業界動向
  • 公開日:2022.08.08

【2022年最新】ドラッグストア大手の店舗数と売上ランキング

【2022年最新】ドラッグストア大手の店舗数と売上ランキング

ドラッグストアへの転職を考える、あるいは業界動向を知るうえで、大手企業の売上や店舗数はぜひ知っておきたいところ。しかし、薬剤師として勤務していても、他社の情報まで把握している人は少ないかもしれません。そこで、ドラッグストア大手について、店舗数と売上をランキング形式でご紹介します。ぜひ参考にご覧ください。

ドラッグストアの動向

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ドラッグストア業界の売上は右肩上がりであり、日本チェーンドラッグストア協会による『2021年度日本のドラッグストア実態調査』によれば、2021年度のドラッグストア全国総売上高は推定8兆5408億円(前年度比106%)となっています。

店舗数および1店舗あたりの売上高も年々増加傾向で、経産省の報告によると、2021年度1店舗あたりの売上高は約4億1,463万円。2014年度と比較すると、110%の増収です。

これは、調剤薬局と食品セグメントの増加が主な要因で、2014年度から2021年度にかけて調剤薬局は182%増、食品は185%増の伸び率となっています。

出店数を増やす企業も多いため、ドラッグストアでは薬剤師のニーズも高まっているのです。

ドラッグストアの売上ランキング

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このように業界全体が好調なドラッグストアですが、とくに大きな売上をあげているのはどの企業なのでしょうか。ここで、売上ランキングの上位10社をランキング形式でご紹介します。

1位:ウエルシアホールディングス

業界トップの売上なのが、ウエルシアHD。売上高は前年度比108%増収の10,259億円にも及びます。同社は東京都千代田区に本社を構え、全国各地に調剤薬局を併設したドラッグストアチェーンを中心とする持ち株会社。イオングループに属しています。子会社の運営するドラッグストアはウエルシア薬局やハッピー・ドラッグ、ダッグス、金光薬品、よどやドラッグなど。ドラッグストア運営のほか、介護事業や海外事業にも取り組んでいます。

2位:ツルハホールディングス

ツルハHDは北海道札幌市に本社があり、売上高は前年度比99%減収で9,157億円。ツルハドラッグや杏林堂、くすりのレデイ、くすりの福太郎などの各運営企業を傘下とする持ち株会社です。介護事業や通販事業なども手掛け、2022年にはフードデリバリーを展開するUber Eats Japan社と提携し、一部商品のデリバリーを行うなど事業を拡大しています。

3位:コスモス薬品

福岡県福岡市に本社を置くコスモス薬品は、売上高が前年度比104%の増収で7,554億円。店舗は九州が中心ですが、関西や四国、中国、関東地方にも展開しています。ON365やStandarDay、おいしい惣菜、アンテリージェEXなど独自のプライベートブランドも持ち、ホールディングス(持ち株会社)以外ではトップの売上です。

4位:マツキヨココカラ&カンパニー

テレビCM等でも良く見聞きする、マツモトキヨシを中心とした持ち株会社。売上高は前年度比134%の増収で7,299億円です。なお、2021年10月にマツモトキヨシHDとココカラファインが経営統合し、マツキヨココカラ&カンパニーが誕生しました。医薬品のみならず化粧品や食品、生活用品などのプライベートブランドに強みを持ちます。

5位:サンドラッグ

サンドラッグは東京都府中市に本社があり、売上高は前年度比102%の増収で6,487億円です。ドラッグストア「サンドラッグ」を運営し、その他に調剤薬局も運営。店舗はグループ企業を含めて、全国44の都道府県へ展開しています。

6位:スギホールディングス

愛知県大府市に本社のあるスギホールディングスは、売上高が前年度比103%の増収で6,254億円です。スギ薬局のほか、障がい者雇用の促進に取り組むスギスマイル、そしてスギ訪問看護ステーションなど3つのブランドを展開。各運営企業の持ち株会社です。

