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  • 公開日:2016.10.21

円満退職するための退職交渉の仕方

薬剤師の転職事情

 

円満退社したい薬剤師のために退職交渉の注意点を紹介します。周囲の薬剤師を気遣った退職交渉の流れやポイントを見ていきましょう。

 

■円満退職を目指すなら2ヶ月前を目安に退職交渉をはじめます

その他の職種同様、薬剤師も円満退社にはある程度時間がかかるものなので、退職希望時期から逆算した2ヶ月前を目安に意思表示をしてください。できれば、この時点では家族に相談して納得してもらっている状況が理想であって、会社以外の関係者の同意を得て一番外堀をかためておきます。

ただ、就業規則の確認や有休残日数の把握など、自分だけで進められる作業については、水面下で進めても大丈夫です。有給消化しきれないと感じたら、買い取り制度まで含めて検討、損しない退職スケジュールをたてていきます。

退職意向をはじめて伝える段階では、退職願を出さなくても問題はありません。相談レベルで上司に話し、ある程度合意ができたところ退職願を提出、正式な手続きをはじめるようにしましょう。

 

■規定の退職フローを確認しましょう

病院や薬局によって退職規定が異なり、会社の定める方法で手続きしないと、後のトラブルにつながります。退職願のフォーマット提出先など基本的な情報を確認して、しかるべきステップをふみましょう。

細かな規定がわからない場合は、一旦直属上司と相談する場をもらい、合意がでたところで職場規定に則った手続きをはじめる方法もあります。上司の顔も立つので嫌味がなく、社会人として理想的な退職交渉の方法と言えるでしょう。

社内ネットワークなどで退職に関する取り決めがわかっても、いきなり人事部や上層部に相談する態度は、マナー違反にあたります。直属上司に相談する前に社内の噂になってしまうのもよくないので、同僚などへの相談も控えましょう

上司が問題で退職を考え始めたケースでは、人事部のパワーハラスメント相談窓口などを検討する方法もあります。プライバシーが守られている相談窓口はないかよく調べて、水面下で動きましょう。

 

■余裕を持って引き継ぎ作業を進めます

自分だけしかわからない仕事があるようなら、取りこぼすことなく引き継ぎ処理を進めていきます。デイリー、ウィークリー、マンスリー毎に担当職務を全て書き出したうえで、それぞれ誰に引き継ぎをするか文書に残しましょう。

お願いする相手が決まったら、退職日から逆算して都合が良い日程でアポイントをとり、引き継ぎ作業を進めていきます。後任者が困らないよう文書のマニュアルを作成したり、関係者の連絡先をまとめた一覧表を作ったりと、細かな事前準備も求められます。

時間が許せば何度か一緒に作業をして、手を動かしながら覚えてもらう工夫も必要です。引き継ぎ作業が終わったら上司に報告、自分が退職した以降の責任の所在を明確にします。

薬剤師の人数が少ない職場だとお願いする相手の調整作業に手間取るケースもあるので、余裕を持ったスケジューリングを意識して行動しましょう。

 

■感謝の気持ちを持って誠意を見せます

退職交渉がせっかく上手くまとまったとしても、その後の対応でつまずくケースがあります。退職が決まった途端に今の職場への愛着がなくなって素っ気ない態度になる薬剤師も散見されますが、社会人としてあるべき姿とは言えません。自分を雇ってくれた職場への感謝の気持ちを大切に、誠意を持って行動します。最終日までは責任持った業務姿勢でのぞみ、自分の仕事をやりきりましょう。

最終出社日にはちょっとしたお菓子などを渡しつつ、一人ひとりにあいさつすると好印象です。関係部署の人たちやお世話になったチームの人へ感謝の気持ちを伝えながら、今後も良好な関係を継続したいと伝えてください。

薬剤師の業界は横のつながりが深いので、研修会や説明会など何かの機会に顔を合わせることがあります。退職した会社の人と会ってもお互いに嫌な気持ちにならないように、後のほころびにならない対応を意識します。

 

■まとめ~円満退職するための退職交渉の仕方

1.円満退職を目指すなら2ヶ月前を目安に退職交渉をはじめます

退職交渉をはじめる時期ですが、2ヶ月前を目安に考えましょう。話を切り出す前に、自分で調べられる内容に目を通す、家族と話し合いの機会を持つなどの準備をします。

 

2.規定の退職フローを確認しましょう

会社規定の退職フローがある場合は、ルールに従って処理します。細かな規則がわからない場合は上司に相談することになりますが、角が立たないように丁寧に対応してください。

 

3.余裕を持って引き継ぎ作業を進めます

退職が決まったら、抜けなく引き継ぎ作業を進めていきます。自分の担当している仕事を全てドキュメント化したうえで引き継ぎ相手と日程調整、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。

 

4.感謝の気持ちを持って誠意を見せます

退職が決まった後に態度ががらりと変わってしまうと、周囲の反感を招きます。周りの薬剤師のやる気をそぎチームワークが崩れると良くないので、会社に対する感謝の気持ちを念頭に最後までやり切りましょう。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/10/21

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