株式会社クリエイトエス・ディー<薬剤師インタビュー>
クリエイト薬局 薬局長前田康多さん人事本部 採用教育課 マネジャー小林真弓さん
良好な人間関係、患者様への感じの良い応対は、"人が好きなスタッフ"が集まった結果だと思います。
▲「CREATE」のロゴが印象的な外観
株式会社クリエイトエス・ディーは、『クリエイト』でお馴染みの調剤併設型ドラッグストアを634店舗※展開しています。関東エリアと東海エリアを中心に出店を続けているそうです。人口増加が見込めるエリアに出店し、地域ニーズに応えることを大切にされているのが特徴と言えるでしょう。(※2019年5月末時点)
『感じの良さ日本一』の応対を目指し、患者様を全面的にサポートするトータルヘルスケア薬剤師の育成にも力を入れています。研修は独自のプログラムを用意。研修センターには調剤室や個人居宅を再現されていました。そんな同社は、一体どんな社風?どんな制度があるのでしょうか?今回は、クリエイト薬局の薬局長・前田康多さんと人事本部 採用教育課 マネジャー・小林真弓さんにお話をお聞きしました。
患者様のお住まいに近い場所に出店し地域ニーズに応える
▲左:小林さん 右:前田さん
最初に会社の紹介をお願いします。
小林さん:クリエイトエス・ディーの特徴は大きく3つありまして、1つ目が「地域性」。人口が増えている東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知を地盤としています。今後、医療ニーズが高まるところに店舗を構えることで多くの方の健康サポートが可能になるとともに、会社の安定性にも繋がっています。
2つ目は、「住宅街立地」であること。駅前、繁華街ではなく住宅街に出店し、患者様のお住まいに近い場所で、地域の方々の健康を支えていきたいと考えています。
最後3つ目は、「教育制度の充実」。調剤の基礎から在宅業務まで現場を再現した研修センターがあるため、未経験の方でも経験者の方でも、しっかり学べる環境を整えています。
会社はどのような雰囲気ですか?
前田さん: 意見が言いやすく風通しが良い会社だと思います。また、薬剤師同士など社内のコミュニケーションだけでなく、患者様と薬剤師といった社外のコミュニケーションも大切にしていますね。例えば、積極的に業務を効率化するシステムを導入し、患者様とのコミュニケーション時間を増やしているんです。今後、地域医療において薬局、薬剤師の役割はますます大きくなるでしょう。そうした変化に対応していける会社だと思います。
小林さん:そうですね。また、社内の雰囲気の良さが患者様対応にもつながっていると思います。『感じの良さ日本一』の応対を目指しており、『ドラッグストアとしての信頼性への期待ランキング』で1位を取るなど外部機関の調査結果からも高い評価をいただいています(2018年度 日本生産性本部・サービス産業生産性協議会(SPRING)顧客満足度調査より)。
前田さん:「私達はお客さまの近くにいて、お客さまとのふれ合いを大切にします。」という経営理念に基づき、患者様やお客様を中心に考えた環境を整えています。一見、当たり前のようですが、何よりも大切なこと。だから、当社にはノルマのようなものはなく、スタッフは余裕をもって生き生きと働くことができています。結果、目の前の患者様やお客様のために何ができるかを考えられ、感じの良さにつながっているのではないでしょうか。
次に、前田さんの自己紹介をお願いします。
前田さん:薬学部卒業後、病院薬剤師として働いてから、キャリア入社者として迎えていただきました。現在は、都内の薬局で薬局長を務めています。私の薬局では在宅医療の提携施設が10施設あり、在宅担当として施設入居者様に対する処方設計への介入や治療サポートを行っています。また、エリア在宅担当という、新しいポジションを与えていただき、在宅の患者様が満足できる対応をどの店舗でも行えるよう、在宅担当者の人材育成や業務効率化、新規応需のフォローに努めています。
前田さんが転職先にクリエイトエス・ディーを選んだ理由を教えてください。
前田さん:実は、学生時代の就職活動時も話を聞く機会があり、毎日の生活に寄り添い地域の方を支えていける会社だなと感じていました。その時は大学病院で働くことを決めていたのでご縁はなかったのですが、学生時代に接していた人事の方がとても感じの良い方だったため転職するタイミングで改めて話を聞き、これまでの経験を今度は地域医療への貢献という形で活かしていきたいと転職を決めました。
楽しく取り組み、新しいことに挑戦できる環境
前田さんがお仕事をする上で、大切にしていることはありますか?
