- 公開日:2020.11.11
【薬剤師1年目の転職】転職のリスクと成功のポイント
薬学部を卒業して国家試験に合格すると、薬剤師としての第一歩がスタートします。薬局や病院、企業など、様々な職場で活躍する薬剤師ですが、なかには1年目という早い段階から今の職場が合わないと感じて、転職を検討する方も...。
そこでこの記事では、1年目の転職はできるのか、転職時に気をつけるべきこと、転職を成功させるためのポイントなどについて解説していきます。
- 新卒1年目の薬剤師が転職を考える理由とは
- 薬剤師1年目で転職は可能?気になる市場と転職のリスク
- 本当に転職すべき?転職を決める前に確認しておくこと
- 薬剤師1年目の転職を成功させるポイント
- 薬剤師1年目の転職には、薬剤師に特化したコンサルタントの活用がおすすめ
- じっくり考えて、悩んだら気軽に相談してみよう
新卒1年目の薬剤師が転職を考える理由とは
1年目の薬剤師が転職を考える理由には、どのようなものがあるのでしょうか。転職を考えるきっかけとなる悩みや理由について、具体例を解説していきます。
思っていた職場と違った
社会人経験のない新卒の入社では、職場の環境や実情を知ることができないため、「思っていた職場と違った」という転職理由が多い傾向にあります。給与や休日などの労働条件や業務内容など、ミスマッチの内容は様々です。薬剤師としての基礎となる経験を積めると思って入社したのに、眼科や整形外科の門前に配属され、学べる分野が狭いというケースもあるでしょう。
教育体制が整っていない
大手チェーン調剤やドラッグストア、企業などでは教育体制が整っている場合が多いため、研修カリキュラムを通じて知識をしっかりと学んだうえで、安心して現場に出ることが可能です。しかし、小規模チェーン調剤や個人薬局などでは、これらの教育体制が整っていないことも珍しくなく、薬剤師としてのキャリア形成において不利になりがちです。そのため、「このままでは将来に影響がある」と不安に感じ、早い段階から転職を検討する方もいるでしょう。
人間関係のストレス・トラブル
経験年数を問わず薬剤師の転職理由として多いのが、人間関係のストレスやトラブルです。とくに1年目の薬剤師は、誰かに聞きながらでなければ業務の遂行が難しい未経験の状態からスタートするため、同僚や上司との人間関係によっては大きなストレスをかかえてしまうことがあります。小さなミスをきっかけに先輩や上司との関係がギクシャクしてしまい、悩みやトラブルが発生するケースもあるようです。
薬剤師1年目で転職は可能?気になる市場と転職のリスク
社会人において「転職するなら3年以上働いてから」と言われるように、一般的に3年は同じ職場で続けることが理想とされています。このため、1年目で転職できるのか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実際、安易に転職をしてしまうことでキャリアプランに影響をおよぼす場合もあるため、転職をするには慎重な検討が必要です。
しかし、薬剤師は資格職であるために転職のハードルは比較的低く、1年目でも転職自体は可能です。なかでも、下記のケースでは1年目でも比較的転職がしやすいため、自身の置かれている状況が該当している場合には、転職できる確率は大きく上がると考えられます。
1年目でも比較的転職がしやすいケース
会社都合による転職
職場の業務縮小やM&Aによる売却など、会社都合による転職の場合では、1年目であっても問題となることはありません。近年では、新型コロナウイルス感染症や豪雨災害による被災のように、外的要因によって薬局や医療機関の経営が悪化するケースも増えています。新卒で入社したものの、職場環境の変化によって予定通りに働けなくなった場合には、早い段階で転職を検討することがおすすめです。
一身上の都合による転職
結婚にともなう転居や親の介護を目的としたUターンなど、前職の退職理由が一身上の都合によるものであれば、転職において経験年数が大きな問題になることはありません。しかし、「もっと都会で働きたい」「趣味を優先したい」といった自分勝手な理由による転職では、採用担当者から仕事に向き合う姿勢を否定的にとらえられ、採用に至らないケースも考えられます。
前向きな理由による転職
就業条件への不満や人間関係のトラブルなど、ネガティブな理由による転職は敬遠されがち。しかし、勉強できる環境を求めての転職など、前向きな理由による転職では、採用担当者の理解が得られやすく転職の成功率が高いと言われています。「在宅医療に挑戦したい」「夢だった病院薬剤師が諦められなかった」など、具体的に説明することがポイントです。
本当に転職すべき?転職を決める前に確認しておくこと
