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  • 公開日:2016.09.09

薬剤師の仕事の一つ「DI業務」とは?

DI業務は、医薬品情報における管理・収集・提供などを担う薬剤師の仕事です。仕事内容ややりがいなどをまとめていますので、ぜひご参考ください。

医薬品に関する情報を管理・提供する仕事です

病院では、さまざまな医薬品を取り扱っています。 そのため、一般的な薬剤師や医師が常にすべて把握しておくことは、容易でありません。

そこで重用されているのが、医薬品管理専門の薬剤師である、DI業務担当者です。

DIとは、「Drag Information」の略で、医薬品情報管理、といった意味合いです。 DI業務を受け持つ薬剤師は、医薬品の情報を日々管理します。 また管理のみならず、必要に応じて新薬情報の収集や、研究機関などへの情報提供なども一括して担います。

つまり、DI業務の仕事内容は、医薬品情報に関する総合職といったところです。 一般的な薬剤師や医師、看護師などの医療職とは一線を画す存在でもあるため、特徴をしっかり理解して、適性を考えてみてください。

具体的な薬剤師のDI業務における仕事内容とは

DI業務の仕事内容は、4つに分けられます。 管理、収集、提供、そして問い合わせ対応です。 前述の通り、医薬品情報の総合職、医薬品のプロフェッショナルともいったところでしょうか。

まず最初の管理についてですが、自社製品を正しく管理する仕事です。 大手製薬会社ともなれば、製造している医薬品は膨大ともなるため、正確な仕事が求められます。 適切に分類して、必要なときいつでも正確に取り出せる準備をしておくことが欠かせません。

次に、収集です。 医薬品は、現在さまざまな種類が存在していますが、医薬品の新開発も常に進められています。 そのため、自社製品のみならず、新しく登場する医薬品の情報も逐一収集しておかなくては、他の製薬会社に先を越されてしまいます。 効能や使用方法・相互作用・副作用といった基本情報から、文献、論文にも目を通し、充分な情報をストックしておくべきです。 またその他新しい情報や、医療現場から随時届く生の情報によるデータベースのリニューアルなども仕事に含まれます。

提供問い合わせ対応は、それぞれ近い意味合いかもしれません 自社営業マンや医療従事者、大学研究機関へ対し、必要に応じて医薬品情報を提供、問い合わせ対応をします。 DI業務薬剤師の伝達ミス一つで、企業や業界を巻き込む問題ともなりかねないので、ここでもまた正確性が欠かせません。

DI業務を通して得られるやりがい

医薬品は、医療のほぼすべてにおいて必要とされる存在です。

そのため、薬剤師としてDI業務に従事することは、医療現場の先頭に立っているような感覚をも味わえます。 そしてそれは、医療のプロフェッショナルをサポートするだけでなく、患者さま一人ひとりの助けになることでもあります。 医薬品情報のプロフェッショナルとして、この点に大きなやりがいを感じられるはずです。

また、実際にDI業務担当だからこそかけてもらえるような感謝の言葉が聞けたときは、さらに嬉しく感じられます。 例えば、柔軟に新薬情報を提供して、それがきっかけとなって症状が改善したというケースです。 DI業務担当者がいなければ実現できなかった結果なだけに、達成感、充実感を見出せるでしょう。 医療に従事する者の一人として、とても嬉しい瞬間となります。

DI業務担当の薬剤師に向いている人とは

まず何より欠かせないのは、膨大かつ重要な情報を多岐にわたり扱うため、緻密で正確な仕事を好む性格です。 一つのミスが大きな医療事故にも繋がりかねないので、この点は必須ともいえるでしょう。 情報収集や管理がそもそも好きな性格の人などは、まさに適職かもしれません。

次に、高い向上心を持つ人です。 現状の情報をすべて管理、把握できたとしても、翌日にはもう新たな医薬品が登場しているかもしれません。 そのため、日々向上の意志を持ち続けられる前向きさもまた、ポイントになってきます。

また、緻密さとは真逆であるかもしれませんが、柔軟性もまた重要です。 コンピューター管理している情報を扱うといっても、依頼される仕事内容は状況によって毎回異なりますケースごとに柔軟かつ適切な対応ができなければ、優秀なDI業務担当の薬剤師とはいえないでしょう。

扱う情報量の多さを考えれば、専門性、正確性は一般的な薬剤師以上に求められます。 多くの人の健康も左右する重要なポジションであるということをしっかり把握した上で、働くべき仕事といえるでしょう。

まとめ〜薬剤師の仕事の一つ「DI業務」とは?

1.医薬品に関する情報を管理・提供する仕事です
DI業務担当の薬剤師は、医薬品に関する情報を専門的に扱います。 仕事内容としては、情報管理のほか、収集や提供など多岐にわたります。 そのため、医薬品情報における総合職のようなポジションといえるでしょう。
2.具体的な薬剤師のDI業務における仕事内容とは
DI業務を担当する薬剤師の仕事内容は、主に管理・収集・提供・問い合わせ対応の4つです。 医薬品情報は、新しいものが次々と出てくるため、常にアンテナを張り巡らせておくことも欠かせません。
3.DI業務を通して得られるやりがい
DI業務は、大きな専門性を伴うため、あらゆる面で感謝され、やりがいが感じられます。 情報管理や提供を通して患者さまが症状の改善に至れた場合などは、とても感謝してもらえます。
4.DI業務担当の薬剤師に向いている人とは
DI業務を担当する薬剤師は、医薬品に関するあらゆる情報のプロフェッショナルとなります。 緻密で正確な仕事を維持しつつ、ときに柔軟性も求められます。 ですが大きな責任伴う分、やりがいをひとしおに感じられる仕事でもあります。
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ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/09

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