- 公開日:2010.10.18
【業界を読む】 調剤報酬の事業仕分けの行方
みなさんご存知の事業仕分けが今月末から始まりますね!
今回の仕訳の焦点となるのは、身近な問題である「薬歴管理料30点」です。
もしこれが仕訳対象になった場合、どれほどの影響があるか、
厚労省発表の平成19年度調剤医療費を元に算出してみました。
全数
処方箋枚数 7億枚×300円=約2000億円
調剤医療費 5兆1千億円 →4兆9千億円
という結果になります。
これを1枚あたりの処方箋でみてみると
平均単価 7,322円 → 7,022円(▲4%)
技術料 1,924円 → 1,624円(▲15%)
つまり薬局にとっては、単純計算で4%の減収15%の減益となります。
さらに1日あたり100枚処方箋を応需する薬局(月25日営業)が
全て服薬指導加算を算定していると仮定すると
1日100枚×300円×25日×12ヶ月=900万円
つまり900万円の減収になり、薬剤師約2名分の人件費に相当します。
もちろんこれは机上の話で、
そもそも事業仕分けの対象になるかどうかは現段階では未定です。
しかし、ご存知の通り事業仕分けを行うと「社会の注目」を浴びるため、
今後は患者様に「薬歴管理料」に関する質問されれることも想定できます。
事業仕分けの結果はともかく、患者様が納得できる服薬指導を身につけることが
大切になってきますね。
ファルマラボ編集部
「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。