資格職である薬剤師は、1年目で転職することも難しくありません。しかし、転職にはリスクもともなうため、本当に転職すべきかどうか、慎重に検討する必要があります。1年目で転職するかどうかを決めるときには、次の点について確認しましょう。
現在の職場で解決の余地はないのか
転職を決断する前に、現在の職場で問題を解決する方法がないかどうか、熟考しましょう。職場の人間関係や勤務地などを理由に転職を検討しているのであれば、転勤や勤務地変更によって解決できる場合もあります。転職を本格的に考える前に、職場の上司や人事部門の担当者などに相談するのがおすすめです。
今すぐに転職が必要なのか
早期の転職を考える方も多いのも事実。しかし、時間が問題を解決してくれる場合や、2~3年目になればさらによい条件で転職することができる場合もあります。今すぐに転職が必要なのかどうか、改めて考えましょう。もちろん、今後も状況が改善しないことが明らかである場合や、職場環境が原因で体調を崩しているような場合では、早めの転職が必要です。
転職をすることで必ず解決できるのか
転職の理由は人それぞれですが、必ずしも転職によって問題が解決できるわけではありません。たとえば、研修体制に不満をもって転職する場合では、次の職場の研修カリキュラムの有無やキャリアプランについて、しっかりと調べましょう。
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薬剤師1年目の転職を成功させるポイント
では、1年目の薬剤師が転職を成功させるためには、どのようなポイントをおさえればよいのでしょうか。ここでは、3つにわけて解説していきます。
転職先に求めるものをはっきりさせる
転職活動を進めていくと、あれもこれもと希望する条件が増えてしまい、もともとの理由が曖昧になってしまいがちです。同じ理由で転職を繰り返すことのないように、現在の職場から転職したいと考える理由を明確にし、転職先に何を求めるのかを箇条書きでまとめましょう。このとき、条件に優先順位をつけることもポイントです。
前向きな退職理由・志望理由を用意する
転職活動を行う際には、退職理由や志望理由を準備しなくてはなりません。これらは、採用担当者が注目するポイントでもあり、前向きな理由が望ましいとされています。「○○に挑戦したい」など、意欲や向上心を盛り込むことが重要です。人間関係などのネガティブな理由で転職する場合にも、それをそのまま伝えることは避け、ポジティブな伝え方を意識するようにしましょう。
転職やキャリアについて相談できる相手を見つける
転職では、薬剤師としてどのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えて職場を選ぶことが重要です。1年目のうちはキャリアに対する理解が不十分であることが多いため、自分ひとりで考えることは避けるべきでしょう。周囲に薬剤師の転職に精通した方がいない場合には、薬剤師に特化した転職コンサルタントを活用することがおすすめです。
薬剤師1年目の転職には、薬剤師に特化したコンサルタントの活用がおすすめ
薬剤師1年目で転職をするためには、いくつかおさえておくべきポイントがあり、それらを満たせなければ不利になってしまうことも往々にしてあります。まずは、現在の職場で解決の余地がないか、後悔のないようしっかりと考えましょう。それでも「転職しかない」と判断したのであれば、再度の転職が必要とならないよう、少しでも理想の環境に近い職場に転職することが不可欠です。
しかし、1年目の薬剤師は知見が少ないため、比較対象にとぼしく、転職先の職場を適切に評価することは困難です。現在の職場に問題があるのか、それとも自分自身に問題があるのか、転職すべきかどうかの判断が難しいことも...。そんなときには無料で相談できる、薬剤師に特化したコンサルタントを活用することがおすすめです。様々な転職をサポートしてきた転職コンサルタントなら、転職を決めていない段階から相談にのってもらえます。
じっくり考えて、悩んだら気軽に相談してみよう
一般的な職業では、転職の際にスキルや知識を求められるため、経験年数が少ないと転職先に受け入れてもらうことは困難です。しかし、薬剤師では薬剤師業務を行える(薬剤師免許を持っている)ため、経験年数が少なくても意欲や向上心さえあれば、1年目でも転職は比較的容易です。
しかし、自分自身に問題がある場合は、転職をしたとしても同じことの繰り返しになってしまいます。転職を繰り返してしまうと今後のキャリアプランに影響をおよぼす場合もあるため、しっかりと考えてから行動に移すようにしましょう。薬剤師の転職では、薬剤師に特化したコンサルタントを活用することが一般的です。悩んだらまずは、気軽に相談してみましょう。
ファルマラボ編集部
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