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  • 公開日:2016.10.24

転職理由1つで転職に対するイメージは変わる

薬剤師の中には転職理由を問わず、職場を変えることにマイナスイメージ持つ方もいます。そんな薬剤師に考えてほしい、転職理由とイメージの関係を紹介します。

 

■きれいごとに惑わされずに判断しましょう

いかなる職種も転職理由は、転職の成功を左右するポイントとなるものです。薬剤師も例外ではありません。キャリアアップ、スキルアップに挑戦したい、より責任のある仕事がしたいなどは、プラスの印象をもたれやすい転職理由の言い方です。

一方、なかなか給料があがらない、今やっている仕事がマンネリ・つまらないなどと転職理由を言い換えた場合にはどうでしょう。根底の転職理由はほとんど同じ内容を示しているのに、何となく転職を決めてしまった安易な考えとみなされがちです。

このように、転職へのイメージはその理由によって大きく変わる部分があり、言い方ひとつで聞く人の印象が変わってきます。中身が同じであっても見せ方が上手ならイメージが良くなる風潮を理解して、きれいごとに惑わされない判断基準を持って行動しましょう。

 

■限られた時間を活かすために行動しましょう

どんな転職理由をあげたとしても、現在の職場に何らかの不満を感じているがゆえに退社の運びになった事実は変わりません。抱えている問題から目を背けたところで、刻一刻と時間が過ぎていくだけで、悶々とした気持ちのまま憂鬱な日々が続きます。

定年までやり過ごし、薬剤師としての花盛りを終えていいのでしょうか。時間は誰にとっても有限であり、思い悩んでいるうちにも、どんどん周囲と差がつきます。抱えている問題を解決しようと努力する気持ち自体は素晴らしいことですが、どのくらい時間がかかるかわかりません。

仮に5年かけて職場環境を改善したとして、それだけの時間と労力をささげるだけの価値はあるのでしょうか。問題を自覚した時点で転職を決意していれば、その5年を別のことに費やすこともできます。

理想を胸に行動する気持ちは重要ですが、限られた時間を特定のことに費やすリスクを理解し、自分にとって価値ある選択を意識しましょう。

 

■転職しないことが逃げの姿勢とも言えます

どんな転職理由だったとしても、会社を辞める決断を「逃げ」と考える薬剤師もいるでしょう。待遇や人間関係など嫌な問題から目を背けて、新しい環境を追い求める姿勢に疑問を感じてしまうためです。

もっともらしい考えですが「転職という決断から逃げている自分」を見ないようにしているという見方もできます。転職活動したとしても今より条件が良い職場が見つかる保証はなく、我慢しても今の仕事を続けるという決断に落ちつく方が無難だろうという消極的な考え方とも言えるのです。

これは転職以外のことでも同じであって、結局常に人は何らかの決断や行動から逃げています。今より悪くなるくらいなら、多少の我慢は伴っても「現状維持」を貫きたいと考えるのが心情です。

どのみち何かから逃げてしまう事実が同じなら、後悔のない決断をしたほうが、より素敵なキャリアとは思いませんか。そして薬剤師として理想的な自分であるために思い切って行動することは「逃げ」でしょうか。

 

■安易に転職を繰り返す決断は避けます

後悔のないよう行動するとは言っても、ただ闇雲に転職すればいいというものでもありません。薬剤師業界は比較的転職回数に寛大ですが、短期間に2回・3回と薬局や病院を転々とする人材は、信頼されにくい傾向があります。

日本社会にはまだまだ終身雇用の風潮が残っていて、一度入った会社で働き続ける決断を「良し」とする考えが根強いためです。とくにマイナスに働きやすいのは「逃げ」の理由で転職を繰り返す姿勢です。

一度逃げたら一度立ち向かう、をベースに考えると、せっかく転職した会社なら、少し嫌なことがあっても頑張り通す姿勢が求められます。100%理想とマッチする職場はない以上、何度転職を繰り返したとしても、何らかの嫌なところが見えてきます。

そこですぐ「ここも駄目だ」と方向転換するのではなく、問題解決のために自分ができる取組みをして、働きやすい職場へと変えていく心の余裕を持ちましょう。

 

■まとめ~転職理由1つで転職に対するイメージは変わる

1.きれいごとに惑わされずに判断しましょう

転職理由の言い方ひとつで人から受ける印象は変わるものですが、根底にある気持ちは同じです。表面的なきれいごとばかりに惑わされずに、自分の信じる価値観を貫き、自信を持って行動しましょう。

 

2.限られた時間を活かすために行動しましょう

どんな転職理由があったとしても、何らかの不満を抱えた現状には変わりません。ストレスを抱えて時間を無駄にしてしまうくらいなら、前向きかつ早めの決断をおすすめします。

 

3.転職しないことが逃げの姿勢とも言えます

転職が「逃げ」というなら、転職しないこともまた「逃げ」の姿勢と受け取れます。行動しない理由を探して自分を納得させていても結局前には進めないので、発想の転換が重要です。

 

4.安易に転職を繰り返す決断は避けます

転職自体はネガティブな判断ではないにしろ、安易に繰り返す姿勢は控えましょう。短期間に何度も転職を繰り返してしまうと信頼を得にくく、薬剤師としてのキャリアにおいて、リスクとなります。

ファルマラボ編集部

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記事掲載日: 2016/10/24

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