お役立ち情報
  • 公開日:2016.07.08

面接時には待遇面への質問はどのくらいしていいの?

労働条件や年収、福利厚生など、薬剤師として待遇面で気になることは山積みです。転職の面接で聞きたいポイントと相手からの印象を悪くしない聞き方を紹介します。

逆質問の2割から3割なら待遇を聞いてもOK

条件や待遇ばかりを聞いてしまうと「うちの会社で本当に働きたいのか」と不安を感じさせてしまうので、そうした質問は逆質問する内容の2割から3割程度に収めるようにしてください。 お給料(年収)・土日休み・残業など、どうしても譲れない条件や聞きたいことを当日までに決めておき、仕事内容・薬剤師として必要とされる業務スキルのような前向きな質問の間に、上手に質問をはさみましょう。

答えてくれた内容以外に、面接官の態度もヒントになります。 昇給・シフト・チーム体制などについて聞かれた時、言葉を濁すような様子が見られたら、会社として隠しておきたい部分です。

よく様子を観察して、会社の実情を見極める心構えで臨んでください。

残業・シフト時間について聞くときの注意点

薬剤師の転職では、残業の有無・休みのとりやすさがひとつのポイントになります。 待遇にこだわりがある方は、面接ではっきり聞きましょう。

とは言え、ダイレクトに「子供がいるので残業は困ります」「土日休みは、絶対です」などと伝えるときつい印象になりがちです。 相手の出方を見ながら、オブラートに包んだ聞き方を意識しましょう。 たとえば「前職では週に2〜3日・3時間程度の残業がありましたが、御社の場合はどのくらい見込めばいいでしょう」などと伝えるのが一例です。 前職を比較対象にあげて具体的に話すことで、自然な流れを壊さずに質問できます。

やり取りの中で「シフトの融通がきかないことを申し訳なく感じているが、残業はできれば避けたい」という意思が伝わるのが理想です。 「可能な限り対応したいと思うのですが」などの枕詞を挟むと謙虚な印象になるので、上手に前置きを活用しましょう。

年収についての質問はタイミングを見計らって

転職をするからには、年収アップを狙う方も多いですよね。 そうした方は、基本給・インセンティブ・ボーナス水準など、求人票でぼかしているところがあれば、積極的に聞きましょう。 面接官から条件についての話がでた時が、交渉するタイミングです。 「現在の職場では年収○○万円程度なのですが、より高いステージに挑戦するため○%アップを希望します」などと伝えると印象が良くなります。

外資系製薬会社・ドラッグストアの薬剤師募集だと、年収交渉しやすい傾向があります。 年齢・勤務年数で待遇が決まる病院などは、難しいかもしれません。 自分の能力を過大評価した要求をすると、印象が悪くなります。 未経験職種に挑戦する場合は「私のような立場で入社した場合のモデルケースを教えてください」などと聞くと評価を下げません。

お金が全てではないにしても、年収の高さはモチベーションにつながります。 できるだけ良い条件で転職を決められるように、交渉術を活用しましょう。

募集要項に書いてある内容の二度聞きはNG

何社も面接を受けていると、企業研究が進まないことがあります。 とくに、在職中に転職活動をしている方ならなおさらでしょう。

時間がないのは理解しますが、面接先の募集要項くらいはきちんと目を通しておきたいところです。 よく読めばわかる内容や説明会で話している内容を二度聞きしてしまうと、相手の心証が下がります。 「この人はよく調べないで面接に来た」と感じさせてしまうと、良い出会いを逃してしまうこともあります。 特にデリケートな待遇に関する内容を、しつこく聞くのはマイナスです。

話を戻って質問するのもよくないので、シフトに関する話が出たときに休暇を聞く・お給料の話がでたときに交渉するなど、タイミングを調整します。 タイミングを逃してしまったら「先程○○というお話がありましたが」と切り出すのもひとつの手です。

話をしっかり聞いていたものの、もっと詳しく聞きたいという意思を示すねらいがあります。

まとめ〜面接時には待遇面への質問はどのくらいしていいの?

1.逆質問の2割から3割なら待遇を聞いてもOK
待遇面に関する質問は、逆質問の2〜3割くらいに収めます。 条件ばかり聞いてしまうと、相手の不信感を招くためです。 仕事内容・薬剤師として必要とされる業務スキルのような前向きな質問の間に、上手に質問をはさみましょう。
2.残業・シフト時間について聞くときの注意点
残業・シフト時間について聞くときは、聞き方に気をつけます。 「前職では週に2〜3日・3時間程度の残業がありましたが、御社の場合はどのくらい見込めばいいでしょう」などとオブラートに包んで聞いてください。
3.年収についての質問はタイミングを見計らって
面接官から条件についての話が出た時が、年収交渉するタイミングです。 自分のスキルに見合った条件をあらかじめ決めておき、前職の何%アップを希望するのかを伝えましょう。
4.募集要項に書いてある内容の二度聞きはNG
よく読めばわかる内容や説明会で話している内容を二度聞きしてしまうと、相手の心証が下がります。 待遇面についての質問をする前提として、事前に情報収集をしてください。

ファルマラボ編集部

「業界ニュース」「薬剤師QUIZ」 「全国の薬局紹介」 「転職成功のノウハウ」「薬剤師あるあるマンガ」「管理栄養士監修レシピ」など多様な情報を発信することで、薬剤師・薬学生を応援しております。ぜひ、定期的にチェックして、情報収集にお役立てください。

記事掲載日: 2016/07/08

あわせて読まれている記事