- 公開日:2016.07.17
薬剤師関連認定資格にはどんなものがあるの?
薬剤師として活躍するため、重宝する関連認定資格を紹介します。スキルアップすることで、有利な待遇を受けられるチャンスにもなります。ステップアップのための基礎知識として、目を通してみてください。
薬剤師関連認定資格は数えきれないほど多様
専門領域で活躍したいなら、認定薬剤師・専門薬剤師を目指します。 例えば、がん薬物療法認定薬剤師・感染制御認定薬剤師・精神科薬物療法認定薬剤師・HIV感染症専門薬剤師・漢方薬・生薬認定薬剤師などが存在します。 より高度なスキルを持つ人材として、重宝される傾向があります。
異業種に転職したいなら、MR・労働衛生コンサルタント・公害防止管理者などを検討します。 薬剤師として培った知識がベースにあるため、比較的勉強がスムーズです。
自己啓発として取得するなら、ヘルスケアアドバイザー・メディカルアロマセラピスト・漢方アドバイザー・産業カウンセラーなどはいかがでしょうか。 類似職業について視野を広げることで知見を積むメリットがあります。
がん治療のプロフェッショナルを目指す
日本人の3人に1人は「がん」によって亡くなっています。
がん治療において薬剤師が果たすべき役割は重く、最新研究をふまえた投薬アドバイスができる人材が重宝されます。 がん治療の関連資格を目指すなら、以下の3つが候補となります。
- がん薬物療法認定薬剤師:
- 日本病院薬剤師会が認定する資格です。 がん治療に強い病院に入り、がん薬物療法のプロフェッショナルとして働く人材を目指す方へおすすめです。
- がん専門薬剤師 :
- 日本医療薬学会が認定する資格です。 所定の研修・実務経験を経た人だけが取得できるプロフェッショナル資格として、医療法上の広告が認められています。
- 緩和薬物療法認定薬剤師:
- がん治療の「緩和医療」に重点を置く資格です。 専門スタッフと連携しながら、緩和ケアを行います。
ホスピスや緩和ケア病棟だけでなく、在宅医療にも活躍の場が開かれています。 調剤薬局で働く薬剤師も、持っておくと重宝される資格です。
精神科薬剤師として心のケアを担当する
精神科薬物療法認定薬剤師資格をとると、心のケアのプロフェッショナルとして活躍できます。 うつ病を患う人は増加傾向にあり、関連資格保有者の需要増加が見込まれます。
精神疾患を持つ患者さまへの治療の中心は、投薬です。 チームの中で重要な役割を担い、ケアを主導していくためにも必要な資格となります。
精神科薬物療法認定薬剤師になるためには、高度な知識が必要です。 資格取得後に学会発表を経験して、精神科専門薬剤師へとステップアップする人もいます。
高度なノウハウだけでなく、患者さまとのコミュニケーションスキルも求められる仕事です。 より良く生きるお手伝いをするべく、地域医療への貢献も求められます。
副作用が強く出ることもあるのが、精神科のお薬の難しいところです。 合わない処方をしたばかりに、状態が悪化することもあります。 訴えに耳を傾け、安心して治療を受けられるよう支援することも、薬剤師の務めです。
糖尿病治療の専門家としてキャリアを積む
厚生労働省の直近調査では、約200万人以上の人が糖尿病もしくはその疑いがあると言われています。 国をあげて重点的に取り組むべき疾病のひとつで、薬物療法に精通した人材が必要です。
日本糖尿病療養指導士に認定されると高度なノウハウを持った人材とみなされ、専門チームの中で一定の役割を任されるはずです。 患者さまの症状の詳細な観察に基づき、薬物指導をリードする立場になるでしょう。 医師・看護師との連携のもと、少しでも患者さまの負担が減るように支援します。
受験資格に一定の現場経験が定められているため、誰でも受験できるわけではありません。 指定機関で働いていることに加え、患者さまへの指導時間も考慮されます。
簡単に取得できるものではありませんが、糖尿病に特化してキャリアを積みたい薬剤師には価値があります。 将来的な展望までふまえながら、受験するかどうか検討しましょう。
まとめ〜薬剤師関連認定資格にはどんなものがあるの?
- 1.薬剤師関連認定資格は数えきれないほど多様
- 専門領域で活躍したいなら、認定薬剤師・専門薬剤師を目指します。 異業種に転職したいなら、MR・労働衛生コンサルタント・公害防止管理者などを検討しましょう。 自己啓発として取得するなら、ヘルスケアアドバイザー・メディカルアロマなども候補としてあげられます。
- 2.がん治療のプロフェッショナルを目指す
- がん治療についての資格なら、がん薬物療法認定薬剤師・がん専門薬剤師・緩和薬物療法認定薬剤師などが候補です。 専門病院以外に、調剤薬局勤務でも重宝されます。
- 3.精神科薬剤師として心のケアを担当する
- 精神科薬物療法認定薬剤師資格をとると、心のケアのプロフェッショナルとして活躍できます。 うつ病を患う人は増加傾向にあり、関連資格保有者の需要増加が見込まれます。
- 4.糖尿病治療の専門家としてキャリアを積む
- 糖尿病は、国をあげて重点的に取り組むべき疾病のひとつです。 関連分野で活躍したいと思うなら「糖尿病療養指導士」資格を目指しましょう。 糖尿病に特化してキャリアを積みたい薬剤師さんには価値があります。
ファルマラボ編集部
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