- 公開日:2016.10.11
将来的な基盤を作る!「貯蓄体質」の付け方
年収が高いのに貯金体質になれない薬剤師におすすめしたい貯蓄体質の付け方を紹介します。年収の一部を貯蓄にまわし、自然に貯まる貯蓄体質を目指しましょう。
■貯蓄しようと思ったときが始め時です
年収が高いのになかなか貯蓄できない自分に漠然とした焦りを感じていても、長年の生活スタイルを変えるのは苦しいものです。一度あげてしまった生活レベルを元に戻すには思い切りが必要で、「絶対貯める」という強い信念が大切とされます。
貯蓄しようと思った瞬間こそ家計改善に最適のタイミングで、計画的なお金の使い方が身につくと無駄な支出をセーブできます。
「今は出費が多い時期だから、今度からはじめればいいや」などと先延ばしにするほど状況は苦しくなるので、思い立ったらすぐにスタートしましょう。ちょっとしたテクニックを身につけるだけで、無理なく貯蓄体質を目指せるので、心配はいりません。
薬剤師におすすめしたい貯蓄体質の作り方を、順を追って見てみましょう。
■現在のストック把握からはじめます
年収がそれなりに高いのに貯蓄体質になれないのは、資産状況を正しく把握できていないことが一因です。貯蓄体質を目指すにあたって、現在のストック把握を進めましょう。
ストックとは、資産と負債を差し引きした残りのことです。どのくらい預貯金があって、ローン残高がどのくらいあるのかを調べると、簡単にわかります。チェックした結果として感じたことがあれば、手帳などにメモします。「クレジットカードを使い過ぎ」「思ったより貯金が少ない」など、率直な気持ちを書き留めましょう。この段階で思うより生活にゆとりがなくても、改善していく余地があります。
薬剤師の中には投資商品に資金を入れている方もいますが、思うより目減りしていることがあります。ストック把握の段階で、現状を見つめ直すと安心です。株式や投資信託など時価が変わる商品を放置したままだと、想い通りに資産形成できません。一定期間ごとに資産状況の確認をして、貯蓄体質を目指しましょう。
■給料の先取り貯金をはじめましょう
資産状況を把握すると貯蓄の目標が見えてくるので、何年後にいくら貯めたいか考えます。5年後にいくら貯金があって、10年後にはいくらある状況にしたいかなどを、ざっくりと把握しましょう。
目先の目標として5年後の数字を5で割ると、年間の目標貯金額が決まります。5年後に300万円貯金したいと考えた場合、年間60万円は貯めていく必要があるということです。年間60万円貯めるには月ベースで5万円残す必要があり、お給料が出たら5万円を先取りします。同じ口座に貯めるとわかりにくいので、新しく貯蓄用口座を構えると良いでしょう。
毎月自分で貯蓄用口座に移すのが面倒という方は、積み立て定期を活用すると便利です。自動的に決まった額を定期に繰り込む形式で、意識しないで貯まっていきます。
一般的には年収が高い薬剤師でも、全て使ってしまうと残りません。先取り貯金を行って、残りで生活する習慣をはじめることで、無理がない貯蓄体質を目指しましょう。
■家計の固定費削減で無理なく貯めます
決まった額を差し引くと毎月の収支が赤字になるという薬剤師は、固定費の見直しを行います。固定費とは毎月決まった額だけ支出されるお金のことで、家賃や保険料などが該当します。
家族を持つ薬剤師だと、生命保険をかけている方も多いでしょう。残された家族を想う気持ちは大切ですが、今の家計を圧迫するようでは生活が苦しくなります。複数の医療保険に入っている場合は保障が重複しているケースもあるため、本当に必要なものだけを残します。自分には関係ないと思える特約条項を減らすだけでも、毎月の保険料が変わってきます。
家賃が家計を圧迫するようなら、もう少し郊外に引っ越すのも一案です。駅から数分遠い住まいを検討するだけで、数万円変わるケースもあります。通勤時間とのバランスやライフスタイルによって、最適な住まいの形は異なります。今の家賃は自分の年収に見合ったものか、ライフスタイルを考慮して妥協できるところはないか考えてみましょう。
■まとめ~将来的な基盤を作る!「貯蓄体質」の付け方
1.貯蓄しようと思ったときが始め時です
年収が高いのになかなか貯蓄できない薬剤師の場合、貯蓄しようと思ったときこそ貯蓄体質を目指すタイミングで、ライフスタイルを変える時です。一度あげてしまった生活水準を下げるのは大変なので、根気強く取り組みましょう。
2.現在のストック把握からはじめます
貯蓄体質を目指すにあたって、現在のストック状況を把握します。預貯金や金融商品の現在価格を足したものと負債を差し引きして、どの程度の蓄えがあるのかはっきりさせます。
3.給料の先取り貯金をはじめましょう
比較的手軽な方法で貯蓄体質を目指すとしたら、給料の先取り貯金が適しています。5年後や10年後に貯めておきたい金額を決めて、月額に引き直し、給与天引きで貯めていきます。
4.家計の固定費削減で無理なく貯めます
先取り貯金して残ったお金だけでは生活が難しいと感じたら、固定費削減を進めましょう。家賃や生命保険料など比較的出費が大きいものから見直すと、随分収支が安定します。
ファルマラボ編集部
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