでしょうか。
●就活に有利になる
アルバイトでのエピソードは就活時の自己分析・自己PRを作成する際に力を発揮します。自己分析とは、現在の自分の特徴、長所や短所、価値観を客観的に理解することで自分にとっての「強み」を見つけること。自己PRとは、自分が希望先へ入社・入職後にどのような活躍ができるかを企業に伝えるためのものです。この2つを考える際、アルバイトをした経験が非常に役立つのでぜひ活用していきましょう。
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薬学生がアルバイトをしないメリット
●学業に集中できる
ほかの学部に比べ、学習量の多い薬学部。試験対策に費やす時間も多く、試験が終わっても余分な時間はほとんどありません。薬学生がアルバイトをしない場合、本業である学業に専念することができ、レポートや研究なども計画的に進めることができるでしょう。 講義時間も前後の余裕があるため、内容の整理に時間を使えるのがメリット。 試験の直前になってから慌てて勉強することがなくなります。
●自由に好きなことができる
アルバイトに縛られず、自分の時間を自由に過ごせるのは大きなメリット。インターンに参加、好きなアーティストのライブに遠征、友達と旅行など、今しかできないことはたくさんあります。読書やゲーム、サークル活動など、共通の趣味がきっかけで新しい出会いや発見につながることもあるでしょう。金銭的に可能であれば勉強以外の時間を大いに楽しみたいですよね。また、バイト先によっては金髪NG、ネイルNG、髭NGなど髪色や髪型の規則を設けているところもあります。アルバイトをしない場合は、時間だけではなく自由なファッションを楽しむこともできるでしょう。
アルバイトはいつまで続ける?
薬学生はいつまでアルバイトできるの?といった疑問ですが、結論として、はっきりしたきまりはありません。しかし、多くの学生はCBT試験のある4年生から実務実習のある5年生ごろになると勉強が忙しくなり、アルバイトをやめる傾向にあります。なかには、「勉強ばかりしていると気が滅入るので、リフレッシュのため週末だけ...」といった方や、「自宅で効率よくできるプログラミングや、短時間の在宅ワークを6年間続ける」といった考えの方もいらっしゃいます。
5年生以降もアルバイトを続けていきたいという方は、勉強が疎かにならないよう、しっかりと計画を立てて行うようにしましょう。
薬学部におすすめのアルバイト
薬学生がアルバイトをするなら、お給料以外にもメリットがある職種がおすすめです。ここでは、薬学生におすすめのアルバイトを紹介します。
調剤薬局
薬学生はまだ「薬剤師」としての資格を持っていないため、すべての業務に携わることはできませんが、先輩薬剤師の姿を身近に見ることができるのは貴重な経験です。調剤薬局でのアルバイトを経験していると、将来どのようなところで働きたいかをイメージできるようになりますし、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。ただし、調剤薬局によっては早めに閉店するところもあり、授業が夕方まで入っている学年では遅くまで働けない場合もあるので確認が必要です。
ドラッグストア
働きながらOTC医薬品について学べるドラッグストアは、薬学生におすすめのアルバイト。ドラッグストアは深夜まで営業しているお店が多いため、授業が終わってからでもシフトが入れやすいといったメリットがあります。ドラッグストアではお客さまとの距離が近いためコミュニケーション力が求められるのが特徴。社会に出てからも必要なスキルなのでよい勉強になるでしょう。
家庭教師・塾講師
家庭教師や塾講師のバイトをするメリットは説明力を磨けること。将来薬剤師として働き始めると、患者さまにわかりやすく説明しなくてはなりません。教えることを通して相手にわかりやすく伝えられるような実力がつくのでおすすめのアルバイトです。 また、多くの学習塾は子供向けであるため、子供に対する接し方の勉強にもなります。病院の小児科や子どもクリニックの門前薬局へ就職を考えている学生にとっては、スキルを磨けるよい機会になるでしょう。
接客業
飲食店やホテルなどの接客業はコミュニケーション能力を磨けるのがポイント。薬剤師は薬の知識だけではなく、患者さまや医療関係者とのコミュニケーションも求められるため、接客業から学ぶことが多いのです。とくに、接客中のクレーム対応について一度は経験しておいた方がよいでしょう。クレームの原因や対処法を冷静に考えることは、社会に出てから大いに役立ちます。また、接客業では年齢の領域を超えた様々な出会いがあるのが特徴。自分の視野を広げるよい機会となるでしょう。
短期や派遣のアルバイト
働きたいときに働ける短期間のアルバイトは、忙しい薬学生にとって大きなメリットです。試験前やサークル活動など、時間がないときはアルバイトせずに、ある程度時間に余裕があるときにだけ働くことができます。日雇いのアルバイトは、はじめてやる仕事でも順応しなくてはいけません。臨機応変に対応することが求められており、忙しいときにでも冷静に行動できる対応力を身につける機会となるでしょう。
アルバイトと学業を両立させよう
アルバイトをすると様々な出会いや経験があり、充実した学生生活を送ることができます。しかし、薬学生は国家試験対策や実務実習など多忙な時期もあるため、目的に合わせてシフトの融通がきくアルバイトを選ぶことが理想です。アルバイトに時間を費やすあまり、学業がおろそかにならないようにバランスをとって行うようにしましょう。
ファルマラボ編集部
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