- 公開日:2016.08.05
薬剤師のなかでも年収が高い「MR」とは?
薬剤師の中でも高収入というイメージがあるMRの仕事内容・メリット・年収を紹介します。 年収アップのために転職を考えているなら、参考にしてみてください。
MRは製薬会社の営業・広報担当者
MRの仕事を一言でまとめると、製薬会社における営業・広報担当者です。 医薬情報提供者として、商品の品質・効能・安全性などを医師や薬剤師に提供します。 医療現場からお薬に対するフィードバックを受けて会社に伝える評価担当者としての役割も担います。
民間の製薬会社に就職することになるので、充実した福利厚生、営業成績に応じたコミッションも期待されます。 外回り中心の仕事になるため、営業手当や外勤手当がプラスされることもあり、かなりの高収入を実現できます。 実力主義の現場に挑戦して、自分の評価に見合うだけの年収を期待する薬剤師には、ぴったりの職場と言えるでしょう。
医療現場を陰から支える立て役者として活躍
製薬会社が扱う薬品に対して最も詳しい人がMRであり、医療現場を陰から支える立て役者と言えます。 提案した薬がよく効いて患者さまの病状が改善したり、医師への情報提供がもとで感謝されたりすると大きなやりがいを感じます。
直接患者さまと接する機会がないにしても、治療をサポートしていることを間接的に感じることのできる重要な仕事と言えます。
薬のスペシャリストとして医師から頼りにされるまでに成長すると、ますます活躍の場が広がります。
こんな症状で悩んでいる患者さまがいるから良い薬があれば教えてほしい・この副作用を抑えるのに適した薬はないかなど、相談されるようになれば本望です。 常に新しいお薬について勉強しなくてはいけない大変さはありますが、努力に見合った見返りが期待されます。 新薬・ジェネリックなど最新の医薬品事情に関心がある薬剤師さんにとっても、ぴったりの職業と言えるでしょう。
MRの平均年収は731万円と高水準
大手転職求人サイトの調査によると、2015年時点のMR平均年収は731万円とかなりの高水準になっています。 全業種平均の440万円と比較すると格段に高い水準であり、年収アップを目指す薬剤師さんの転職先におすすめできます。
業種別で見た場合でも、医薬品メーカーの平均年収694万円はかなり高い水準にあり、どんな企業を選んだとしても一定以上の年収が期待されます。 大企業の求人を選べば、さらに上も期待され、年収1000万円超えも可能です。
業界大手の企業を見てみると従業員平均年齢38歳前後・平均年収945万円、または他の某社のように平均年収1040万円という企業もあります。 さらに、製薬会社の多くが福利厚生・社会保険・年金などの労働者サポートを整えています。
病院や調剤薬局と比較した時、土日休みがとりやすいのもMRの魅力です。 ワークライフバランスを考えて働きたい薬剤師にも、ぜひ検討してほしい職種と言えます。
完全歩合制の求人は慎重に検討
外資系製薬会社だと、完全歩合制の給与体系をとることもあります。 基本給がない・もしくは非常に少なく営業成績に左右される状態になるため、生活の安定を求める人や競争社会に馴染まない性格の人には不向きです。 どんなに実力がある人でも営業成績が落ち込む時期があるため、変わらぬ高収入のイメージを持ってMRの仕事に就くとギャップが大きいこともあります。
年収の高さはリスクと隣り合わせであって、収入が不安定になる時期が出てくることを意識しておかないと、転職後にギャップが出てしまいます。
年棒制の会社だと退職金が少ないこともあるので、稼げるうちに貯蓄しておかないと、後の生活が苦しくなります。 家族を養っている薬剤師なら、なおさらです。 MRのような成果主義が合う人・合わない人は、はっきり分かれる傾向があるため、自分の性格を客観的に判断して考えるよりほかありません。 年収だけで転職を決めて、後悔がないようにしてください。
まとめ〜薬剤師のなかでも年収が高い「MR」とは?
- 1.MRは製薬会社の営業・広報担当者
- MRとは、製薬会社の営業・広報担当者のことを指しています。 商品の品質・効能・安全性などを医師や薬剤師に提供することが主な仕事です。 また、医療現場からフィードバックを受けて会社に伝えるといった評価担当者としての役割も担います。
- 2.医療現場を陰から支える立て役者として活躍
- 製薬会社が扱う薬品について詳しい担当者としてMRは活躍しており、医療現場を支えています。 そのため、常に新薬について勉強することが必要となりますが、努力に見合った見返りが期待できることも魅力です。
- 3.MRの平均年収は731万円と高水準
- MRの平均年収は731万円と高水準で、年収アップを期待する薬剤師におすすめです。 大手企業に就職すれば年収1000万円も期待できる高収入の仕事と言えます。
- 4.完全歩合制の求人は慎重に検討
- 一部の製薬会社では、完全歩合制をとっていることがあります。 努力次第で収入が上がる喜びはありますが、安定性を求める人にはストレスとなるので慎重に決断しましょう。
ファルマラボ編集部
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