シングル薬剤師のマネープランの考え方

薬剤師の給料事情

シングル薬剤師に考えてほしいマネープランを紹介します。シングル向けマネープランや必要となるお金を把握して、将来設計に活用しましょう。

■全て自分で責任を持ち解決が求められます

シングルで暮らしていく方にとって、将来設計は何より大切です。老後頼りにできる子どもや、ケガや病気をしたときに支えてくれる配偶者がいないシングルの薬剤師は、あらゆるリスクに対して自分自身で責任を持ち、生活基盤を維持し続ける必要があります。

計画的に貯蓄を進めないと将来的に生活が成り立たなくなるリスクがあり、早いうちから老後を見据えたマネープランが重要です。老後にどこでどのような生活をおくりたいか、どの程度の年金や退職金が期待されるかなどで、退職までに貯めておくべき貯蓄目標額は変わってきます。

いずれにしてもまとまったお金が必要になるのは自明なので、早いうちから貯蓄目標概算と毎月の貯め方を工夫して、安心材料としていきましょう。

■男性にありがちな使い過ぎを予防します

生涯シングルを貫く男性薬剤師が陥りがちなマネープランの落とし穴としては、使い過ぎが懸念されます。一般的には高収入の職業ゆえにいつでもお金が入ってくる感覚に陥って、貯蓄できない日々が続く問題です。
男性シングルがゆとりある老後をおくるために貯めておきたいお金は年金加入状況にもよって変わってくるので一概には言えませんが、年金支給額と必要な金額の差額を貯蓄でまかないます。

退職金で一定水準をまかなうこともできますが、若いうちから老後のマネープランを見据えたコツコツ貯蓄をはじめていくと、不安感を軽減できます。

■女性の3ナイリスクを考慮しましょう

女性シングルは比較的計画的に貯蓄している人が多いのですが、マネープランにおける3ナイリスクを考慮しておく必要があります。

3ナイリスクとは、貯蓄・余生を過ごす住まい・安定した仕事の3つを確保しにくくなる問題で、生活の基盤が成り立たなくなってきます。薬剤師のように専門スキルを持つ女性シングルだと比較的仕事に困らない印象がありますが、一定年齢以上になるとやや事情は変わってきます。将来的なキャリアプランまで考慮して、一定年齢を過ぎたら長く安定して働ける職場を検討するのもいいでしょう。

住まいに関しては、ご両親から相続を受ける、お金のゆとりがある時期に無理がない範囲で中古マンション購入を検討するなどの方法でリスクヘッジすることができます。自立した大人の女性としてシングルライフを謳歌し続けるため、自分の生活を自分自身で支え続ける意識を持ちましょう。

■おひとりさまは自分の健康管理が重要です

男性・女性問わず言えるリスクとして、健康面に対するコストが懸念されます。若いうちは大病をするリスクが低くても、老後となると話は別です。

70歳以上の医療費自己負担上限は決まっていますが、差額ベッド代など公的負担ではまかなえない費用がでてきます。

通院し続けるとなると交通費などもかさみ、マネープランを圧迫します。

最終的に介護が必要になったとき頼れる親族がいないと、ヘルパーさんや施設入所を検討します。設備が充実した介護施設でのびのび生活したいと考えた場合、まとまった金額の入居費用や毎月の支払いが出てきます。年金でまかなえない範囲の出費は私的な蓄えより出す必要があり、ある程度ゆとりを持った貯蓄がないと不安です。

おひとりさまは気楽ですが、健康リスクを考慮したマネープランを建てないといざというときに困ります。労働できる年齢にありながら働けない状態になったときに備える収入補償保険などもあるので、必要に応じて検討しましょう。