- 公開日:2016.07.23
円満に職場を退職するためのポイントとは?
転職する際は、できるだけ円満退職したいものです。お世話になった会社や同僚薬剤師にしこりを残さず笑顔で見送ってもらうための「円満退職」のノウハウ・手順・スケジュールを紹介します。
円満退職するためのスケジュールと詳細手順
いきなり部長や人事部に相談するのはトラブルの原因になりやすく、退職の意向をまず伝える相手としては、直属の上司がおすすめです。
正式な退職届は後追いで大丈夫なので、理由と希望時期を明確にしたうえで、まず口頭で伝えます。その際、転職のことを話す場合は、薬剤師としてさらなるスキルアップを目指したいからなどとしておいた方がいいでしょう。
相手の出方も探りながら、話を進めていきましょう。 上司と会社のOKが出て退職日が決まったら、引き継ぎ作業を進めていきます。 誰にどの作業をお願いしたかわかるように、一覧表にまとめましょう。
有給休暇の消化は当然の権利ですが、やるべきことを終わらせるのが先決です。
最終日には社員証・健康保険・制服・名刺などの貸与物を返却するとともに、離職票・源泉徴収票などもらうべきものを受け取り、円満退職できる運びです。
自分の意向を明確にしてぶれさせない
優秀な薬剤師は貴重なもので、会社の引き止めを受けるはずです。
長年働いた会社ほど情が出て「やっぱりもう少し頑張ってみよう」となりがちですが、安易な返答は避けてください。 少し経って冷静になったときに「やっぱりやめたい」と感じても、言い出しにくい雰囲気が出ます。
転職を考えるに至った背景として、何らかの理由があるはずです。 新しいことにチャレンジしたい・専門分野を深めたい・医師とチームを組んで働きたいなど、人それぞれの想いがあります。 残業が少ない職場に転職したい・より高収入をねらいたい・通勤の利便性を高めたいなど、待遇面の問題もあるでしょう。
一度嫌だと思ってしまうと軌道修正しにくいのが人間なので、情に流されて仕事を続けたところで、自分のためになりません。
引き止めを受けたらどうするかを、事前に考えておくとスムーズです。 自分はどうしたいのかをはっきりさせて、ぶれない心を持ちましょう。
ボーナスをもらってすぐに退職できる?
正社員薬剤師として働いている場合は、ボーナスは当然の権利であって「受け取るお金をもらってから退職したい」と考える方もいるでしょう。
ボーナスには「今期は頑張ってくれてありがとう」というねぎらい・「来期も引き続きよろしく」という期待が入っています。
賞与額の査定時に退職希望を伝える場合は、支給額が下がることを覚悟しましょう。 支給されるべきものが全くもらえなかったなど、明らかに不当な処分を受けた場合は、労働基準監督署に相談できます。 処分が妥当かどうか迷ったら、相談してみましょう。
そもそもややこしい話にせずに円満退職するテクニックとして、ボーナス時期を外すことが考えられます。
12月賞与の会社なら「1月に退職希望を伝えて2月に退職する」流れがスムーズです。 法的には問題ないボーナス直後の退職ですが、感じ方は人それぞれです。 気まずい思いをしないで円満にやめるため、時期もしっかり考えましょう。
退職後もつながりがあることを忘れずに
薬剤師業界はせまいので、転職後に、退職した職場とつながってしまうこともあります。
転職先をあえて隠して会社をやめると、後の関係に影響します。 退職の際に「転職しても引き続きよろしくお願いします」という思いを伝えましょう。
仲が良い同僚薬剤師に事情を話し、次の会社を伝えるのも一案です。 変に隠しておくより、ずっと働きやすいことでしょう。 内緒にしたところで、どこかで知られる可能性は低くありません。 製薬会社の営業担当・患者さま・医師など、共通の知り合いがいる場合は、なおさらです。
次の会社が決まり次第、あいさつの一報を入れるのもおすすめです。 「急な退職でご迷惑をおかけしました」などと一言添えると、礼儀正しい印象になります。 同じ薬剤師として働く以上、関係を全くクリアにすることはできません。
気持ちよく再スタートするために、最低限のマナーを守りましょう。
まとめ〜円満に職場を退職するためのポイントとは?
- 1.円満退職するためのスケジュールと詳細手順
- 退職の意向をまず伝える相手としては、直属の上司が適切です。 理由と希望時期を明確にしたうえで、まず口頭で伝えます。 退職日が決まったら、引き継ぎ準備を進めてください。
- 2.自分の意向を明確にしてぶれさせない
- 優秀な薬剤師は貴重なもので、会社の引き止めを受けるはずです。 情に流されるなどして安易な返答をするのは避けてください。 自分はどうしたいのかをはっきりさせて、ぶれない心を持ちましょう。
- 3.ボーナスをもらってすぐに退職できる?
- 賞与額の査定時に退職希望を伝える場合は、支給額が下がることを覚悟しましょう。 円満退職するテクニックとしては、ボーナス時期を外すこと。 支給日から1ヶ月程度経った頃に切り出すと、嫌な感じをもたれません。
- 4.退職後もつながりがあることを忘れずに
- 転職先をあえて隠して会社をやめると、後の関係に影響する可能性があります。 退社の際には「転職しても引き続きよろしくお願いします」という思いを伝えましょう。 気持ちよく再スタートするために、最低限のマナーを守ってください。
ファルマラボ編集部
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