7位:富士薬品

配置薬で有名な富士薬品は、SEIMSなどのドラッグストアを全国に展開。売上高は前年度比95%の減収で3,715億円です。なお、同社は他にも調剤や研究開発、医療用医薬品の開発など幅広い事業を展開しています。

8位:クリエイトSDホールディングス

神奈川県横浜市に本社を置き、関東圏を中心に展開。ドラッグストア「クリエイト」や調剤薬局を手掛ける持ち株会社で、売上高は前年度比103%の増収で3,507億円です。そのほか、介護付有料法人ホームなど介護関連事業も展開しています。

9位:クスリのアオキホールディングス

石川県白山市に本社を構えるクスリのアオキホールディングスは、売上高が前年度比107%の増収で3,283億円。ドラッグストア「クスリのアオキ」は、北信越や北関東を中心に店舗展開しています。創業は明治2年で、業界内でも長い歴史を持つ企業です。

10位:カワチ薬品

栃木県小山市に本社を構えるカワチ薬品は、売上高が前年度比98%の減収で2,794億円です。医薬品にとどまらない多種多様な商品を提供することを理念とされており、各店舗の平均売場面積は約600坪に及びます。

ドラッグストアの店舗数ランキング

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続いて、店舗数の多いドラッグストアの上位8社をご紹介します。

※2022年3月31日時点

1位:マツキヨココカラ&カンパニー

店舗数トップは、3,325店舗を展開するココカラ&カンパニー。経営統合によって、店舗数が大きく拡大しました。

2位:ツルハホールディングス

ツルハホールディングスは、2,522店舗を展開しています。

3位:ウエルシアホールディングス

ウエルシアホールディングスは、複数ブランドの薬局を2,468店舗展開しています。

4位:スギホールディングス

スギホールディングスは1,483店舗を展開しています。

5位:富士薬品

富士薬品はSEIMS等のドラッグストアを、グループ全店で1,372店舗展開しています。

▼参考資料はコチラ
会社概要|株式会社富士薬品

6位:コスモス薬品

コスモス薬品は九州を中心に、1,244店舗を展開。なお、2010年に関西地区、2015年に中部地区、そして2019年に関東地区で初出店を果たしています。

7位:サンドラッグ

サンドラッグは全国44の都道府県において、946の店舗を展開しています。

8位:クスリのアオキホールディングス

クスリのアオキホールディングスは826の店舗数で、北信越や北関東を中心に展開しています。

9位:クリエイトSDホールディングス

クリエイトSDホールディングスは関東圏を中心に、686の店舗を展開しています。

10位:カワチ薬品

カワチ薬品は、北関東や東北を中心とした17の県で355の店舗を展開しています。なお、ドラッグストアの中には、調剤併設型の店舗が132含まれます。

ドラッグストアで薬剤師に求められるもの

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好調に推移するドラッグストア業界は、薬剤師の勤務先として有力な選択肢の一つになるでしょう。ドラッグストアでは多くのお客さまと接し、ときに薬剤師として相談対応も行うため、高いコミュニケーション能力が欠かせません。

また、調剤併設型では「かかりつけ薬局」を目指すドラッグストアが増えており、「かかりつけ薬剤師」としての対応が求められることも多いでしょう。健康相談や在宅医療に対応することもあり、いわゆる店舗接客とは異なる心構えが求められます。場合によって24時間対応となるケースも考えられ、勤務体系も柔軟に調整できると、より重宝される存在となれるかもしれません。

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まとめ

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ドラッグストア大手の売上や店舗数について、ランキング形式でご紹介しました。ドラッグストアは、業界全体で好調に推移しています。そのため、転職先として考える薬剤師も多いでしょう。ただしドラッグストアでも、展開するエリアや経営方針、その他さまざまな特徴が異なります。そのため、より自身に合ったドラッグストアを見極めなくてはいけません。転職コンサルタントを活用すれば、希望やキャリアビジョンなどから適した職場を探しやすいでしょう。待遇等についても、より好条件なドラッグストアを見つけられる可能性が高まるはずです。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2022/08/08

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