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  • 公開日:2016.06.19

医師から重宝される薬剤師の特徴とは?

薬剤師として成功するためには、医師に頼られる存在になる必要があります。 具体的にはどんな薬剤師が好まれるのか、3つの特徴を紹介します。

医療チームで重宝される薬剤師の特徴3つ

医師から好かれて医療チームで重宝される薬剤師の特徴は、大きく分けて3つあります。

  1. 薬のプロフェッショナルとして高度な知識を持っている
  2. 薬剤の投与方法について主体的に提案する
  3. 適切な疑義照会を適時行う

薬の処方・副作用に関することについては、医師・看護師よりも高度な知識を持っていることが前提です。 どんな薬を出したらいいのか、医師から相談されるレベルのスキルを目指しましょう。

より効果的な処方が考えられるとすれば、自ら主体的に発信する積極性も必要です。 出された処方せんに関して疑わしい点があれば、適切な「疑義照会」を行います。 患者さまの安全を守るべく、適時適切な内容を確認しましょう。

最新の薬物療法事情をフォローしよう

薬物療法分野の進歩は目覚ましく、次々に新しい研究レポートが出てきます。 医師・看護師だけで全てをフォローすることは難しいため、薬剤師の役割が問われます。

自分が携わっている病気・症例のセミナー・書籍を良く読んで、チームにとって有益な情報があれば報告してくれる薬剤師は重宝されます。 知識を教えるというあり方でなく、チームとしてスキルアップにつながるような情報をシェアするイメージです。 多忙な医師・看護師を助けるためにアンテナを高く張っていることは、医療チームで重宝される特徴のひとつであり、チームの中で一定の存在感を発揮します。

「薬に関してはあの人に聞くと安心」というイメージがつくと、何かと相談されることでしょう。 「自分で調べるより聞いたほうが早い」と思わせるスキルが求められます。 薬剤師自身も志を高く持っていないと、なかなか勉強が追いつきません。 薬のプロフェッショナルとしての意識を持ち、活躍できる人材になってください。

患者さまの様子を見つつ服薬プランを提案する

お薬の効き方は患者さまによって異なり、細かな調整が必要になります。 副作用の出方・飲んだ後の状態などをよく見ながらその時の状況を把握して、より良い服薬プランの提案をしてみましょう。 患者さまに合ったお薬が見つかると、ケアが効率的に進みます。 完治しないまでも辛い状態を緩和できるようなら、患者さまのためになります。

出しているお薬が合うかどうかだけでなく、処方の増減を提案する場面もあるでしょう。 お薬が合わないような兆候があれば、医師・看護師に報告して、より副作用が少ないものへと変えていきます。

新しい患者さまの場合、持参薬を管理することも、重要な仕事のひとつです。 持ってきたお薬を勝手に飲み、トラブルが起きないように、リスクを事前に説明します。 便秘薬・頭痛薬など常備薬の類でも、飲み合わせが合わないことがあります。 病院が指定した以外のものは飲まないように、リスクの説明を徹底しましょう。

嫌味がない疑義照会とは

疑義照会で医師から嫌な顔をされるなら、話し方を変えてみましょう。 処方量が間違っていた場合に「このような意図で出されたお薬ですね、量だけ少し確認させてください」などと、クッション言葉を使えばどうでしょう。 ミスを指摘する感じをもたれず、必要な点の確認ができるはずです。

医師に確認するタイミングも重要です。 急患が入って立て込んでいる時間帯を避け、ちょっとした隙間時間を見計らって連絡します。 別件で話しかけられたタイミングを見計らって「別件ですが」と切り出すのも良いでしょう。

何人もの患者さまを抱える医師も、時には投与量に誤差が生じてしまったり、副作用を見逃してしまったりすることがあります。 医師の中で「しっかり確認してくれるから助かる」との意識ができると、接し方が変わってきます。 患者さまを守るためになくてはならない「疑義照会」の原則を今一度確認してみましょう。

まとめ〜医師から重宝される薬剤師の特徴とは?

1.医療チームで重宝される薬剤師の特徴3つ
医師から重宝される薬剤師の特徴は、下記3つです。
  1. 薬のプロフェッショナルとして高度な知識を持っている
  2. 薬剤の投与方法について主体的に提案する
  3. 適切な疑義照会を適時行う
2.最新の薬物療法事情をフォローしよう
薬のプロフェッショナルとして、薬物療法分野の情報収集能力が問われます。 最新の業界事情に高いアンテナを張り、重要な情報を集めましょう。 必要な情報は、随時チームに共有すると喜ばれます。
3.患者さまの様子を見つつ服薬プランを提案する
お薬の効き方は患者さまによって異なるため、細かな調整が必要です。 患者さまと接する中で状態を確認しつつ、お薬が合っているか見直して、主体的に意見を発信しましょう。
4.嫌味がない疑義照会とは
疑義照会の仕方でも、医師の評価が変わってきます。 クッション言葉を使って、嫌味がない聞き方をマスターしましょう。 状況によっては、忙しい時間を避けるなどの配慮も必要です。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/06/19

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