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  • 公開日:2018.01.18

薬剤師がUターン・Iターン転職をする際の注意点とは

薬剤師の転職事情

 

Uターン・Iターン転職を考えている薬剤師さんに知ってほしい注意点を紹介します。Uターン・Iターン転職のリスクをふまえて、薬剤師としてのキャリアを考えましょう。


■キャリアプランを考えて検討しましょう

Uターン・Iターンを検討する場合は地方都市へ転職するのが通常ですが、都心部と比較して最新の業界知識が集まりにくく、キャリアプランによっては不利になる場合もあります。最先端医療に関心があるなど、特定の診療科目に精通したプロフェッショナル人材を目指す薬剤師は、具体的な仕事内容を見極めながら慎重に検討しましょう。

Uターン・Iターン転職をするからには一定年数だけ該当エリアで仕事をする覚悟が必要で、失敗したからすぐに都市部に戻ることはできません。家庭を持っている薬剤師さんは家族のライフスタイルの変化まで考慮して、後悔のない選択をしてください。


■地方で暮らすライフスタイルを下見します

地方で暮らすライフスタイルになじめない薬剤師さんも中にはいるので、具体的な生活を想像しないままに転職するのはリスクです。地域の人たちとうまくやっていけるか、レジャーが少ない環境でワークライフバランスを維持できるか考えると自然と答えが出るでしょう。

田舎暮らしなど憧れだけで行動すると、地方独特の文化や生活スタイルに困惑する場合もありますので、地に足がついた計画を考えます。休日にアウトドアスポーツを楽しんだり自然の中でリフレッシュできたり、都市圏にはない魅力がたくさんある地域でも、実際に生活するとなると不便に感じることが多々あります。商業施設や交通網など都市圏とは異なるところがたくさんあって、生活しにくく感じるシーンも出てくるでしょう。

Uターンの場合は生まれ育ったエリアに戻るため、生活になじみやすい転職スタイルですが、時の流れとともに周辺環境が変わっているリスクがあります。Iターン同様に現地の下見をしっかりして、ストレスなく生活していけるか、よく考えて決断します。


■働き方や職場環境をヒアリングしましょう

薬剤師不足のエリアでは年収が高く提示される傾向がありますが、一人薬剤師など過酷な労働環境の求人もあります。何人薬剤師さんがいて残業はどの程度見込まれるか事前に情報収集しておかないと、仕事に追われてしまって生活が安定しません。

他の薬剤師さんがいても退職が決まっているケースもあり、実際に働き始めた段階で「話が違う」と感じることがあります。転職後の職場環境や人員配置についてできるだけたくさん情報を集めて、転職後のギャップを埋めましょう。

業務量に比例して待遇アップが見込まれる案件は、年収重視の薬剤師さんに好まれる傾向があり、転職に何を求めるかで判断が変わってきます。役職手当などでさらに待遇が良くなれば見返りは大きく、都市圏で働いていた頃よりも手取りが多くなるためです。転職の目的をはっきりさせて条件を満たす環境があるかよく考えた上、後悔しない選択をしてください。


■新しい場所でキャリアの建て直しを考えます

UターンやIターンの求人には注意したいポイントが多々ありますが、これまでのキャリアを一旦リセットすることができて、新しい土地で一から頑張りたい薬剤師さんにとっては魅力的な環境です。患者様と深くコミュニケーションをとりつつ健康的な生活をサポートしていく仕事はやりがいがあり、薬剤師としてどのように地域医療へ関わっていくか考えるきっかけになります。

地域医療や高齢者ケアは近年の医療業界のトレンドキーワードで、時代が求めるスキルが身に付きます。地域コミュニティに溶け込むと医療関係者以外の人脈も広がって、公私ともに充実した生活に近づきます。地域イベントや集まりに積極的に顔を出し、自ら関係を深めていく試みも重要でしょう。

業務量が増えたり新しい環境に慣れたりと大変さはありますが、都市圏にはない働き方やライフスタイルを実現できます。地方暮らしに関心がある薬剤師さんは、具体的な求人を探してみると良いでしょう。

 

■まとめ~薬剤師がUターン・Iターン転職をする際の注意点とは

1.キャリアプランを考えて検討しましょう

地方都市と都心部では情報格差が出やすく、最先端医療など特定分野でキャリアを積みたい薬剤師さんには不向きです。理想のキャリアをふまえて、Iターン・Uターン転職するメリットはあるか考えてみましょう。


2.地方で暮らすライフスタイルを下見します

地方で暮らすライフスタイルになじめない薬剤師さんも中にはいるので、現地をしっかり下見します。休日の過ごし方まで考慮して、充実した生活を期待できるか考えてみましょう。


3.働き方や職場環境をヒアリングしましょう

働き方や職場環境も地方色が出やすい部分で、薬剤師不足のエリアは多忙なシフトになりがちです。薬剤師さんが何人いるか、どんなシフトで働くかをよく確認して、ワークライフバランスを考えましょう。


4.新しい場所でキャリアの建て直しを考えます

リスクは多々ありますが、IターンやUターンは新しい土地でキャリアをリセットするチャンスと言えます。患者様との接し方や高齢者ケアなど学ぶ内容も多く、地域密着型の医療に

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2018/01/18

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