- 公開日:2011.01.24
社会派の薬剤師さん、必読!
薬剤師の皆さま、こんにちは。毎日寒いですね。
冬眠する動物たちの気持ちが何となく分かる気がします…。
さて、今日は「TPP」についてお話します。
最近TVで「環太平洋経済連携協定(以下TPP)」への加盟を巡った
ニュースが取り上げられています。
主な話題は、TPPに加盟すると日本の農業がダメになる、
こんな論調のものが多いかと思います。
が、医療にも重大な影響があるのはご存知ですか?
TPPは環太平洋“農業”連携協定ではなく、経済協定です。
何が起こるのでしょうか?
・・・国民皆保険の崩壊です。
飛躍しすぎと思われるかもしれませんが、TPPに加盟すれば、
混合診療が全面解禁になります。
診療報酬によらない自由価格の医療市場が拡大することを意味し、
外資を含む民間企業にとっては魅力的な市場となります。
そうなれば、国の債務状況を考えれば、必然的に公的医療保険の
給付範囲の縮小が始まるでしょう。
その時、日本の薬剤師にとっては、ますますサービス業の視点が求められます。
混合診療が解禁されれば、混合診療の薬局薬剤師は高い費用に
見合ったサービスが求められます。
海外からもメディカルツーリズムと称して富裕層がやって来る
可能がありますから、高級ホテル並の高いホスピタリティと語学力。
これプラス従来の薬剤師としての専門能力があれば、引く手あまたで
“年収1,000万円”を超える薬剤師が続出してもおかしくないだろうと思います。
調剤ではありませんが、実際高級ホテル内のドラッグストアでは、
ホスピタリティと語学力が求められています。
今のうちに意識してみると、将来きっと役に立つと思います。
ファルマラボ編集部
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