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  • 公開日:2011.05.03

「日本薬学の父」の映画上映

薬剤師の皆さん、こんにちは。
日本の薬学の基礎をかたちづくることに貢献した、長井長義博士のことはご存知でしょうか。

長井長義は、日本の化学、薬学の礎を築き「日本薬学の父」と称されています。
徳島藩医に生まれ、明治新政府による第1回海外派遣留学生として、ドイツに渡り化学を習得。
帰国後、現在でも世界中の風邪薬に配合されている
せき止め薬「エフェドリン」を世界で初めて発見しました
そのほか、日本薬学会初代会頭を42年間務めるなど、学会の発展にも貢献しました。

しかし、大きな業績を残したにもかかわらず、研究に没頭する学者肌で派手な逸話が少なかったことから、
一般にその名は浸透していないとも言います。


そこで、長井長義の功績を広く知ってもらおうと徳島大学が制作したのが、
評伝映画「こころざし〜舎密を愛した男〜」です。

題名の「舎密」は、明治初期にかけての「化学」の呼び名。
青年期を中心に、長崎とドイツへの留学を経て帰国、エフェドリンの分離に
成功するまでの半生を描いています。
監督は山田和広氏。長井役に西村和彦さん、共演は大杉漣さん、大塚ちひろさんら。

3月には徳島市庄町で披露試写会が上演されましたが、
今後は、徳島県内外の公共施設やホールで上演の計画があり、
また、全国の薬学系大学にもDVDが無料配布されるとのことです。


志を持って生きることの大切さや、薬学の面白さを現代の若者たちに発信している
この作品、機会があれば皆さんもご覧になってみてはいかがでしょうか。

 

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2011/05/03

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