お役立ち情報
  • 公開日:2011.05.20

【業界を読む】 薬剤師過剰時代は来る?6年制薬剤師の需要予測

薬剤師の皆さん、こんにちは!
2011年度の薬科大学の入学者数が「11,694名」と発表になりました。

「薬剤師が余る」と言われていた時期があります。
主な要因は3つ
1、 薬科大学の定員数が増え、その分薬剤師が増える
2、 登録販売者制度によりドラッグストアでの薬剤師需要が減り、あまる
3、 分業率の伸びが緩やかになり就職先がいままでより増えず、あまる

「1」については、薬科大学の定員と6年生への進学率・国試合格率を考えると、
6年制になったからと言って薬剤師が増える訳ではなさそうです。
続いて「2」については、ロキソニン等のスイッチOTCの登場により、差別化を図りたい
ドラッグストアでの薬剤師の需要は引き続きあるようです。
続いて「3」については、全国で65%を越えて来ているので、これだけは正しいようです。


6年制が開始された当初、想定されていた主な需給要因は上記の3つでしたが、
現在は「震災」と「診療報酬」。これ抜きにしては予測出来ません。
震災と診療報酬を含めた需要予測は、次回以降にお話させていただきます。


・ ・ ・ 薬事日報より ・ ・ ・
日本私立薬科大学協会が、全国50大学における今年度の入学状況を調べた結果、
入学者数が入学定員を割り込む「定員割れ」が11校に上ることが、14日に開かれた
「薬剤師養成問題懇談会」で明らかにされた。
調査によると、全国50大学の6年制と4年制を合わせた入学定員は1万1094人で、
それに対し入学者は1万1694人と、倍率にして1.05倍という結果だった。
入学者数が定員数を割った大学(1倍以下)も11大学に上っている。

その一方で、1.5倍を超えた大学も、摂南大学(1.65倍)、新潟薬科大学(1.51倍)の
2校あった。6年制と4年制の別でみると(北里大学と大阪薬科大学を除く48校)、
6年制では入学定員1万0064人に対して入学者は1万0646人、4年制では
入学定員420人に対して入学者数は458人だった。

私立薬大協の高柳元明会長は、「今年新設された5校でも2校が定員割れという話を
聞いている。私立薬科大の5校に1校以上が定員割れという厳しい状況にある」と話した。 

ファルマラボ編集部

「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。

記事掲載日: 2011/05/20

あわせて読まれている記事