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  • 公開日:2016.09.27

薬剤師の転職は年齢によってどのような差が出る?

一般的には転職の最終ラインとも言われるのは40代や50代ですが、薬剤師の場合はどうでしょう。年齢によって転職事情がどのように変わってくるのか見ていきます。

キャリアを活かせる職場を探す

どのような業界でもそうですが、薬剤師に関しても誰でもできる仕事ほど若年層有利の傾向があるので、ある程度の年齢で転職を考える場合は、培ったキャリアを元に、専門性を生かせる職場を検討します。

例えば、マネジメント経験を武器に管理者としての仕事を探すと、比較的転職しやすくなります。 転職しやすいようにキャリア形成を工夫するのも一案で、キャリアを重ねた薬剤師にしかできない仕事を経験しているほど転職しやすい傾向があります。

若いうちは未経験可能の求人も多々ありますが、年齢を重ねるごとにそうした職場への転職は厳しくなっていきます。 挑戦したい業種があれば若いうちから方向転換を考えて、後のキャリア形成を有利にしましょう。 いろいろな業種をよく調べて、長い目で見た自分のキャリアを検討するといいでしょう。

40代が活躍できる職場選びを意識

30代後半以降の薬剤師だと体力の衰えを理由に転職を検討することもあります。

夜勤や日曜労働に限界を感じて、安定した職場で働きたいと考えるためです。 両親の介護などを理由に時間的なゆとりを求めて、転職を考えるケースもあるでしょう。

比較的時間の融通がききやすく安定した働き方ができる調剤薬局なら、40代薬剤師が活躍できる職場として検討でき、家庭とのバランスをうまく取りながら働いていくことができます。 まとまった数の求人があるため安定した需要も見込まれ、一定年齢以上でも転職に成功できる見込みのある職場です。

面接では薬局の方針に適応できるかどうかが問われることもあるため、これまでの職場と違ったやり方などに寄り添う姿勢を見せましょう。 薬剤師として働く中で培ったキャリアや知識は大切にすべきものですが、新しい職場の方針には柔軟に対応していく必要があります。

50代の転職なら転職コンサルタントも存分に活用する

一般的には転職が難しくなってくる50代ですが、薬剤師資格を活かして働くとしたら、この限りではありません。

求人数が多い業種を選ぶほど転職成功しやすい傾向があるため、調剤薬局の他には求人数も多く勤務地なども多様なドラッグストアもおすすめです。 薬剤師として培った経験をベースにすれば、未経験でも十分に対応できるため、比較的門戸が広い選択肢の一つと言えます。

書類選考段階でふるいにかけられるのが不安なら、転職コンサルタントを活用するのも一案で、コンサルタントが50才以上の薬剤師に合う求人を提案してくれ、書類作成のサポートや採用側との面接交渉なども行ってくれます。

50才以上可能の明記がある求人なら年齢がネックになるリスクが低く、良い返事がもらえる可能性が高いと言えますが、上手く見つからない場合もあるため、情報収集に長けた転職コンサルタントの力を借りるのも、転職成功のためには必要になってきます。

時期や地域によっても求人数が変わってくるので、綿密な情報収集がものを言います。 転職希望先と同業種において豊富なキャリアを持っていれば、役職ポジションで転職できることもあります。 相手の求めるスキルとのマッチングを見極めたうえで、条件交渉をお願いするのもいいでしょう。

採用先のニーズを考慮しながら職場を探す

専門度の高い薬剤師の求人では、年齢よりもキャリアやスキルが重要視されることがあります。

一概に「若いほうが有利」とは言い切れないところが難しいところで、一定のスキル保有者だと引く手あまたということもあります。 年齢が高いからといって安易に条件を下げたりしなくても、希望にマッチする求人が見つかることがあります。

仮に正社員で希望している求人が見つからない場合、派遣社員やアルバイトまで選択肢を広げると、希望と近い仕事に転職できることがあります。 薬剤師不足の地域に的をしぼって探したり、希望エリアで募集が多い職種を検討したりするのも一案です。

良い転職ができるかどうかは年齢以外も含んだありとあらゆる条件に左右されるもので、高年齢だから失敗するとは言い切れません。 採用先の需要に応えることができるかを主軸において、相手本位の転職を検討するといいでしょう。

まとめ〜薬剤師の転職は年齢によってどのような差が出る?

1. キャリアを活かせる職場を探す
未経験可能の求人は若年者有利の傾向が出やすく、一定年齢以上のチャレンジは難しいとされることがあります。 培ったキャリアや経験スキルを活かして転職先を検討すると、ある程度の年齢を超えていても転職できます。 先々のことを見据えてキャリアを形成するように心がけることをおすすめします。
2.40代が活躍できる職場選びを意識
40代でも活躍できる職場の候補として、調剤薬局があげられます。 休暇が取りやすい、労働時間の調整をしやすいなどワークライフバランスを確保できる職場を選ぶことで、親の介護などとも両立しやすくおすすめです。
3. 50代の転職なら転職コンサルタントも存分に活用する
50代の転職なら、比較的門戸が広いドラッグストアを検討しましょう。 書類選考段階でふるいにかかってしまうのが不安なら、情報収集力や交渉力に長けた転職コンサルタントに相談しながら求人探しをするのもおすすめです。
4. 採用先のニーズを考慮しながら職場を探す
一定年齢以上の転職活動では、特に相手のニーズをふまえた検討が必要です。 相手の希望とマッチする専門スキルは年齢以上の価値を持ち、一般的に転職が難しい年齢層でもうまくいきます。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/09/27

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