前田さん:「仕事は楽しく取り組むこと」をモットーとしています。私の薬局のスタッフにも伝えて、みんなが楽しく働ける環境をつくりあげていますね。
例えば、若手の薬剤師には、「今のうちにたくさんミスしていいよ」と伝えています。やはり、ミスをしないと気付かないこともありますし、先輩になった時にミスをする人の気持ちも理解できませんから。もちろん、ミスをした際は私がフォローをしております。安心感を抱いてもらえれば、新人特有のプレッシャーを和らげることができるはず。そうして、積極的に仕事ができる環境をつくるように心がけています。
これから先、実現したいことや希望するキャリアなどはありますか?
前田さん:2つあります。1つは、エリア在宅担当として他店舗に足を運ぶ時間を増やして、在宅応需体制を広げていくことです。その地域の方々のためになるような薬局づくりに携わり、地域の拠点となる支店をつくりたいですね。もう1つは、認知症研修認定薬剤師を活かし、社内で認知症チームをつくること。現在、当社には私を含めて複数の認知症研修認定薬剤師がいるので、チームで各店舗での認知症患者様対応で困った事例の相談窓口を開設したり、各店舗で行えるような移動式認知症カフェの運用を構築したりしたいと考えています。
とても意識の高いお話をお聞きしていますが、こうした意識の高さはどこから来るのでしょう?
前田さん:「患者様のために働きたい」と考えるスタッフが多いからだと思います。そうした意識の高いスタッフの多さに入社して非常に驚き、刺激を受けたことをよく覚えています。また、薬局内の機器設備が再現された研修センターが開設されるなど、スタッフの意識が高まるような取り組みは、私の入社後も続いていますね。
即戦力として活躍できる研修体制と専門性を高めることができるサポート体制
これまでに何度かお話に出てきた研修ですが、どのような内容でしょうか?
小林さん:調剤勤務の方は入社後、まずは調剤研修センターで2日間の研修を行います。薬局内の機器設備が再現されているため、調剤業務や機器操作について実践的に学ぶことができるんです。その後は、入社後3ヶ月まで定期的に研修を行いますね。また、私たちが目指すトータルヘルスケア薬剤師は、セルフメディケーションから在宅医療の看取りまでサポートできる薬剤師です。そのため、OTC医薬品や臨床判断できるスキルの習得はもちろん、患者様の居宅を再現した在宅研修センターで在宅業務も実践的に学べる環境があります。
何人もの新入社員を見てきた前田さんから見て、どのような効果があると思いますか?
前田さん:新卒入社者だけでなく、キャリア入社者にも適切な研修が行われていると思います。実際に、新しく店舗に配属された方々の中には、すぐ仕事に適応できる方が多くいるので、良い研修が行われているんだなと思います。例えば、病院から転職した場合、保険知識に不安を抱くのではないでしょうか。私も、入社当初は知識がなく、一番苦労したと言えるくらい大変でしたね。しかし、最近入社したスタッフは、私と同じ病院からの転職にも関わらず、保険知識でつまずくことなく即戦力として活躍中です。
研修以外に、薬剤師の働き方やキャリアをサポートする制度などがあれば教えてください。
小林さん:毎年、6-7つの研究会を立ち上げています。「がん」「認知症」「婦人病」などのテーマで、希望の研究会があれば1年間参加できるのです。店舗を跨いで交流ができるので新しい知識の習得や、お互いに刺激しあい高めあうことができます。また、本部スタッフも参加しており、要望も通しやすいためアイディアが形になることもあるんですよ。
前田さん:私は現在、認知症研究会に所属をしていますが、研究会以外で言うと、キャリアサポートの一環で学会への参加も推奨されています。私も、入社以降4回ほど参加しています。今年は、第3回日本老年薬学会学術大会にてポスター発表もさせていただきました。
また、働き方の面では、女性はもちろん男性でも育休を取得できる環境です。取っている方も多いと聞きます。
そんな手厚いサポートが整った環境で歩める、入社後のキャリアを教えてください。
