- 公開日:2018.02.06
薬剤師転職で大切な自己分析の方法
薬剤師の転職で要となる自己分析の重要性を紹介します。転職によって薬剤師として理想のキャリアを築くため、自己分析方法を知りましょう。
■自己分析は3ステップに分けて進めます
薬剤師の自己分析手法の一つとして、3ステップに分けて自分の強みやキャリアプランを考える方法があります。
ステップ1:経験キャリアや経歴から自分の強みとしてアピールできる要素を考えます。どんな仕事を担当していたとき、どのようなことを褒められたか考えると、客観的な評価がわかるでしょう。
ステップ2:転職にあたって実現したいキャリアを明確にして、どうして転職を決意するにいたったか理由をはっきりさせましょう。
ステップ3:転職した結果、どんな薬剤師になりたいのか将来プランを考えていきます。
過去の振り返りから自分の思いを明確にして、今後に活かすというのが、基本的な流れとなります。
■自分の強みを書き出してみましょう
強みを見つける段階では、新卒から薬剤師として働いてきた経験を振り返り「これだけは人に負けない」というユニークセリングポイントを考えます。評価されたことについては具体的なエピソードを書き添えると、面接対策に役立ちます。
何を書いていいのかわからなくなってしまったら、薬剤師としてのキャリアにおいて嬉しかったエピソードや努力した内容をまとめていきます。嬉しかったエピソードなどからは自分の性格が見えやすく、どのようなことを大切に働いているのかわかります。医師や看護師と良好な関係を維持できているようならコミュニケーションスキル、チームの中で積極的に投薬プランを提案して医師たちを説得していたようなら提案力が強みとなります。
どんな薬剤師でも独自の強みがあるもので、どんな環境だとスキルを発揮できるか考えると、活躍の場が広がります。自分に合った転職先探しのベースとなる内容なので、ゆっくりキャリアを振り返りましょう。
■転職先に求めるものを明確化しましょう
自己分析のステップ2は転職先に求めるものをはっきりさせて、現職で実現できる内容ではないことを確かめます。ここをしっかり行わないと闇雲に転職を繰り返す結果となり、キャリアプランに支障が出ます。
転職理由がいくつも思い当たる場合は、優先順位をつけてください。
たとえば、下記3つの転職理由があったとします。
1. 労働時間や会社への貢献度合いを考えるとお給料に不満があるので、転職によって年収ベース10%アップを目指す
2 .上司との折り合いが悪く正当な評価を受けられないので、相性の良い相手のもとで働きたい
3. 子どもが小学校にあがったばかりと小さいので、夜勤が少ない職場を希望する
優先したい理由が3番だった場合は勤務シフトを重要視した転職活動を行うことになり、ステップ1で考えた自分の強みを武器に年収交渉にあたります。人間関係については、転職前の職場見学や転職コンサルタントから得られる情報をもとに判断しましょう。
■長期的なキャリアを検討しましょう
自己分析のステップ3ではどのような業界で転職先を探すのか、キャリアや働き方を具体化します。小児科領域の知識を深めて子どもの健康サポートをしたい、癌分野の薬物療法に精通した薬剤師になりたいなどの視点です。
そのキャリアを実現するためにこれまでの経験や強みをどのように活かせるか考えると、自分らしい働き方が見えてきます。転職を経て新しいキャリアを歩み始めると、すぐに軌道修正することができません。
薬剤師業界は比較的転職に寛容な環境とは言え、スパンが短すぎる場合には、マイナス影響も出てきます。どんなに考えても自己分析が進まない場合には、信頼できる転職コンサルタントに相談しましょう。
ファルマスタッフでは一人ひとりのキャリアを応援する個別相談を開いていて、自己分析をサポートします。たくさんの薬剤師の転職を成功に導いた経験から前向きなアドバイスをさせていただきますので、お気持ちをお聞かせください。
■まとめ~薬剤師転職で大切な自己分析の方法
1.自己分析は3ステップに分けて進めます
自己分析を進めるにあたっては、自分の強みを見つける・実現したいキャリアを明確にする・遠い将来のキャリアプランを考える、と3ステップに細分化したうえで考えていきます。
2.自分の強みを書き出してみましょう
薬剤師として働く中でどのような点を評価されてきたか考えると、自分の強みが見えてきます。どんな仕事にやりがいを感じたかを明確にして、薬剤師として働くうえで大切にしたい思考パターンをはっきりさせます。
3.転職先に求めるものを明確化しましょう
次に、転職することで実現したい要望やキャリアプランを考えてみます。転職先でどんな仕事を担当して、これまでの経験で築いた自分の強みをどう活かせるか考えると、面接対策にも役立ちます。
4.長期的なキャリアを検討しましょう
最後に、最終的に自分はどんな薬剤師になりたいのか長期的視点のプランを検討します。転職は自分の考える理想の薬剤師像に近づくために進めるもので、前向きな動機づけが必要です。
ファルマラボ編集部
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