お役立ち情報
  • 公開日:2016.07.02

調剤薬局と病院で仕事内容や待遇は変わる?

調剤薬局や病院など、薬剤師はそれぞれの勤務先でどのような待遇を受けるのでしょうか? 仕事内容や年収においてどのような差が出るのかをご紹介します。

薬剤師の年収は職場によって異なる

薬剤師の仕事内容は、病院や調剤薬局など、勤務先によって異なってきます。 基本的な仕事として、医薬品周りの様々な業務を行うというのは変わりませんが、細かい部分が異なっており、さらに年収や福利厚生など、雇用条件や待遇にも差が出てくることが非常に多いです。 勤務先により仕事内容などが異なってくるということは、それだけ個人の資質やスキル、キャリアプランに適した勤務先がそれぞれにあるということを意味します。

自分がどのような働き方をしたいと思っているのか、将来的にはどのような道に進んでいきたいのかを考えた上で、勤務先を選んでいくと良いでしょう。 年収を意識したキャリアアップや、雇用条件に合わせたワークライフバランスなどを意識して職探しをするのは、薬剤師にとっても重要なことです。

調剤薬局で働く薬剤師の仕事内容について

薬剤師が調剤薬局で働く場合、主な仕事内容は調剤業務服薬指導、そして患者さまの薬歴管理となっています。 保険番号の確認や、有効期限のチェック、お薬手帳と照らし合わせた服薬指導は、安全で効果的な医薬品の使用のために、決して欠かすことができないとても重要な仕事であると言えるでしょう。 重複投薬になっていないか、相互作用の危険性はないかなど、万一のトラブルを未然に防ぐためにも不可欠な仕事なのです。

また、調剤前に気になることがあれば逐一確認して、必要であれば処方せんを書いた医師に疑義照会をするのも仕事内容に含まれています。 調剤薬局の平均年収は、薬剤師の仕事の中ではごく一般的な金額となっています。 ただし、その調剤薬局の立地雇用条件、薬剤師のニーズなどによって年収がより高額になる可能性もあります。

病院で働く薬剤師の仕事内容について

病院で働く薬剤師は、より幅広く、総合的なスキルが求められています。 病院やクリニックの取り扱っている内容にもよりますが、仕事内容は調剤業務から服薬指導、薬歴管理などをメインとして、薬剤師外来病棟薬剤に携わる業務、注射薬の調剤DI業務もこなさなくてはいけません。

服薬指導は外来の患者も、入院の患者も担当することになりますし、病院内で使用している医薬品の管理をするのも薬剤師の大切な仕事です。 病院内の医師や看護師をはじめとした様々なポジションの医療従事者と綿密なコミュニケーションを取り、より的確な医療を実現するための薬剤業務を担当するわけですね。

患者さま一人ひとりに合わせた薬物療法を提案したり、医薬品の血中濃度を測定したりする場合もあります。 病院で働く薬剤師の年収は、薬剤師の中ではごく普通の金額となっています。 都心部よりは地方の方が、薬剤師の数が少なく、医療機関の需要は高い傾向にあるため、年収が高くなりやすい傾向にあるでしょう。

ドラッグストアや製薬会社で働く薬剤師の仕事内容について

薬剤師は、調剤薬局や病院以外にも、様々な現場で仕事をすることがあります。 近年急増しているのは、ドラッグストアで働くパターンです。

仕事内容は一般用医薬品の販売相談業務がメインですが、調剤室が併設されているドラッグストアの場合は、さらに調剤業務服薬指導、薬剤管理などの仕事も追加されることになります。 ドラッグストアはサプリメント健康食品、市販薬など多様な商品を取り扱っているため、より幅広い商品知識を求められるでしょう。

また、薬剤師は製薬会社で働くこともあります。 新薬を開発する仕事は連想されやすいですが、その他にも治験コーディネーター臨床開発モニター、医薬情報担当であるMR臨床開発など、様々な仕事が存在しています。 薬剤師としてのスキルや経験、知識はもちろんのこと、コミュニケーション力ネゴシエーション力など、より幅広いスキルが求められる仕事となっています。 どちらも平均年収は薬剤師の中では高めの設定となっています。

まとめ〜調剤薬局と病院で仕事内容や待遇は変わる?

1.薬剤師の年収は職場によって異なる
薬剤師の仕事内容や待遇、年収は、勤務先によって異なってくることが多いです。 調剤薬局や病院、ドラッグストアなどをはじめとして、自分の希望に合わせた勤務先を探すようにしましょう。
2.調剤薬局で働く薬剤師の仕事内容について
調剤薬局で働く薬剤師の仕事は、調剤業務と服薬指導と薬歴管理がメインとなっています。 トラブルを未然に防ぐ重要な仕事であり、薬剤師の年収としては平均的な金額となっています。
3.病院で働く薬剤師の仕事内容について
病院で働いている薬剤師の仕事内容は、調剤業務や服薬指導から、薬剤師外来やDI業務、医薬品管理など多岐にわたっています。 年収は平均程度ですが、地方に行くほど金額が高くなりやすい傾向にあります。
4.ドラッグストアや製薬会社で働く薬剤師の仕事内容について
薬剤師はドラッグストアや製薬会社で働く場合もあります。 それぞれの仕事内容は幅広く、豊富な知識やスキルが必要です。 平均年収は、薬剤師の中では高めであることが多いです。

ファルマラボ編集部

「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。

記事掲載日: 2016/07/02

あわせて読まれている記事