小林さん:薬局長を目指す道、在宅などの専門分野を極める道、人事や研修など本部業務に進む道...など様々です。希望と適性によって、どんな道を歩むことになるかは変わるかと思います。まずは、店舗で経験を積んで、「マネジメント」と「専門性」のどちらを磨くのかじっくり考えていきましょう。
▲患者様の居宅を再現した研修センター
▲座学研修では一人一台パソコンがあり、薬歴記入やレセプト操作も実践的に習得
採用で重視するポイントがあれば教えてください。
小林さん:何よりも、人柄を重視しています。そのため、面接に力を入れていますね。当社の理念にマッチする方であればご入社いただきたいです。また面接では、どのような仕事がしたいのかを詳しくお伺いします。これは、キャリア入社者の方が叶えたい希望を、当社で叶えるに相応しい店舗を検討するためです。
「御社が求める人材像」「御社に合う人材像」を教えてください。
小林さん:「患者様のことをとことん考えられる人」と「意欲をもって取り組める人」ですね。
前田さん:知識やスキル、そしてキャリアを磨くために、様々なサポート体制が整っている環境です。意欲ある人であれば、そうした環境を活かしてのびのびと働けるのではないでしょうか。また、風通しの良い社風で意見も言いやすいですし、感じの良い人が多いので気持ちよく働ける環境だと思います。
情報を整理して、提供することで薬剤師の信頼は高まる
これからどんな薬剤師が求められると思いますか?
前田さん:よく言われるように、これからの薬剤師にはコミュニケーションスキルが求められるようになります。患者様とのやり取り、さらには医師や看護師との連携も活発になっていくでしょう。とは言え、社交的な人ばかりではありませんよね。明るく話しやすい人を目指しても難しいと感じる人もいるでしょう。
私が薬剤師のコミュニケーションで大切に思うことは、「情報整理」です。患者様ごとに処方や状態経過をまとめたファイルを活用しています。医師も常にすべてのお客様のことを記憶しているわけではありません。質問された時に、情報をすぐ提供できるように整理しておく。そうして、信頼関係を強くしてきました。
また、なにかしらの専門性を磨くことも大切だと思います。専門性が高まれば、あなただけの武器ができるのではないでしょうか。私は、在宅や認知症の専門家としての活動をしていきたいと考えています。
貴社を一言で表す、キャッチフレーズを教えてください。
前田さん:働きやすい会社です。感じの良い人が多いから人間関係は良好です。意見を聞いてもらえる環境だから、やりたいことも叶えられるでしょう。給与水準も高いですし、他を探すのが難しいほど良い会社です。
小林さん:人好きな会社です。患者様との距離が近いことに魅力を感じて入社される方も多いので人好きが多い会社だと思います。社内の人同士仲が良いことや、患者様が繰り返しクリエイトに足を運んでくださるのは、人が好きなスタッフが集まっている結果ではないでしょうか。
最後に、転職・入社をご希望の方へのメッセージをお願いします。
前田さん:「良い会社」と胸を張れる環境です。ぜひ、入社してください。私と同じく、病院薬剤師からの転職でもご安心を。会社全体がサポートしてくれますよ。また、風通しの良い環境なので、あなたの意見は必ず届くはず。やりたい仕事、叶えたいキャリア、そうした希望を持って働ける環境だと思います。
小林さん:チャンスがある会社です。これまでの経験を活かしたい、これからやりたいことがある、など明確な想いをお持ちの方に最適な環境をご用意いたします。まずは、面接で想いだけでもお聞かせいただければと思います。お気軽にご応募ください。
取材者後記
前田さんも小林さんも口を揃えて仰っていたのは、「感じの良い人が多い」ということ。人間関係に悩むことなく、余裕を持って働ける環境が整っているとのことでした。また、手厚い制度も整っているため、知識やスキルを周囲のサポートを受け習得できる環境も。だからこそ、同社のスタッフはのびのびと働けているのではないかと感じた取材でした。
ファルマラボ編集部
「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。